SEVEN for OS/2 PM Release 0.00 Copyright (c) 1994, Altair☆ All rights reserved. ○ 概要 15年以上の昔にDECコンピュータで流行ったテキスト・ベースのカード・ゲーム “SEVEN”を、OS/2のPresentation Manager (PM)用に移植しました。Apple ][に 移植されたものがProgramma Internationalからカセット・テープで販売されてい ましたし、私自身が移植したCASIOのプログラム電卓FX-602P用の物を10年以上前 のとある雑誌にリストで紹介したこともありましたので、このゲームを御存じで 懐かしく思われるかたもおられるかも知れませんね。 テキスト・ベースのゲームですので、見かけはちょっと地味ですが、意外にハ マります。 このSEVEN for OS/2 PMでは、プレーヤは、ウルド(Urd)、ベルダンディ (Belldandy)、スクルド(Skuld)、マーラー(Marller)の三女神と一魔、そして、 あなた(You)です。 ○ 前提とするソフトウェア VREXXを導入したOS/2 2.0または2.1環境。(テストは、OS/2 J2.11、VREXX 1.1 で、画面解像度は640×480ドットと1,024×768の環境で行いました)。 VREXXは、IBM T.J. Watson Research CenterのRichard B. Lam氏が書いたREXX 用のDynamic Link Libraryで、無償で公開されています。OS/2 J2.11スペシャル ・キットやCD-Showcase Vol#1のCD-ROMに収録されています。最寄のBBSやftpサイ トからダウンロードして入手することも可能でしょう。 ○ SEVENのインストールと登録 特別なインストール手順は必要ありません。SEVEN.CMDを起動すれば、PM用の SEVENゲームが始まります。 このプログラムをデスクトップに登録する場合には、「オープン」「設定」で 設定ノートブックを開き、「セッション」ページの「始動時最小化」と「終了時 ウィンドウをクローズ」のチェック・ボックスを両方ともオンにしておき、更に セッションは「OS/2 ウィンドウ」を選ぶことをお薦めします。 プレーヤの名前を変えたい場合には、SEVEN.CMDをテキスト・エディタで開いて、 ファイルの最初の方にあるplayer.1〜5の設定を変更してください。2バイト文字 は使えません。長過ぎる名前も、表示の都合、好ましくありません。 例えばプレーヤ「マーラー(Marller)」を「沙夜子」に変えるには、 player.4='Sayoko' とします。 ○ ルール ジョーカーを除いた1組みのトランプを用います。 最初に各プレーヤに5枚ずつシャフルしたカードを配り、残りのカードは、テー ブルに台札として伏せて置かれます。…とは言っても、プログラムはテキスト・ ベースなのでカードの絵は表示されません。(^^; OS/2 PM版SEVENに於て、各プレーヤとテーブルは、それぞれ独立したウィンド ウを持っており、各プレーヤには、自分の手札とテーブルに開かれたカードしか 見えません。自分以外のプレーヤの手札はお互いに枚数だけを知ることができま す。 カードが5枚ずつ行き渡ると台札をテーブルの上に1枚開き、いよいよゲームが 始まります。 それぞれのプレーヤは順番に、最後に開かれたカードと同じ絵柄(suit; Spades、 Clubs、Harts、Diamonds)か同じランク(runk; A、2〜10、J、Q、K)のカードを手 札の中から1枚だけ捨てることができます。 例えば、テーブルに最後に開かれたカードが、ClubのKingであった場合には、 次のプレーヤは、手持ちのClubのカードか、あるいは、Kingのカードを捨てるこ とができます。 最も早く手札が無くなったプレーヤが勝者となります。 もし、プレーヤが捨てることのできる手札を持っていない場合、捨てることの できるカードが出るまで台札を引いて自分の手札に加えなければなりません。運 が悪いと手札がどんどん増えて「勝ち」が遠のいてしまいます。 もし台札が無くなってしまった場合には、それまでに開かれたカードをシャッ フルして台札とします。この時、テーブル・ウィンドウに「Table: Shuffling」 と表示されます。 AceとQueen、そして、7のカードは役札として特別な意味を持ちます。 7は、台札から3枚を直後のプレーヤに手札に加えさせます。自分の直前のプ レーヤが7を捨てた場合、自分が7のカードを持っていない限り、台札から3枚 をひかなくてはいけません。 もし、7のカードを持っていれば、それを捨てることにより「3枚びき」は免 除されます。しかし、その直後のプレーヤは、7が2回続いたので6枚のカードを 引かなくてはなりません。同様に7が3回続いた場合には9枚、4回続いた場合に は12枚を引かなくてはなりません。 Aceが捨てられた場合、その次のプレーヤは順番をとばされ、さらにその次の プレーヤに順番が回ります。 Queenは、7の直後以外いつでも出すことができます。しかも自分に都合のよ い絵柄をコールすることができます。 テーブル上のカードがClubのKingが出ている時に、プレーヤがClubもKingも持っ ていなくても、Queenを持っていれば、そのQueenを出すことができます。そして 次のプレーヤが出すべき絵柄を任意に指定できます。例えばSpadeのQueenを捨て てDiamondをコールすることができ、次のプレーヤはDiamondのカードを出さなけ ればなりません。 最初に持っている手札を無くしたプレーヤが「勝ち」です。 ゲーム終了時に持っていた手札に応じた以下に示す点数が4人の敗者から減点 されます。 Queen: 10点 7: 5点 その他: 1点 Queenや7はイザという時のために持っていた方が良いのですが、最後まで温 存し続けると減点が大きくなります。その辺りの駆け引きが重要です。 勝者の得点には他のプレーヤから減点された点数がすべて加算されます。 従って、単に勝つよりも、敗者たちの手札が多いうちにさっさと上がってしま うことが高得点のコツです。 ○ 操作 SEVEN.CMDを起動すれば、PM用のSEVENゲームが始まり、中央に緑色のテーブル ・ウィンドウ、周囲に青い各プレーヤのウィンドウが開かれ、カードが5枚ずつ配 られます。配札後、ルールに従ってゲームが始まります。順番の回ってきたプレー ヤのウィンドウは明るい青で示されます。 あなたの手番になると、あなたの持っている手札をリストしたメニュー・ボッ クスが表示されますので、テーブルに出したいカードを選んで下さい。但し、1 番上の「Draw」を選ぶと台札を引きます。 Queenは次の絵柄を指定できる役札ですので、もしメニュー・ボックスでQueen が選ばれると続いて、Space、Hart、Club、Diamondの4種類の絵柄を指定するた めのスイッチ・ボックスが表示されますので、4つのうち1つを選んでください。 プレーヤのうちの誰かが上がると1ゲーム終了し、各プレーヤのウィンドウに それぞれが持っているカードを表示し、更に得点を表示するダイアログ・ボック スが表示されます。表示されるのは、各プレーヤの今回のゲームの得点と、それ までのゲームの総合得点です。 このダイアログ・ボックスには、OKボタンとCancelボタンがあり、OKボタンを 押すと新たなゲームが再び始まります。Cancelボタンを押すと、SEVEN.CMDを終 了します。 SEVEN.CMDには、この1ゲーム終了時のダイアログ・ボックスしかプログラムを 終了する手段を用意していません。 もしゲーム途中でSEVEN.CMDを終了させるには、SEVEN.CMDのタスクでCtrl+ Breakを押してください。SEVEN.CMDのタスクがウィンドウに無い場合、Ctrl+ESC か、マウスの中央ボタン(2ボタン・マウスの場合には左右のボタンを同時に)押し て、ウィンドウ・リストを開き、SEVEN.CMDを選択すればSEVEN.CMDのタスクが表 示されますから、そこでCtrl+Breakを押します。 Ctrl+Breakを押した時、あなたの手番であればカードを選択するためのリス ト・ボックスが表示されています。リスト・ボックスが表示されている時、REXXイ ンタプリタはVREXXに制御を渡しており、REXXによるキーボード・バッファのポー リングが行われませんから、Ctrl+Breakを押してもSEVEN.CMDは中断されません。 この場合には、Ctrl+Breakを押してからリスト・ボックスのOKボタンを押してく ださい。制御はREXXインタプリタに戻り、キーボード・バッファにあるCtrl+Break によって、SEVEN.CMDが中断されます。 SEVEN.CMDをウィンドウ・リストのポップアップ・メニューからクローズして強 制終了をかけると、プレーヤやテーブルのウィンドウが画面に残ったままクロー ズされなかったり、SEVEN.CMD以外のVREXXを使ったプログラムがうまく初期化処 理をこなせずに正常に走らなくなったりすることがあります。SEVEN.CMDを終わ らせるには、得点表示ボックスのCancelボタンかCtrl+Breakによる方法を使っ てください。 ○ Copyright Notice SEVEN.CMD、ならびに、このドキュメントSEVEN.DOCの著作権は作者のAltair☆ が保有しています。これらの著作物の全て、もしくは一部分の無断引用、無断転 載、無断配布は固く禁じます。著作権法、万国著作権条約上、著作物の異言語へ の翻訳、プログラムのコンパイルなども著作権の侵害とみなされますのでご注意 ください。 Altair☆作成の著作物の利用により、Altair☆自身以外の利用者に何らかの損 害が万が一生じても、作者は一切の責務を負いません。 ○ Known Bugs ごく希ですが、7のカードが乱舞してゲームが白熱するとSEVEN.CMDがハング してしまうことがあります。今回配布の版では対策していません。そのような時 には操作の項の最後に述べた方法でSEVEN.CMDを強制的に終わらせてください。 一説によると、このハングは、ソフトウェア内部で、スクルド・ボンバーが炸 裂しているのではないかとか、ウルドが雷光召喚したのではないかとか言う意見 もあるようですが、実はユグドラシルのバグです。←ウソ (^^;) ○ Trade Marks OS/2は、International Business Machines Corpの登録商標です。 DEC、Apple、CASIOは、それぞれ各社の登録商標です。 ウルド、ベルダンディ、スクルド、マーラー、沙夜子は、コミック・アフタヌー ン連載中「ああ、女神さま」のキャラクタ名です。 Altair☆ (NBG01720@nifty.ne.jp) http://www.vector.co.jp/authors/VA000199/