ADISK Version 1.00A Copyright (c) 1993-1994 by Altair☆ All rights reserved. 目次 ==== 1.0 概要 1.1 機能 1.2 旧バージョンからの変更点 1.3 OS/2 Boot Managerとの違い 2.0 予備知識 2.1 転ばぬ先の杖 2.2 パーティション 3.0 使い方 3.1 PartSave.com / PartRest.comの使い方 3.2 Altair'sBootのインストール 3.3 ADISKの使い方 (フルスクリーン・オペレーション) 3.4 ADISKの使い方 (メニュー・プログラムからの利用) 3.5 MenuSaveの使い方 3.6 $freeze.comについて 4.0 注意事項 4.1 コードページ 4.2 Virus Warnning 5.0 使用許諾条件 6.0 サポート 1.0 概要 ======== 1.1 機能 -------- IBM PC、PS/2では、DOSの他に、OS/2やUNIXなど多くのオペレーティングシス テムを利用できますし、DOSだけでも、PC-DOS J6.30/Vの他に、Mycrosoft MS- DOS 6.22、DR-DOS 6.00/V、Novell-DOS 7.0など、複数のDOS環境が利用できます。 UNIXなら、XENIX、SCO、Lynux、386BSD...、etc。 これらのDOSを起動するドライブは、基本パーティションでなくてはならず、 しかし、 DOSのFDISKコマンドでは、ふたつ以上の基本パーティションを設定す ることができません。 DOSのFDISKで、なんとかして複数の基本パーティションを設定したい。そんな 思いで作成したのが、このADISKです。 更に、このADISKを用いると、DOS 6.xのコンフィグ・メニューの機能を、ブー ト・マネージャとして利用でき、他の基本パーティションのOSを簡単に起動でき ます。 Version 5.0以前のバージョン、例えばDOS 4.01を普段使っている場合、DOS 6.xのコンフィグ・メニューは利用できませんが、DOS用のメニュー・プログラムか らADISKを呼び出す事によって、簡単に起動パーティションの選択ができるよう になります。 1.2 旧バージョンからの変更点 ---------------------------- ADISK.BAS (Rel 0.03)、ADISK.SYS (Ver 0.01)のアルゴリズムを受け継いだま まコードを全面改訂し発展させ、ひとつのプログラムADISK.COM Version 1.00に まとめました。 新しく加えた機能の主なものは、 ・一時設定機能 ・・・ ADISKの設定を次のハードディスクブート時から、そ のブートされたOSが遮断されるまでのみ有効とし、更に次のリセットで ハードディスクがブートされる時に、ADISKで設定されたパーティショ ンの変更状態を自動的に元に戻す機能を追加しました。 ・DOS/V日本語対応 ・・・ ADISKのパーティション設定メニューをDOS/Vの日 本語環境に対応させました。(AXのMS-DOS環境やJDOSにもたぶん対応で きている筈だと思いますが動作は未確認です)。 ・強制開放機能 ・・・ 任意のDOSパーティションを不可視にする機能の他に、 任意のパーティションを本当に存在しない状態に設定できるようにしま した。 ・パーティション情報のバックアップユーテリティ ・・・ PartSave.comと PartRest.comのバックアップ/リストア・ユーティリティをバンドルしま した。 ・メニュー選択保存 ・・・ DOS 6.xのconfig.sysのMenuDefault=ステートメ ントに、最後に選んだメニューを記録し、次回のディフォルトがそれに なるような設定を自動的に行うためのプログラムをバンドルしました。 ・マシン語化 ・・・ 開発言語をQBASICインタプリタからCとアセンブラに 変えたので、旧バージョンを実行するために必要だったQBASICインタプ リタは不要になりました。 他にも、初心者がとっつきにくかった隠しパーティションの設定を楽にするよ うにユーザインタフェースを微妙に改めたり、マスターブートレコードの読み書 きエラー時にリトライを試みるなど様々な改良を施しています。 1.3 OS/2 Boot Managerとの違い ----------------------------- 複数のパーティションに分けてインストールされたOSのなかから任意のひとつ をメニューで選択し、それを起動するソフトウェアの代表的なものとしては、 IBM OS/2のFDISKでインストールできるBoot Managerがあります。ADISKを使って も、複数のパーティションのOSのなかから任意のひとつを選択し、それを起動で き、これらは似た機能を持っているといえます。 Boot ManagerとADISKの機能比較を以下に表で示します。 +--------------+------------------------+------------------------+ | | Boot Manager | ADISK | +==============+========================+========================+ | サイズ | × HDDの1区画占有 | ○ ファイルとして存在 | +--------------+------------------------+------------------------+ | メニュー機能 | ○ 専用プログラム | ○ DOSメニューを流用 | +--------------+------------------------+------------------------+ | 隠し区画設定 | × 無し | ○ 任意に設定可 | +--------------+------------------------+------------------------+ | 一時設定 | × 無し | ○ 可能 | +--------------+------------------------+------------------------+ | 拡張区画起動 | △ OS/2のみ | × 基本区画のみ | +--------------+------------------------+------------------------+ | DOS区画 | ○ 不要 | × 少なくとも1区画必要 | +--------------+------------------------+------------------------+ | メニュー選択保持 | ○ 可能 | ○ 可能 (MenuSave利用) | +--------------+------------------------+------------------------+ 2.0 予備知識 ============ 2.1 転ばぬ先の杖 ---------------- このソフトウェアは、ハードディスクのパーティション情報を直接書替えます ので、例えば、DOSのシステムの無いパーティションをブート・ディスクに指定 するといった誤った設定を行うと、最悪の場合には、DOSをブートできないため、 ハードディスクからシステムが立ち上がらなくなったりします。 この様な誤った設定を、簡単に元通りの設定に戻せるようにしておくと安心で す。 フロッピー・ディスクからDOSのシステムを転送して立ち上がるようにしてお き、このADISK100.LZHアーカイブに含まれるCOMファイルをコピーしておき、さ らに添付のPartSave.comを使って現状のマスターブートレコードをフロッピーに バックアップしておくことをお薦めします。 2.2 パーティション ------------------ ハードディスクをパーティションと呼ばれるいくつかの区画に区切って、それ ぞれを独立したドライブとして利用できることは大抵のDOSユーザは御存じだと 思いますが、いま、ここでハードディスクのパーティションとOSの関係について 簡単におさらいしておきます。 IBM PCのROM BIOSは、ハードディスクからOSをローディングする際に、まず最 初に、ハードディスクのマスターブートレコードと呼ばれるどのOSにも属してい ない領域を読み込みます。このマスターブートレコードには、ブートストラップ ローダとパーティション情報が記録されています。 パーティション情報には、最大4つまでのパーティションの開始アドレスや終 了アドレス、パーティションの種類、ブート標識などが記録できます。 パーティションの種類のフィールドには、そのパーティションがどのような形 式なのか、例えば、DOSの12ビットFATなのか、それとも16ビットFATなのか、 OS/2のHPFは、あるいはUNIXファイルシステムなのかと言った情報が記録されま す。特別なパーティション形式として拡張パーティションと呼ばれる形式があり ます。これは、あたかもDOSやUNIXのルートディレクトリの下に更にサブディレ クトリが階層的に存在しているのに似て、拡張パーティションの下にサブパーティ ションを設けることができます。拡張パーティションの更に細かく分けた区画を 論理ディスクと呼びます。 マスターブートレコードのパーティション情報に記録されたパーティションの うち、拡張パーティション以外のパーティションを基本パーティションと呼び、 通常は、単一のボリュームに対応します(この説明は厳密な意味では正しくあり ませんが、ここでは概略を大ざっぱに掴むのが狙いです)。 殆どのOSは、ブート可能となるためには1台目のハードディスクドライブの基 本パーティションにシステムが存在しなければなりません。また初期のバージョ ンのDOSは幾つかある基本パーティションのうちの最も最初のものからしかブー トできません。 基本パーティション以外、要するに拡張区画の論理ディスクからブートできる PC用のOSは、意外に少なく、私の知る範囲では、OS/2とWindows-NTくらいです。 3.0 使い方 ========== 3.1 PartSave.com / PartRest.comの使い方 --------------------------------------- PartSaveとPartRestは、それぞれ、ハードディスクドライブのマスターブート レコードの内容をファイルにバックアップ、リストアするDOS用ユーティリティ です。 PartSaveは、DOSだけでなく、OS/2のMVDMやSCO UNIXのDOS BOXなどDOS互換環 境から実行が可能ですが、PartRestは、OS/2のMVDM、SCO UNIXのDOS BOX、 Windows-NTのDOSプロンプトなどからは実行できません。 PartSave ファイル名 で、指定されたファイルにハードディスクドライブのマスターブートレコードの 内容をコピーできます。 PartSaveでバックアップした内容をマスターブートレコードに書き戻すには、 PartRest ファイル名 とします。 PartRestを実行すると、「Restore master boot loader?」、「Restore partition table?」と、それぞれ、マスターブートプログラムをリストアするか?、パーティ ション情報をリストアするか?をたずねてきますから、「Y」か「N」をキー入力 してリストアするか否かを指示してください。 3.2 Altair'sBootのインストール ------------------------------- Altair'sBootをインストールする前に、PartSave.comでマスターブートレコー ドをバックアップして下さい。 Altair'sBootは、ADISKの設定を次のハードディスクブート時から、そのブー トされたOSが遮断されるまでのみ有効とし、更に次のリセットでハードディスク がブートされる時に、ADISKで設定されたパーティションの変更状態を自動的に 元に戻す一時設定/自動復元機能をADISKで使いたい場合にインストールしてくだ さい。 インストールには、PartRestを利用します。 PartRest ABoot.bin で、インストールを開始します。「Restore master boot loader?」というプロ ンプティングに対して「Y」を、「Restore partition table?」に対して「N」を 入力してください。 もし誤って「Restore master boot loader?」に対して「N」を入力すると 「Restored nothing. The Master boot record have not been changed. (何も リストアされなかった)」というエラーメッセージを、誤って「Restore partition table?」に対して「Y」を入力すると「Invalid partition table image (パーティ ション情報不正)」というエラーメッセージを表示し、マスターブートレコード の更新は行いません。その場合は、PartRest ABoot.binをやり直して、正しい応 答を入力してください。 3.3 ADISKの使い方 (フルスクリーン・オペレーション) ------------------------------------------------- ADISKをオプション指定なしで起動すると、現在のパーティション情報を表示 します。この時、 DOSのFDISKが表示するパーティション情報はアドレス順です が、ADISKは、エントリ順に表示されている点に注意して下さい。 上下の矢印キーでパーティションを選び、Hキーを押すと、それがDOSパーティ ションであれば、隠しパーティションにできます。Hキーの設定はトグルします。 隠しパーティションを設定できるのは、DOS基本区画だけです。それ以外のパー ティションを隠す事はできません。 例えば、ハードディスクのパーティションを3つに分けて、1つはPC-DOS T6.30 /V(台湾中文DOS/V)、2つめはPC-DOS J6.30/V(日本語DOS/V)、残りの1つは、拡張 パーティションとするには、次のようにします。 (他の組み合わせにしたい場合には、適当に読み替えてください。基本的な操 作は殆ど同じです)。 まず、台湾中文DOS/Vをインストールするのに必要な基本パーティションをDOS のFDISKコマンドを使ってHDDの先頭に設けます。 台湾中文DOS/Vのインストールが終わったら、このADISKプログラムを走らせ、 基本パーティションを矢印キーで選び「H」キーを押して隠し、ESCキーでADISK を終了させて下さい。 もしパーティションの状態に変更があれば、それをディスクに書き込むかどう か?、書き込むなら恒久設定か一時設定か?をADISKがたずねてきますから、そ れらのプロンプティングに対して、あなたの選択をキーボードから応答してくだ さい。(一時設定は、Altair'sBootがインストールされている時にのみ有効です。 Altair'sBootがインストールされていない場合には恒久設定しかできません)。 ADISKでパーティションの状態を変更しそれをディスクに書き込んだ際に、も しSmartDrvや HyperDiskなどのディスクキャッシュを利用している場合は、ADISK を終了してから、SmartDrv/cやHyperDk dなどの操作によりキャッシュをフラッ シュするのを忘れないようにしましょう。 そして、次にふたつめのDOS区画を設定します。今度は日本語DOS/Vをフロッピー から起動し、FDISKを走らせると、台湾中文DOS/Vの基本パーティションは、さき ほどのADISKのH指定で隠れていますから、ハードディスクの未使用部分を新たに 基本パーティションとして割り当てる事ができます。拡張パーティションを設け 論理ディスクを設定すれば、それは台湾中文DOSからも日本語DOS/Vからも利用可 能な共用のドライブとして利用可能になります。 日本語DOS/Vのインストールが終わったら、またADISKを走らせ、今度は、台湾 中文DOS/Vの基本パーティションの隠居を解除します。ADISKの設定が実際に有効 になるのは、次にOSがブートされてからです。 ADISKでパーティション情報を変更したら、すみやかにマシンをリセットして OSをブートしてください。 この例では、ドライブレターの割り当ては、次のようになります。 1) アクティブパーティションが、台湾中文DOS/Vの基本パーティションの場合 C: 台湾中文DOS/Vの基本パーティション D: 拡張パーティション E: 日本語DOS/Vの基本パーティション 2) アクティブパーティションが、日本語DOS/Vの基本パーティションの場合 C: 日本語DOS/Vの基本パーティション D: 拡張パーティション E: 台湾中文の基本パーティション ドライブE:が必要なければ、ADISKを用いて、そのパーティションを隠しパー ティションに設定してください。 ADISKを用いてアクティブパーティション(起動区画 ・・・ OSをブートするパー ティション)を選択するには、上下の矢印キーでアクティブにしたいパーティショ ンを選んだ後「A」キーを押します。 「A」キーと「H」キーは、そのパーティションの状態をトグルします。「アク ティブ」に設定できるのは、ディスク上のパーティションのうちのひとつだけで す。複数のパーティションをアクティブにする事はできません。 この例では、台湾中文DOS/Vと日本語DOS/Vをディスク上に共存させ、どちらか 一方を選択して使えるようにするインストール方法を示しましたが、他のOSを組 み合わせる場合でもやり方はほぼ同じです。 DOS以外のOSの場合、たいてい場合、そのパーティションはDOSからは見えませ んから、隠しパーティションに設定する作業は不要ですし、ADISKの仕様により、 DOSパーティション以外を隠しパーティションに設定する事はできません。 その時点で有効なキーは、ポップアップ・ウィンドウ、あるいは、最下行に表 示しています。操作キーを忘れてしまった時は、それを見てください。 3.4 ADISKの使い方 (メニュー・プログラムからの利用) ------------------------------------------------- パーティション情報は、ADISKをオプションなしで起動しフルスクリーン・オペ レーション・モードで確認して下さい。ADISKは、パーティション・エントリ順に パラメタを指定しなければなりません。DOSのFDISKコマンドが表示するパーティ ション情報は、ディスク・アドレス順で、パーティション・エントリ順ではあり ませんから、FDISKと表示順序が異なる場合があります。 ここでは、ADISKをメニュー・プログラムの中から利用する方法を紹介します。 基本的な使い方は、 ADISK オプション です。オプションを指定してADISKを実行するには、Altair'sBootがインストー ルされている必要があります。 オプションは、原則として4〜5文字で、最初の4文字が、4つのパーティション エントリ順にそれぞれ対応します。 最初の4文字は、A、H、F、-の何れかを指定しなければなりません。 A: Activate ・・・ パーテションを起動可能(active)に設定します。起動可 能パーティションが複数あってはいけません。拡張パーティションやブ ート可能なOSがインストールされていないパーティションに対して「A」 を指定してはいけません。 H: Hide ・・・ 隠し(hidden)パーティションを設定します。この設定はDOSの 基本区画にのみ許されます。 F: Free ・・・ そのパーティション・エントリを開放し、空き領域にします。 -: Normal ・・・ そのパーティション・エントリは普通の区画であることを設 定します。パーティション・エントリが未使用(unused)の場合には、こ れを指定して下さい。 以下に、ADISK(フルスクリーン・オペレーション・モード)のパーティション表 示の例を示します。 Partition start Partition End Track Sect Head Track Sect Head Operating System ---------------------------------------------------------------------- 0 1 1 72 17 9 01h: DOS 12-bit FAT Hidden 73 1 0 121 17 9 11h: DOS 12-bit FAT Active 122 1 0 218 17 9 01h: DOS 12-bit FAT 219 1 0 987 17 9 05h: Extended partition DOS 12-bit FATのパーティションは、いずれも起動可能なシステムが導入され ており、上から順に、 IBM DOS J5.02D/V DR DOS 6.00 PC-DOS J6.30/Vだとします。 以下の例では、ブート・メニューとして、PC-DOS J6.30/Vのコンフィグ・メニュー を流用することにします。 まず、PC-DOS J6.30/Vが立ち上がるように、そのパーティションを起動可能に ADISKのフルスクーン・オペレーション(パラメタなしで起動)で設定し、それをマ スタ・ブート・レコードに恒久書き込みしてください。 そして、PC-DOS J6.30/VのCONFIG.SYSの[MENU]セクションに、 menuitem=jp502,DOS 5.02D/V (Japanese) menuitem=DR,DR-DOS 6.00 (Russian) と記述し、更に、以下の例のような、[jp502]セクションと[DR]セクションを作 成すれば、メニュー選択で、そのパーティションをブートする事ができます。 [jp502] install=d:\tools\adisk.com ah--r [DR] install=d:\tools\adisk.com ha--r それぞれのセクションのADISK.SYSのパラメタ、ah--とha--は、各パーティショ ンを度のように設定するかの指示で、これは、あくまでも例ですので、実際の指 定は、お使いの環境に合わせて設定して下さい。 5文字目にRを書くと、パーティション一時設定後にリブートし、A)ctivateが 指定されたパーティションから目的のOSがブートできます。 ここではCONFIG.SYSのINSTALL=ステートメントを利用する例を示しましたが、 ADISK.COMは普通のDOSプログラムなので、AUTOEXEC.BATやDOS用のメニュープロ グラム(例えばDOSSHELLやFD)から起動しても構いません。 5文字目にR)e-bootを指定する場合には、ADISK実行前にディスク・キャッシュ が組み込まれていてはなりません。もし組み込まれている場合には、ディスク・ キャッシュをディセーブルしてからADISKを実行するか、あるいはADISKに R)e-boot 指定をせずに実行し、キャッシュ・バッファをフラッシュしてから HARDBOOTを実 行してください。 3.5 MenuSaveの使い方 -------------------- MenuSave.comは、DOS 6.x(DR-DOSを除く)のコンフィグ・メニューの選択を保管 するプログラムです。 コンフィグ・メニューの選択のディフォルト値は、CONFIG.SYS中のMENUDEFAULT =文で指定できます。MenuSaveは、このMENUDEFAULT=を最後に選ばれた値に動的 に書き替えて、その次の回のメニュー選択のディフォルト値にします。 アルゴリズムは単純で、環境変数%CONFIG%が設定されていれば、それを MENUDEFAULT=のパラメタにCONFIG.SYSを書き替えます。 AUTOEXEC.BATかCONFIG.SYSの適切な所でMenuSave.comを実行するようにしてく ださい。CONFIG.SYSのなかからMenuSave.comを呼び出すことはできません。 MenuSave.comにパラメタはありません。 例) AUTOEXEC.BAT @echo off c:\tools\MenuSave goto %CONFIG% : Resetパラメタ付きのADISKと組み合わせて使う場合には、それよりも前に MenuSaveを実行するようにしてください。さもないとMenuSave実行前にADISKに よってソフトウェア・リセットがかかって、CONFIG.SYSのMENUDEFAULT=は書き替 えられません。 CONFIG.SYSはブートドライブのルートにあるものを書き替えます。フロッピー からブートした場合には、A:\CONFIG.SYSを、ハードディスクからブートした場 合には、C:\CONFIG.SYSを書き替えます。 3.6 $freeze.comについて ----------------------- PCをハングさせるプログラムです。メッセージの表示は行いません。起動され ると、無言でいきなりハングします。 プログラムそのものは、単なる無限ループです。このプログラムから抜け出す には、リセットをかけるか電源を切ってください。 このプログラムは短いので、直接、マシン語で打ち込みましたので、ソースは ありません。 他のプログラムのソース・コードは、SOURCE.LZHにまとめてあります。 4.0 注意事項 ============ 4.1 コードページ ---------------- ADISKの表示は、日本語(コードページ932)と米国英語(コードページ437)にし か対応していません。もし日本語以外のDBCS環境、例えば中文環境や韓国語環境 でADISKを使うとメッセージを正しく表示できません。このような場合には、CHEV USやSWITCH.BATなどで英語環境に切り換え、ADISKが英文メッセージを表示する ようにしてください。SBCS環境では、コードページが437以外の場合、枠線が正 しく表示できない事がありますが、メッセージの意味は判別できる筈です。 4.2 一時設定で起動されたOSからのFDISK ------------------------------------- ADISKの一時設定は、その設定後にハードディスクがブートされると有効にな ります。更にもう1度ハードディスクをブートすると、Altair'sBootがパーティ ションの状態をADISKの実行直前の状態に書き戻してから、標準的なブート・シー クエンスを実施します。 但し、一時設定が有効な状態であっても、FDISK、あるいは、それに同等の機 能を持つプログラムを実行しパーティションの状態を変更した場合には、 Altair's Bootは、ADISK実行直前の状態ではなく、新たなFDISK設定を優先する仕様に設計 してあります。パーティションの状態を復元しません。 DOSとUNIXのパーティションがあると、DOS+Windows環境でスワップ・ファイル がうまく動作しない事があります。 このような場合、ADISKの'F'オペレーションでUNIXパーティションを開放しそ の領域を未使用に設定してみてください。 この開放操作が一時設定ならば、次のブートで開放されたパーティションが自 動的によみがえりますが、途中でFDISK操作をすると、開放したUNIXパーティショ ンの内容が破壊されることもありえることに十分気を付けて利用してください。 4.2 Virus Warnning ------------------ ある種のウィルス検出プログラムはマスター・ブート・レコードへの書き込みを 危険視します。ADISKやPartRestは、積極的にマスター・ブート・レコードを書き 替えます。この場合、何らかのVirus Warnningが出ることがありますが、あわて ず騒がず落ち着いて対処してください。 4.3 パーティション種別表示 -------------------------- OSによっては、ADISKがパーティション情報に正しくそのOSの名前を表示しな いことがあります。例えばFATファイル・システムに導入されたOS/2は「DOS FAT」 と表示されます。OSの名前は、そのパーティョン形式を使う一般的なものを表示 するようになっており、実際にそのOSが組み込まれているかどうかは ADISKは関 知しません。 NEXTSTEPやp-SOSなど、作者の手元に資料がないため、「Unknown OS」となっ てしまうものもあります。 これは単に表示データの品揃えが少ないというだけの問題で、ADISKのパーティ ション設定の機能そのものには悪影響はありません。 4.4 ROM BASIC ------------- ADISKで設定を書き込む際に、起動可能(active)パーティション指定されてい ないと、ブートすべきOSが無いのでROM BASICが立ち上がります。純正のIBM PC、 PS/2以外の、多くの互換機にはROM BASICがないので「NO ROM BASIC」というメッ セージが表示されます。 カセットBASICをいまどき使いたい人がいるとは思えませんが、もし、カセッ トBASICを利用したい場合には、起動可能パーティションを指定しなければ良い のです。(私の周りにもカセットI/Fの付いたIBM PCを持っている人は、少なくな りつつあります。まだ絶滅していないのが不思議だな、さすがに使ってはいない みたいだけど...。) 5.0 使用許諾条件 ================ このアーカイブに含まれるファイルは通常のFreeWareとして無償で公開してい ますが、著作権はAltair☆が保有しています。プログラム、ソースコード、ドキュ メントの全体、もしくは一部の、無断転載、複製は如何なる媒体であっても堅く 禁じます。 このプログラムは、作者自身が自分で使う事のみを目的として作成してありま す。このプログラムの利用により何らかの事故が生じても、作者は関知せず、一 切の責務を負いません。 6.0 サポート ============ このソフトウェアは、マスター・ブート・レコードを積極的に書き替えるので、 安易に利用すると、あなたのディスク・ドライブの内容に2度とアクセスできなく なってしまう危険があります。もしパーティションやOSのブートについての知識 が乏しく、このドキュメントの内容に少しでもわからない点があれば、気軽に NIFTY-Serve/FIBMPRO、People/MPC.CCまたはDOSVD.CCの会議室など、詳しい人々 の集まるBBSで質問して不明点がなくなるまで利用を控えるのが賢明です。 ただし、これは、作者がサポートをお約束するものではありません。 このドキュメントの解りにくい点、誤解を招きやすい点など気付いた場合には、 気軽に、ご指摘いただけると幸いです。次のバージョンの配布の時の参考にさせ ていただきます。 Altair☆ (NBG01720@nifty.ne.jp) http://www.vector.co.jp/authors/VA000199/