QKCはその変換速度だけではなく、
ファイル中の漢字コードを直接変換できるという点に特徴があります。
つまり、普通のフィルタプログラム(例: nkf)だと
prompt> nkf -s foo.txt > newfoo.txt
のように別の新しいファイルに出力しなければなりませんが、QKCでは
prompt> qkc -s foo.txt
のように foo.txt というファイルを直接変換できます。また、
prompt> qkc -s *.txt *.doc
のようにワイルドカードを使用して、拡張子が .txt と .doc
のファイルをまとめて変換することもできます。もちろん、
普通のフィルタプログラムと同様の使い方もできるようになっています。
QKCがこのような仕様になっているために、1個のファイルを変換する際にも、
複数のファイルをまとめて一気に変換する際にも、
快適に使用することができるのです。
prompt> qkc -h
のようにします。filenamesは変換したいファイル名です。 スペースで区切って1個以上指定できます。ワイルドカードも使用できます。 -s は漢字コードをShift-JISコードに変換、 -m は改行コードをCR LFに変換するという意味です。 改行コードを変換する必要がない場合は、-m は必要ありません。 元のファイルがどのような形式であるかはQKCが自動的に判別しますので、 気にする必要はありません。
のようにします。filenamesは変換したいファイル名です。 スペースで区切って1個以上指定できます。ワイルドカードも使用できます。 -e は漢字コードをEUCに変換、 -u は改行コードをLFに変換するという意味です。 改行コードを変換する必要がない場合は、-u は必要ありません。 UNIXではJISコードも使われますが、JISコードに変換したい場合は、 -e の部分を -j にします。 元のファイルがどのような形式であるかはQKCが自動的に判別しますので、 気にする必要はありません。
prompt> qkc options org-file > new-file
のようにします。org-file は元のファイル、new-file
は出力する新しいファイルです。options は -s -m や
-e -u のようなオプションです。
また、パイプライン処理でフィルタとして使用することもできます。
この場合は、ファイル名は省略しオプションだけ指定します。
元のファイルがMS-DOSのテキストファイルの場合、使用したエディタによっては、 ファイルの末尾にEOFコードというものが付加されている場合があります。 このコードは歴史的に存在しているだけで全く不要なものです。このコードは -z オプションを指定することで除去できます。