pic18blaster

2010-10 AVRを使ったOpenOCDアダプターはこちら


PIC18F2550/14K50を使ってARM用JTAGアダプター(FlashROMへの書き込み、OpenOCD用デバッガ)を製作する。

【Windowsパソコン(OpenOCDホスト)】
   |
   |(USBケーブル)
   |
   V
https://raw.github.com/iruka-/ATMEL_AVR/master/web/jpg/ae18f2550.jpg ===JTAG CABLE===> https://raw.github.com/iruka-/ATMEL_AVR/master/web/jpg/ARM/STM32.jpg

写真は秋月18F2550モジュール   と   付録基板 CQ-STARM(STM32 CPU)

18F14K50でも製作可能

https://raw.github.com/iruka-/ATMEL_AVR/master/web/jpg/PIC/14k50.jpg

■ 概要

  これは、OpenOCD の DLL ハック(実験)です。
  即ち、外部に DLL を置いて、JTAGアダプターのドライバーの分離実装を試みています。

■ 現在のステータス

  とりあえず、PIC18F2550/14K50を使用したJTAGアダプターが動いています。

■ 試し方

  WindowsXPを用います。
  PIC18spxファームを焼いたPIC18F14K50(もしくはPIC18F2550)基板と、
  JTAGが使用できる適当なARM基板を以下のような対応でJTAG接続しておきます。
  • 結線は、
      (PICライター機能の)         ARM基板 JTAG端子
              MCLR  ------------- TMS
              PGM   ------------- TDI
              PGD   ------------- TDO
              PGC   ------------- TCK
  • となります。これ以外のnTRSTピンなどはまだサポートしていません。(USB-Blasterと同様)
ARM側は3.3Vなので、PIC側の電圧に注意してください。(5Vは危険です)
  • PIC側にPIC18F2550を用いるときは、電圧変換の必要が生じます。
  • 参考例としては、USB-Blaster(もどき)の実装における、抵抗分圧を利用する方法と、
  • あまりお勧めしませんが、PIC18F2550を3.3V駆動する方法などがあります。(18LF2550を使えば規格内です)
  hidblast/ ディレクトリの ocd.bat あるいは、 ocd2.bat を起動して、openocd.exeの吐き出すメッセージ
  を確認することが出来ます。
  正常に接続出来ているようでしたら、telnetで localhost:4444 番に接続して、OpenOCDコマンドを実行して
  みてください。

■ ディレクトリ構成

hidblast-+ ソース.
         |
         |.\helper\   ヘッダーファイル.
         |.\jtag\     ヘッダーファイル.
         |.\openocd_patch\  openocd本体側作成用の改造点

■ プログラムの再ビルド方法

  WindowsXP上のMinGW-gccコンパイラを用いてmakeしてください。
  makeすると、hidblast.dll が作成されます。
  openocd.exe本体を再ビルドする方法は、以下のURLを参照してください。
  Linux上でのビルドオプションは、こんな感じです。
  $ ./configure \
      --build=i686-pc-linux-gnu \
      --host=i586-mingw32msvc \
      --enable-dummy
  出来上がった openocd.exe 本体は、ドライバーとして、同一ディレクトリに存在する hidblast.dll を
  起動時に呼び出します。(存在しなければ、dummyドライバーのみが組み込まれます)

■ 現状の問題点

  まだ遅いです。
  不安定です。

■ ライセンス

  OpenOCDの配布ライセンスに準じます。

■ 展望

  hidblast.dll ファイルを(自力で)差し替えるだけで、自作デバイスがサポート可能になります。
  (たとえばATtiny2313を使用したJTAGアダプターなどをサポート出来る可能性があります)
  hidblast.dll のエントリーポイントは、
     DLL_int get_if_spec(struct jtag_command **q);
  だけです。引数のstruct jtag_command **qのqには、openocd本体のjtag_command_queueという
  グローバル変数のアドレスを渡します。
  戻り値は、(intになっていますが) ドライバー記述構造体のアドレスになります。

ダウンロード(仮)

pic18blaster.zipWindowsXP,MinGW用ソース、実行ファイル、openocd本体改造パッチ
  • 数日おきに更新していますので、古いと思ったら最新を取得してみてください。









おまけファイル

  • 以下のファイルは、sa89a.net様のUSBブラスターもどきと同一ハードウェアにフィットさせたものです。
hid_blaster.zipWindowsXP,MinGW用ソース、実行ファイル、openocd本体改造パッチ
  • PIC側ファームウェアには、pic18spxのものではなく、hid_blaster/firmware/picmon-18F2550.hex を使用してください。
  • 上記pic18blaster.zipファイルとの違いは、ファームウェア側のJTAG:TMSの結線がPORTC.6からPORTB.3に変更されているのみです。
  • このアーカイブでは高速化は行っていません(8kB書き込みに約30秒かかります)
  • 高速化するには、上記 pic18blaster.zip のファームウェアを修正して再ビルドしてください。
    #define	ALTERNATE_PGxPIN_ASSIGN	1	// PGC,PGD,PGMの結線を入れ替えます.
  • Makefile の18F14K50を18F2550に変更してビルドします。