簡易世界時計 for TC-100
Version 0.01

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■ 概要

TC-100用の簡易型の世界時時計です。同時に二ヶ国の日付と時刻を液晶画面に表示します。

それぞれの時刻表示に任意の3文字(例:「JST」「GMT」「EST」「ニホン」「N.Y」「パリ」など)を付記できます。

日付と時刻の表示フォーマットを自由に選択できます。これは、新ChipCardVW-200に実装されている世界時時計にも無い機能です。(^_^)v
やはり、米国にいる時にはMM/DD/YY表示、欧州ならDD/MM/YYでないと気持悪いですものね。

このソフトウェアはカルフォルニア生まれです。(作ったのは日本人の私ですが)。
「ちょっと、これからロスまで飛んでくれ」と、突然だったので、あわてて時計も持たずに出かけてしまい、しかも出張先の仕事場から時計屋が遠くて「困った。ポケットに二ヶ国時時計が欲しい。こりゃ作るっきゃない」と...。(^^;
プログラムさえ作れば、欲しい機能がいとも簡単に実現できてしまうChipCardの便利さを改めて実感しました。(^.^)

日本に帰って来てから、実際に使っていて欲しかった日時自動挿入金銭出納帳機能を加味し、ビジネスマンには必須のそれをそのままPCで出張旅費精算する機能への改版も手がけていますが、未完成なまま開発を止めたので、今回配布のバージョンには、その機能は入っていません。(^^;

もともと、NIFTY-Serveやanonymous ftpで公開するつもりはなかったのですが、NIFTY-Serve FIBMJフォーラムのSysOpをなさっているC. Nakabayashiさんに、そそのかされて広く公開することにしました。

■ 制約事項

このプログラムには、世界時時計として持つべき幾つかの機能を省いてあります。作者が必要としない機能ですから、将来のバージョンにも期待しないでください。(^^;
  1. 時差は、ChipCardの内蔵時計に対して1時間刻みでしか設定できません。
  2. 夏時間は自動設定されません。
  3. 表示される二ヶ国のうちの片方は無条件にChipCardの内蔵時計の示す時刻です。

■ 使い方 ・・・ プログラムのロード方法

ChipCardに添付されているプログラム・ローダを使ってWorldTim.saをChipCardに書き込みます。 ChipCardのロードモジュールの拡張子は、PSAが一般的になっているようです。PSAはソフト開発において、プリプロセス、アセンブル、リンクの3段階の最後でリンカが出力するファイルの拡張子です。
しかし、このWorldTimは小さいプログラムですし、ソースをモジュール分割するほど汎用化したいルーチンもありませんので、プリプロセサやリンカを使うとかえって開発が面倒くさくなってしまいます。そこでアセンブルの前後の段階は省き、アセンブラに直接にChipCardにロード可能なオブジェクトを出力させています。その結果、実行用オブジェクトがアセンブラの出力する拡張子SAになっています。
どうしても拡張子がPSAでないとヤダと言う人は、リネームしてください。

■ 表示の見方

Day YY/MM/DD
HH:MM:SS*JST
ChipCardの「Fn」キーを押して、ユーザ・プログラムを起動すると、WorldTim.saをロードした直後であれば、右上のように表示されるはずです。液晶画面の上端にある"User"と時計マークのインジケータも点灯します。

ディフォルトでは、内蔵時計が日本時間(JST; Japanese Standard Time)に、時差設定が米国東部時間(EST; Eastern)になっています。
1行目の日付と2行目の時刻は、内蔵時計に設定された-17時間の時差を計算した結果が表示されます。
3行目には、内蔵時計の時刻が表示されます。上の例の「*」の部分に「+」が表示されている場合には、1行目の現地の日付に対して、内蔵時計が指し示している日本の時刻(JST)が翌日であることを意味します。「-」の場合には、現地の日付に対して前日であることを意味します。「+」も「-」も表示されていなければ両方の日付は同じです。

■ 時差の設定方法

ジサ: -17ジカン
タイムゾーン:EST
キジュンTZ:  JST
時刻表示画面で「.(時刻設定)」キーを押すと、時差設定画面を呼び出すことができます。
時差設定画面は、次のようになっています。時計マークのインジケータは消え、"User"マークのみが点灯します。

このプログラムはカルフォルニアに出かけた時に作ったので、日本との時差が-17時間、タイムゾーン名は「EST(米国東部時間; Eastern)をディフォルトにしてあります。カリフォルニアならタイムゾーン名はPST(米国太平洋岸時間; Pasificにすべきだったのですが、ちょっとしたミスです。致命的な問題ではないしTC-100上の操作で簡単に設定変更できるので、このミスは修正せずに放ってあります。(^^;

時差とタイムゾーン名を設定できます。各設定項目は「↑」と「↓」で移動できます。各項目の設定には「=」キーを押します。

時差は1時間刻みで「←」と「→」キーを使って-23〜+23時間を設定できます。1時間刻みでは対応できない国、極端な例ではリベリアのように16分といった半端な時差の国もありますが、今のところ、私はそのような国に出かける予定がないので考慮していません。(^^;
タイムゾーン名は任意の3文字までの文字列を設定できます。

■ 表示フォーマットの選択方法

ヨーロッパに行った時にはヨーロッパ風の、渡米した時には米国風の時計表示にしたいですよね。
時刻表示画面で「%」キーを押すと、表示フォーマット設定画面を呼び出すことができます。時計マークのインジケータは消え、"User"マークのみが点灯します。
ディフォルトの表示形式は、米国形式(MM/DD/YY、時刻区切り「:」)になっています。

■ 既知の問題点

時差のディフォルトは内部時計を日本と仮定してカリフォルニアに合わせてあります。カリフォルニアのタイムゾーン名は、既に書いたようにPST(米国太平洋岸時間; Pasificにすべきだったのですが、致命的な問題ではないし、TC-100上の操作で簡単に設定変更できるので、このミスは修正せずに放ってあります。(^^;

■ Copyright Notice

Copyright (c) 1995, 1996 by Altair☆
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