■■ 注意 ■■
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全く分解と関係ないけど、プレイステーション2と、Book PC(約5万円!)を並べたところ。
実はプレステ2 のほうが背が高いぞ。 どっちも巨大なマシンに見えるが、実際はどっちも小さいのでどっちも巨大に見える |
私はプレイステーション2を持っていない。実はコンピュータおたくの割には、家庭用ゲーム機を買ったことが無いのだ。強いて言えばワンダーウィッチと共に買ったワンダースワンがあるだけだった。プレイステーション2が無いことにはスペースヴィーナスを観賞することができない。ならば買うしかない。スペースヴィーナスは私とPS2にとってのキラーアプリケーションとなった。
ソフトの購入は簡単だ。どこの店にでも置いてあるのだろうが、とりあえずインプレスダイレクト ミュージック&エンターテインメントスクウェアで買うことにした。カイシャでWebからちょろちょろっと注文を済ませてしまった。そういったインターネットの使い方に関して、カイシャは寛大だ。ログを調査するなんてことはしない。密かに見ているなんて恐れもない。それはオレがネットワーク管理者だからだ。
さて、問題はプレイステーション2本体だ。この手の価格拘束の強いモノは新宿のカメラ屋で買うことにしている。ポイント分お得だからだ。しかし1月20日、店頭には無かった。一通り見た中で置いている店は無く、秋葉原に行っても発見することはできなかった。ついでにお台場アクアシティのトイザらスも見たが無かった。
月曜日、入手できなかった事を会社で愚痴ってみると、「ツクモ(高田馬場店)で売ってたよ」との声が。おっとこれは確保するしかない。たまたまその日はスーツを着ていて恥ずかしかったが、昼休みに買いに行った。入り口付近の、目立つところにそれはあった。PC屋なのでゲーム機は在庫が動きにくいのかもしれない。購入にあたって、事前調査不足なので、一応、店員に何か買っといたほうがいいものが無いか聞いてみた。するとメモリカードが必要だと言う。「じゃあそれも」と言うと「在庫が無い」と言う。PC屋なので仕方のないところか。でも無事にプレイステーション2をゲットできた。
あると使いたくなるのが人情というもの。何かビデオ入力端子の付いたものがないかと辺りを見回す。しかしブラウン管が数十台あるものの、ビデオ入力可能なものはない。会議室に行けば普通のテレビやプロジェクターがあるのだが。
そこでふと目に留まったのがソニーのグラストロン。だれにも使われずにホコリを被ってしまっているそれを取り出して使ってみようとした。しかしケーブルがない。そんな場合も自宅ならそこらへんに転がっている部品で作れるのだが、カイシャではそうもいかない。泣く泣く断念した。
悶々と仕事をして定時に。今度は会議室を狙ってみる。しかしまだ使用中だ。ドットコム企業はこれからがコアタイム。すぐには空きそうにない。そして再び悶々と仕事を進める。そして9時頃。会議室にいた部長が戻ってきたことを確認して会議室へ。もちろん、プロジェクターのある部屋へ行く。部屋を暗くして、大画面でモーニング娘をグルグル回す社員3人・・・。
自宅に持ち帰り、適当な場所に設置する。すると前面のスリットから中の部品がチラりと見える。どうもこれは分解したい衝動に駆られてしまう。ボクの分解癖は義務教育時代から続く。以前、こんな夢を見た。
目覚ましがなっている。起きて止めるのだが、鳴り止まない。どうしたことだ。スイッチはちゃんとポップアップしている。仕方がないので電池を外してみる。しかし、鳴り止まない。変だ。夢でも見ているのだろうか?(そうだよ) しょうがないので分解した。ねじ4本で簡単にばらせる。それでも鳴り止まない。今度はベルのユニットを取り出してみる。しかしユニットがスタンドアロン状態でも鳴り続けている・・・。30分ほど夢の中で目覚し時計と格闘していた。
話がそれた。とにかくこれは、スペースヴィーナスを3回ほど観賞して、減価償却の済んだプレイステーション2を分解してしまおうという企画である。
最初にプレイステーション2を見たときに感じたのは、「だまされた」ということだ。某所で見たときには出っ張っている薄いほうしか認識していなかったので、ものすごく薄いものという印象だったのだ。しかし箱から取り出してみるとその2倍の厚みだ。
ねじを隠すカバーは簡単に外れる。ゴム足などは接着材でベトベトなのかと思っていたが、はめ込んであるだけだ。なので分解しすぎで粘着性薄れてゴム足がなくなってしまうなどという心配は無用だ。これは分解魔にはありがたい仕様だ。しかもねじは普通のプラスネジである。
プレイステーション2は小さな直方体に、大きな直方体が乗っているデザインだ。どうもこれはX68000のツインタワーを思い起こさせる。メインボードのタワーと、FDDなどが入るタワー。良いデザインだったが、タワーが独立しているために無理しているところがあったようにも思う。間にホコリが溜まるとの意見もあった。プレイステーション2のデザインは良くできていると思う。きっと、元68ユーザが当時の思いをプレイステーション2に反映させたのではないだろうか。
プレイステーション2の裏面。全てのネジはプラスチックのカバー6個、ゴムのカバー4個で隠されている。 分解はこのカバーをはずすことから始まる |
カバーはこのようにゴム製(左)、プラスチック製の2種類が使用されている | 外側のケースは、計10本のネジで固定されている |
フラットケーブルのコネクタは、跳ね上げ式。無理やり引っ張るとコネクタが壊れてしまう | メイン基板の表面。巨大なヒートシンクが・・・無い! 背が低いヒダヒダしかない |
初代にはヒートパイプがあり、ヒートシンクに熱が伝えられたらしいが、これにはヒートパイプがない。それ用と思われる溝はあるのだが |
メイン基板の表面の全景。よく見ると初代とはちょっぴり違う。 | この電池をみたら、ポケステを思い出した。 | ここらへんのチップの配置が初代とは異なる。 |
USB×2と、i.LINK端子×1が搭載されている。なにか繋いでみたくなるので体に毒だ | メイン基板を取り外したDVD-ROM・電源部。真っ黒でそそられませんな。 | DVD-ROM・電源部の上部のケースを外したところ。右に見える大きなコンデンサなどがついているのが電源基板だ よく見ると初代とはコンデンサの配置などが異なる |
ケースの後ろ、電源部の背後に取り付けられている大型のファン。分解心をくすぐるアイテムだ。
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DVD-ROMユニット。なんだか剥き出し感が強くなっている。 | 出荷時に、PCカードスロットに入っているダミーカードにも、プレイステーションロゴが彫り込まれている。ソニーはダミーカード方式が好きなようだ。VAIOのSRシリーズはバネでふたが閉まって便利になったのにね。 |
マザーボードの記載。型番は「GH-008」 |
受光部は一見すると一体成型されているかのようで、分解が難しそうに見える。しかし、ケースをこじってみると、簡単に開いてしまった。
表面(PS2を横置きにしたときの下面)。受光部の他はディスクリート部品のみ | 裏面。カスタムチップ(?)とオシレータが見える | 以外にも小さい受光部。前からしか赤外線を受けないようだ |
□「プレイステーション2」のホームページ
http://www.scei.co.jp/ps2/index-j.html
□関連記事
「プレイステーション2 関連記事リンク集」
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/20000221/ps2i.htm
【'98年11月27日】「年末特別企画」Dreamcast発売記念! 購入・分解記
〜買ってすぐ分解してみました〜
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/981127/dc.htm
(2001年1月28日)
[Reported by kazunori@148ra.com]