RemapKeyは、一言で言うとキーの配列を変えてしまうというソフトウェアです。 日本のユーザが最も必要とするであろう、コントロールキーとキャプスロックキーの入れ替えも簡単です。
リマッピングは、設定を行ったユーザのみならず、そのマシンを使うユーザ全てで有効になります。 ログオンダイアログやMS-DOSモードのコマンドプロンプトでも大丈夫です。
また、Ver.0.99以降では自動ログオンの設定も行えるようにしました。 操作ミスによりCtrl, Alt, Delキーをロストした場合でも安心です ;-)。
RemapKeyは、Windows NT 4.0以降で動作します。 もちろん、日本語版NT 4.0に対しても有効です。
残念ながら、Windows 95ではRemapKeyは何の役にも立ちません。RemapKeyは、Windows NT 4.0J・日本語版101キーボードドライバで動作確認をしていますが、106キーボードでも使用できます。
Remapkeyは、キーを丸ごと入れ替えます。 キーの入れ替えはNTオペレーティングシステムの深部で行われるため、アプリケーションからは入れ替えが行われていることを 一切知ることはありません。
スキャンコードのリマッピングでは、コントロールキーとキャプスロックの入れ替えはできますが、 シフト状態の記号だけを入れ替えることはできません。
メモリ
RemapKeyを使ってスキャンコードのリマッピングを行っても、メモリはほとんど消費されません。 一つのリマッピング設定につき、せいぜい数バイト程度でしょう。
パフォーマンス
従来のように キー入力にフックをかけて置換を行う方法では、専用のDLLが必要でシステムの必要メモリが増える上、 あれこれウィンドウメッセージが飛び交い、パフォーマンスも多少は落ちたと思われます (特にNTでは、ANSI←→UNICODE変換が入ることがあるし…)。 しかし、RemapKeyの方法では パフォーマンスの劣化も事実上無視できるほど小さくなります。
Remapkey.exeを起動すると、上下に並んだソフトウェアキーボードが現れます。 上のキーボードをベースキーボード、下のキーボードをリマップキーボードと呼びます。 たとえば、コントロールキーとキャプスロックキーの配置を入れ替えたい場合には、 次のように操作します。
RemapKeyを使ってキーのリマッピングを取りやめるには、次のどれかの方法が使えます。
スキャンコードリマッピングは、場合によっては非常に危険なことがあります。
いずれのケースも、RemapKeyは事前にチェックを行い、少しでも危険性がある場合にはユーザに警告を発します。 しかし、くれぐれもユーザの責任において、 特に上記2の事態が発生しないよう注意してください。
リマップを編集したら、しつこくチェックコマンドを使うことをお勧めします。
ただし、ログオンできなくなったマシンがネットワークに接続されていれば、 再インストールなしに 復活できる可能性があります。
また、自動ログオンの設定をしておけば、万が一の場合にも安心です。
コマンドラインオプションは一つだけです。
-c
GUIを表示せず、リマップセッティングをクリアします。
RemapKeyが設定するレジストリは、
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layoutです。 このキーに、Scancode Mapというエントリを作成します。
もしコントロールキー・ALTキー・DELキーを失ってNTにログインできなくなった場合には、 ネットワークに接続している他のNTから、上記のレジストリエントリを削除して リブートしてみてください。 ただし、RemapKeyの作者はその結果について一切の責任は持てません。
レジストリエントリを直接操作することは、初心者に取っては非常に危険です。 そのため、ここでは敢えてその具体的な方法は示しません。 あなたがNTについて詳しいのなら、わざわざここで方法を述べる必要もないはずですが、 念のため簡単に説明しておきます。
一つの方法は、regedit.exeの「ネットワークレジストリへの接続」コマンドを使います。 もう一つは、regedt32.exeの「ハイブのロード」機能を使う方法です。
ログオンできなくなるという事態を避けるためには、自動ログオンの設定にしておくのも有効な策でしょう。
自動ログオンの設定は、オプションメニューの「自動ログオンの設定」コマンドで行います。