LongName Version 0.22 for OS/2 in REXX. Copyright (c) 1994-1997 by Altair☆. All rights reserved. 1. 概要  ̄ ̄ ̄ ̄ ファイルやサブディレクトリに任意のタイトルを設定するツールです。使い捨 てのつもりで作ったツールですが、予想外に重宝します。無くても困らないが、 あると嬉しいツールです。 OS/2では、.LONGNAMEという拡張属性が用意されており、これをうまく利用す ると、オブジェクトの「実名」と「タイトル」を別々に指定できます。 例えば「$userdict.dct」という実名を持っているファイル・オブジェクトに 「$UserDict.dct かな漢字変換ユーザ辞書」というタイトルを付けておけば、WPS 上には「タイトル」表示されるものの「実名」は、8+3文字のDOSでも利用でき るファイル名のままですから、表示はわかり易いまま、短いファイル名を利用で きるというメリットが出てきます。 WPS上ではマウス操作が殆どですから「報告書」というフォルダーを作ってお いて、実名は「RPT」などとしておけば、コマンド・プロンプトでは「CD RPT」と 簡単にチェンジ・ディレクトリでき、しかしWPS上では、それを「報告書」フォル ダーとして扱うなんてこともOK。(^_-)v また、HPFS環境では、スペースなどの特殊文字がある場合を除外して、たいて いの場合「タイトル」と「実名」は一致していますから、.LONGNAME拡張属性が 設定されているとディスク・スペースを無駄に使っているだけで、なんの役にも たたないことが殆どです。容量的には雀の涙ですが、サブノートPCのように猫の 額のような狭いHDDを使わざるをえない場合は、1バイトたりとも無駄にしたくな いのが人情。そこで、.LONGNAME属性だけを削除する機能も付け加えてあります。 2. 前提ソフトウェア  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ LongName.cmdは、REXXでコーディングしてあります。REXXが導入されたOS/2環 境で動作します。 また、拙作「START」とLongName.batの組み合わせにより、DOSセッションから の利用も可能です。DOS用LongName.batは、バックグランドでLongName.cmdのOS/2 セッションを起動するバッチファイルです。 STARTは、このドキュメント末尾のURLに紹介するweb pageにあります。 DOSセッションから利用する場合には、DOSセッション環境変数tmpとOS/2のconfig .sysの環境変数tmpに同じ一時作業用ディレクトリが指定されていなければなりま せん。 3. 使い方  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 構文 LongName filename [longname] LongName filename /dここで: filename .LONGNAME 拡張属性の表示、設定、消去を行いたいファイルまたは フォルダ(サブ・ディレクトリ)の実名を指定します。 longname 新たに設定したい .LONGNAMEストリングを指定します。ストリング の途中に「\n」と書けば、その位置で改行させることができます。 /d 拡張属性を消去するよう指示します。 longnameパラメタには空白文字を含む文字列を指定できます。但し、DOSセッ ション用LongName.batでは、タブ文字や複数の空白文字は、ひとつの空白文字に 置換されてしまいます。タブや複数の空白文字を含めたい場合には、OS/2コマン ド・プロンプトからLongName.cmdを利用してください。 WPSの操作で「タイトル」と「実名」の異なるファイルやディレクトリを複写、 移動すると、「実名」を「タイトル」に近付けようと努力し、時として元の「実 名」をリネームしてしまうことがあります。 これを避けるために、FATの場合、「タイトル」の先頭の8+3文字だけは「実 名」に一致させておくとか、WPSを使わず、コマンド・プロンプトでXCOPYやMOVE コマンドを使うといった注意が必要になる事もあります。 LongName.batは、GetBMとisOS2を呼び出します。 isOS2は、DOS環境がOS/2の下で動いているかどうかチェックします。 GetBMは日本語版OS/2固有の機能です(\OS2\MDOSにあります)ので、日本語版以 外のOS/2で利用の場合、エラーが発生します。この場合、LongName.batの10行目 と12行目をREMアウトして、 rem getbm rem if not errorlevel 32 set ~cp=jp と変更してから使って下さい。 4. Copyright notice  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ このLongNameはAltair☆が自分で使うために作成したものです。このソフトウェ アの利用により、Altair☆以外の者が何らかの損害を被ったとしても、Altair☆ は一切関知しません。予めご了承下さい。 フリーウェアとして公開しておりますが、著作権は放棄していません。転載、 配布、一部または全部の引用は、事前に著作者Altair☆の同意が必要です。 翻訳、翻案も著作権法ならびに関連放棄、関連条約に保証される権利の侵害で すのでご注意下さい。 Altair☆ (NBG01720@nifty.ne.jp) http://www.vector.co.jp/authors/VA000199/