OS/2用に公開されている多くのフトウェアは実行にあたりemxのランタイム・ライブラリ(emxrt.zip)が必要です。
ランタイム・ライブラリ(emxrt.zip)は、以下のanonymous ftpとそのミラーで配布されています。
emxランタイムのインストール方法は“User's Guide to the emx Runtime”(emxrt.zipを解凍して、/emx/book/emxrt.infか、doc/emxrt.doc)の“3. Installing the emx runtime package under OS/2”を参照してください。なお、そこには明記されていませんが、いくつかのソフトウェアは、emxrt.zipで配布されるtermcapデータを必要とします。termcapデータのありかとどの設定を使用するかを、環境変数TERMCAPとTERMに、忘れずに明示 しておいてください。
- 設定例
set TERMCAP=D:/emx/etc/termcap.dat
set TERM=mono
emxのランタイムを要求するソフトウェアの多くは、そのソフトウェアの開発に使用したemx環境のバージョンと同じものか、それ以降のものが要求されます。その時点で最新のバージョンをダウンロードしておけば、たいていの場合は大丈夫でしょう。ここで「たいていの場合は」と書いたのは、時々、新たなバージョンのライブラリに変えたら、いくつかのソフトの動作がおかしくなったという報告が上がることもあるからです。ライブラリのバージョン・アップは、それを参照する多くのソフトウェアに影響を及ぼしますので、いま、あなたの環境が安定して動作しているなら、バージョンを上げる前に、現状をバックアップしておくことを強くお薦めします。
emx以外に必要になることが多いランタイム・ライブラリは、XFree86のものです。ランタイム・ライブラリは、シェアード・ライブラリと呼ばれることもあります。バージョンによって、パッケージの内容が微妙に異なるようですが、XFree 3.3.6の場合、
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が、Xbin.zipにアーカイブされています。Xbin.zipは、OS/2用XFree86の必須パッケージのひとつで、http://www.xfree86.org/やそのミラー・サイトから取得できます。日本では、筑波大学、IIJ、DTIなどのanonymous ftpサイトにミラーされています。
XFree86用のプログラムの中には、Xbin.zipで配布されるものの他に、X PixMapライブラリを必要とするものもあります。これは、hobbes OS/2 archiveの/pub/os2/dev/x11/ディレクトリや、LEO (Link Everything Online)の/pub/comp/os/os2/leo/x11/ディレクトリと、そのミラー・サイトにも転載されています。