Readme.txt

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                            PouringM4aIntoSd
                               Version 1.4
                     Copyright (C) 2005 Stadio Lilla

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 1. PouringM4aIntoSd とは
 2. 免責事項
 3. 梱包内容
 4. 動作環境
 5. 準備するもの
 6. インストール
 7. 使用方法
 8. 改版履歴
 9. その他

 1. PouringM4aIntoSd とは

    ※ Pouring M4A Into SD という名前の通り、出力先(miniSD メモリーカー
       ドなど)に AAC ファイル(m4a) を“流し込む”アプリケーションです。
       エクスプローラの様なファイラーではありませんのでご注意下さい。

    PouringM4aIntoSd は、iTunes や RealPlayer などでエンコードした AAC
    ファイルやプレイリストの XML ファイルを読み込んで au の携帯電話 W31SA
    などで再生できる様にリネームした上で MGR ファイルを添えて出力するア
    プリケーションです。

    自動的に iTunes の設定ファイルを認識しますので、iTunes のプレイリス
    トはエクスポートを行わなくても読み込むことができます。

    AAC ファイルは自動認識しますので拡張子が m4a でなくても構いません。

    RealPlayer のプレイリストの読み込み、ドラッグ&ドロップでのファイル
    の読み込み、曲の並べ替え、出力先からのファイル取り込みに対応している
    のが主な特徴でしょうか。

    PouringM4aIntoSd はフリーウェアです。

 2. 免責事項

    このアプリケーションを使用した事によって発生したいかなる問題にも作者
    はその責を負わないものとします。

 3. 梱包内容

    PouringM4aIntoSd.exe        PouringM4aIntoSd 本体
    Readme.txt                  このファイル

 4. 動作環境

    Windows 98SE、me、2000、XP で動作すると思います。
    98SE、2000、XP で動作を確認しましたが、98SE では不具合が生じる可能性
    があります。推奨環境は 2000、XP です。

    携帯電話は au の W31SA しか確認していません。

 5. 準備するもの

    AAC ファイル、miniSD メモリーカード、au W31SA など。

    少なくとも AAC ファイルがなければこのアプリケーションを使用する意味
    がありません。(笑)

    出力先に指定できるのは PC が認識できる書き込み可能で、ドライブ名が割
    り当てられているドライブです。もちろん、マスストレージモードの携帯電
    話も含まれます。
    携帯電話がマスストレージモードをサポートしていない場合は、カードリー
    ダ/ライタが必要となります。

    RealPlayer のプレイリストを読み込みたい場合は、エクスポートして予め
    XML ファイル(拡張子 RMP)を用意しておく必要があります。

 6. インストール

    特別なインストールは必要ありません。
    実行ファイル PouringM4aIntoSd.exe をお好みのフォルダに保存しておくだ
    けで実行することが可能です。

    初回起動時に環境設定ファイル PouringM4aIntoSd.ini が実行ファイルと同
    じフォルダに作成されますので、書き込みが可能なフォルダに保存して下さ
    い。

    バージョンアップの際には実行ファイルだけを置き換えて下さい。

    アンインストールする場合は、実行ファイルと環境設定ファイルを削除して
    下さい。レジストリは使用していません。
    また、バックアップ機能を使用していた場合はバックアップフォルダも削除
    して下さい。

 7. 使用方法

    起動して、出力先のドライブを選択します。
    必要に応じてオプション設定を変更します。
    出力先フォルダに残しておきたい曲がある場合、出力先から取り込みます。
    (バージョン 1.2 から出力先フォルダの内容を自動的に取り込む様になりま
    した。オプション設定で手動取り込みに変更することもできます)
    お好みの曲を追加していきます。
    必要に応じて曲を並べ替えます。
    出力します。

    以上です。

    ※ 出力すると、曲一覧に表示されている内容がそのまま出力先フォルダの
       内容になります。
       出力先フォルダ中の既存のファイルを残しておきたい場合は、必ず最初
       に「出力先から取り込む」を実行して下さい。

    ある程度直感的に操作して頂けるのではないかと思いますが、以降で各機能
    の説明を行います。

    7.1. 曲の追加

      曲を追加する方法は次の 4通りです。

      ・追加ダイアログで AAC ファイルやプレイリストを選択する方法

        ファイルメニューの「追加」またはツールバーの「追加」ボタンをクリッ
        クすると追加ダイアログが開きます。

        選択されたファイルが AAC ファイル、iTunes または RealPlayer でエ
        クスポートされた XML ファイル(RealPlayer の場合は拡張子 RMP)の場
        合のみ読み込みます。

        選択されたファイルの曲情報は一覧の最後に追加されます。

      ・iTunes のプレイリストを選択して読み込む方法

        iTunes のプレイリストをコンボボックスで選択して、ファイルメニュー
        の「iTunes プレイリストを読み込む」またはツールバーの「iTunes プ
        レイリストを読み込む」ボタンをクリックします。

        プレイリストの内容ですでに読み込まれている曲情報を置き換えるか、
        プレイリストの内容をすでに読み込まれている曲情報に追加するかを選
        択することができます。

      ・出力先から AAC ファイルを取り込む方法

        ファイルメニューの「出力先から取り込む」またはツールバーの「出力
        先から取り込む」ボタンをクリックします。

        出力先コンボボックスで選択されたドライブに出力先フォルダが存在し
        ている場合のみ可能です。

        取り込むのは AAC ファイルのみです。

        すでに読み込まれている曲情報は出力先の内容に置き換えられます。

        ※ 取り込みはファイルのエントリ順に行いますので、曲の並び順は
           W31SA で表示される並び順(作成日時の新しい順)と異なる場合があり
           ます。
           PouringM4aIntoSd で出力したファイルであれば、ファイル名で昇順
           に並べ替えれば W31SA と表示順が一致します。

      ・エクスプローラから AAC ファイルやプレイリストをドロップする方法

        ドロップされたファイルが AAC ファイル、iTunes または RealPlayer
        でエクスポートされた XML ファイル(RealPlayer の場合は拡張子 RMP)
        の場合のみ読み込みます。

        ドロップされたファイルの曲情報は一覧の最後に追加されます。

      AAC ファイルの場合はアーティスト名などの情報を読み込んで一覧画面に
      表示します。XML ファイルの場合は AAC ファイルではなく XML ファイル
      に記載された内容を表示します。(プロパティ表示では AAC ファイル内の
      情報を表示します)

    7.2. 曲の並べ替え

      曲を並べ替える方法は次の 2通りです。

      ・列名をクリックする方法

        列名をクリックすると、その項目の昇順に並べ替えられます。再びクリッ
        クすると降順に並べ替えられます。以降、クリックする度に昇順・降順
        が入れ替わります。

      ・曲を選択してドラッグ&ドロップする方法

        ドラッグ&ドロップによる並べ替えでは、ドロップした位置の前に曲が
        移動します。複数ファイルをまとめて移動することも可能です。

      並べ替えを無効にして曲を追加した順番に表示したい(戻したい)場合は、
      表示メニューの「追加順に表示」をクリックします。

    7.3. プロパティ表示

      1曲を選択した状態でファイルメニューの「プロパティ」をクリックする
      か、マウスの右ボタンをクリック(以降右クリックと表記します)してポッ
      プアップメニューの「プロパティ」をクリックすると選択した曲のプロパ
      ティを表示します。プロパティは AAC ファイル内の情報です。

    7.4. 出力対象にする/出力対象から外す

      1曲または複数曲を選択した状態で編集メニューの「選択行を出力対象に
      する」をクリックするか、右クリックしてポップアップメニューの「出力
      対象にする」をクリックすると選択した曲を出力対象(チェックボックス
      がチェックされた状態)にします。

      1曲または複数曲を選択した状態で編集メニューの「選択行を出力対象か
      ら外す」をクリックするか、右クリックしてポップアップメニューの「出
      力対象から外す」をクリックすると選択した曲を出力対象から外します。

      マウスで直接チェックボックスをクリックして 1曲ずつ変更することもで
      きます。

    7.5. 曲の削除

      1曲または複数曲を選択した状態で編集メニューの「削除」をクリックす
      るか、右クリックしてポップアップメニューの「削除」をクリックすると
      選択した曲を削除します。実際の AAC ファイルが削除されることはあり
      ません。

    7.6. 最新の情報に更新

      表示メニューの「最新の情報に更新」またはツールバーの「最新の情報に
      更新」ボタンをクリックすると、iTunes のプレイリスト、ドライブの接
      続状況、ドライブの空き領域などの情報を最新の状態にして、AAC ファイ
      ルが存在しているかどうかを確認することができます。

      AAC ファイルが存在していない曲があった場合、通常チェックボックスが
      表示されている場所にそれを示すアイコンが表示されます。

      出力先フォルダ内のファイルを自動的に取り込む設定にしている場合は、
      曲一覧に曲がない場合のみ出力先フォルダの内容を取り込みます。

    7.7. 曲の出力

      ファイルメニューの「出力実行」またはツールバーの「出力実行」ボタン
      をクリックすると、選択されたドライブの出力先フォルダに出力対象の曲
      すべてとタイトルを管理する MGR ファイルを出力します。
      その際、ファイル名はオプション設定の内容に従ってリネームされます。

      曲の出力は、出力先に十分な空き領域がある場合のみ実行できます。
      必要領域はクラスタギャップを考慮して計算しています。また、MGR ファ
      イルのサイズも加算しています。
      出力先の空き領域はドライブの空き領域に出力先フォルダ内のファイルサ
      イズを加算して求めています。

      出力を開始すると出力先フォルダ内のファイルは、残しておくファイルを
      除いてすべて削除されます。
      キャンセルボタンをクリックして出力を中断してもファイルは復旧されま
      せんのでご注意下さい。

      出力時に出力先フォルダ内のファイルをバックアップする設定にしている
      場合は、出力先フォルダの内容をバックアップします。
      バックアップは、実行ファイルのあるフォルダに自動的に作成される "Ba
      ckup\YYYYMMDD" (YYYYMMDD の部分は 2005年5月10日であれば "20050510")
      という名前のフォルダに日付毎に保存されます。
      バックアップされたファイルは自動的には削除されませんので、必要に応
      じて削除して下さい。

    7.8. オプション設定

      編集メニューの「オプション」をクリックするとオプション設定画面を表
      示します。

      オプション設定では、出力先フォルダ、出力時のファイル名の接頭語と拡
      張子、タイトル表示のフォーマットと区切り記号、出力先フォルダ内ファ
      イルを自動的に取り込むかどうか、出力時に出力先フォルダ内のファイル
      をバックアップするかどうかの設定を変更することができます。

      ・フォルダ (\PRIVATE\AU\DF\D_SD)   出力先となるフォルダ

      ・接頭語 (SDS)                     出力時ファイル名の接頭語
      ・拡張子 (3G2)                     出力時ファイル名の拡張子

        出力時のファイル名は SDS_0000.3G2 の様になります。
                             --- ---- ---
                          接頭語 連番 拡張子

      ・タイトル (曲名)                  タイトルのフォーマット
      ・区切り記号 (/)                  タイトルの区切り記号

        フォーマットは "曲名"、"曲名/アーティスト名"、'アーティスト名/曲
        名" の中から選択できます。
        区切り記号は "/"、"_"、"-"、"~"、"="、"@"、"、"、"・" の中から選
        択できます。

        タイトル表示の区切り記号は、本当は半角のスラッシュ(/)が使いたい
        のですが、"/" や "," などファイル名に使用できない記号は使えない
        様です。

      ・出力先フォルダ内ファイルを自動的に取り込む (する)

        自動取り込みを "する(チェックされている)" 場合は確認メッセージを
        表示せずに曲一覧を置き換えます。
        "しない(チェックされていない)" 場合は取り込み時に確認メッセージ
        を表示します。

      ・出力時に出力先フォルダ内のファイルをバックアップする (する)

        バックアップを "する(チェックされている)" 場合は、出力時に出力先
        フォルダ内のすべてのファイルをバックアップフォルダにバックアップ
        します。

      ※ カッコ内は初回起動時の設定値です。

 8. 改版履歴

    1.4  (2005/05/22)
        iTunes プレイリストおよび iTunes プレイリストの XML ファイル読み
        込み時に曲の並び順が反映されていなかったのを修正した
        出力対象にする/出力対象から外す/曲の削除の処理を効率化した
        最新の情報に更新する際にすでに曲が追加されている場合は出力先フォ
        ルダからの自動取り込みを行わない様に修正した
        その他いくつかの細かい修正を行った

    1.3  (2005/05/18)
        ステータスバー上の出力先情報の表示形式を変更した
        バックアップする設定になっていて実際に出力を行わない限りバックアッ
        プフォルダを作成しない様に修正した
        その他いくつかの細かい修正を行った

    1.2  (2005/05/11)
        メディアが挿入されていないドライブに出力しようとした場合の動作を
        修正した
        出力先から自動的に取り込む機能を追加した
        出力時に出力先フォルダ内のファイルをバックアップする機能を追加し
        た
        出力時の処理を効率化した

    1.1  (2005/05/07)
        年が未入力のデータを表示する際にエラーになっていたのを修正した
        iTunesプレイリストを読み込む際に追加もできるようにした

    1.0  (2005/05/06)
        初公開

 9. その他(独り言)

    このアプリケーションは ITLToSD にインスパイアされて作り始めました。
    ITLToSD を使ってみて湧いてきた自分勝手な要望(.NET 使いたくないとか半
    角スラッシュ使いたいとか RealPlayer に対応して欲しいとか)を実現する
    のがその目的でした。
    作り始めてみて「こりゃ想像以上に大変だ」ということに気付きました。
    AAC ファイルの解析、XML ファイルの読み込み、UTF-8 への対応などなど。
    W31SA の制限もテストしてみて初めて気付くし。タイトルに半角スラッシュ
    使えないし、ファイルのエントリ順に表示される訳でも連番の小さい順に表
    示される訳でもなく作成日時の新しい順だなんて。作成日時見てるから単純
    にコピーするとダメなんだもんなぁ。
    まともな GUI プログラミング自体ものすごく久しぶりだったし、今までに
    作ってきたのはもっと単機能なアプリばっかりだし。Delphi すっかり忘れて
    るし。笑うしかないって感じでした。でもやりがいありました。意地になっ
    ていろんな機能追加してるし。(笑) ちょっと mPorter を意識しました。Mac
    持ってないので使ってみたことはないのですが。(苦笑)

    ITLToSD の作者さんに感謝。W31SA にも感謝。

    そして WEB 上に様々なプログラミング Tips を掲載してくれてるプログラマ
    の皆さんにも大いなる感謝を。