Massif
MassifはOMRONより発売されている携帯情報端末(PDA)です。ぢつは、
れっきとしたPC/XT互換機だったりします。フリーソフトでカスタマイズする
ことにより、各種のDOS/V用ソフトウェアが動作します。現在はMassif IIが販売されています。
Massifの本
ついにMassifの「活用本」ができました!
「Massifハイパーガイド -モービルツールMassifを200%活用するために-」
牟田拓,福田雅史 共著 (3.5インチFD付き 2,400円)ソフトバンクより発売中
Massif2のスペック
・重量は電池込みで880g。軽い。サイズは235(W)×178(D)×35(H)。
・電源は単三アルカリ電池4本で2hr〜8hr使える。これが最大のメリット。
・定価は¥99,800(95年6月発売)。今の実売は3割引きくらい?
・ディスプレイはバックライトなし。ただし、液晶画面がほぼ180度まで開くので
ひざの上とかでは使いやすい。640×400ドットのDCGA(J-3100と同じ)
・CPUはCHIPS&TechnologiesのF8680A(14MHz)。割と処理は速い。
・キーボードは98互換のJIS配列(私はJISしか打てない)キータッチはまあまあ。
15mmピッチなので、楽にタッチタイプができる。
ただし、nキーロールオーバではないのが難点。
・リジューム機能付き
・ROMは4MB(DR-DOS 5.0,BIOS,FEPの辞書,日本語フォント,各種ソフト入り)
・RAMはメインが1MB、ラムディスクが512kB(リチウム電池でバックアップ)
ラムディスクはDiskXIIで圧縮できる。
また、RAMチップを増設してラムディスクを1Mにすることも可能。
・RS-232CはCOM1。コネクタはミニDINの9pin。[ピン配列]
・モデムはCOM2で2400bps MNP5/V42.bis 9600FAX内蔵。ただし、内蔵ソフト以外では
MNPが使えないのが難点。
・プリンタ端子は98note互換。PC-PR201とESC/Pがワープロで使用可。
また、プリンタコネクタの信号はIBM-PC互換のものが出力されているので、
変換アダプタを作製すれば、IBM-PCのパラレル端子用周辺機器(フロッピ,HDDなど)
が接続できる。[ピン配列]
・JEIDA4.2カードスロット内蔵。メーカーではSundisk(40Mまで)のみ対応だが、
モデムカード、LANカード、SCSIカードなどが動作することは知られている。
・内蔵ソフトは以下のようなもの(私は全く使っていない)
・最低限の機能の通信ソフト
・VJE-pen(これは良い)とFEPにVJEΣ(FEPが最大の弱点)
・FAXソフト(送受信)。VJE-penから直接送信もできる(これも良い)。
・カレンダー、スケジュール、備忘録、名刺管理、メモ、電卓、世界時計
・オプションでファイル転送ソフト(転送ケーブル付き。PC98、DOS/Vなど用)
Massif用ソフトウェア
以下の3つがあれば、とりあえずMassifのDOS/V化は可能です。概要についてはsvp022.lzh中のドキュメントをごらんください。なお、「Massifハイパーガイド」に詳しく解説されていますので、そちらを読んだ方がわかりやすいかもしれません。
その他のMassif用ソフトウェアに関しては、以下をごらんください。
私のMassifの使い方
私がMassifを買ったのは旅行/出張用のマシンとしてでした。最近、出張
の頻度が少なくなってるので、Massifの使用頻度も下がってるのですが…
もう一つの使用目的はDOS/Vの勉強用ってのも最初はありましたが…今はデスクトップ
のDOS/V機がその役目になってます…がほとんど使ってない。
旅行などの際、Massifは以下のような装備で持ち歩いています。
- Massif2 本体
- 2MのS-RAMカード(OMRON純正)…Aスロットに。起動用です。
- 40MのSundisk(エプソン)…Bスロットに。データ/プログラム用です。
- 予備の単3アルカリ電池(4本パック×2くらい)
- トラベラーズACアダプタ
- 1mのモジュラケーブル(ISDN公衆電話からのアクセス用)
- ポケットダック(普通の公衆電話からのアクセス用)
上記のを、本体は旅行用カバンの中にそのまま、他の装備はカバンの
サイドのポケットに入れてます。Massif本体はけっこう丈夫なんで、
そのまま入れても何の問題もありません。この方が取りだしやすいですし。
98noteで使ってるX-jackとかのカードモデム(14400bps)もあるんですが、
接続がわずらわしいので、
Massifは内蔵モデムでしか使ったことがありません。あと、職場で
自分用のPC98が壊れた時はLANカード(メルコのやつ)をMassifに入れてEmail用の
端末として使っていました。
私がMassif2で使っているソフトウェアは以下の通りです。主にPC98で使ってる
もののDOS/V版をそのまま使ってるのが多いです。
- DOS/V環境用ソフト
sv_patch.sys(ver 0.24), dspdd.com, pansi.sys, history.com(Okaさん作),
mrotk.comなど
- FEP :「鳳」(自作の超多段シフト方式FEP)
- エディタ : Vzエディタ(ver 1.57)
- 通信ソフト : WTERM(マクロ、チャットアダプタなどはほとんど使わない)
- ソフト開発用ツール : TASM
- その他のツール : jgawk, sed, grep, sort などなど…
- ゲームなど(^^; : oki(将棋ゲーム)
これだけあればだいたいの作業はこなせます。とにかくエディタとFEPと通信ソフト
が使い慣れたのがあれば、そこが私の作業場です。なお、Massif標準装備のソフトは
ほとんど使いません。
上記の構成で、ほぼ私のPC98の仕事以外用のソフトはMassifで動いてます。
あと、NgraphのDOS/V版があればカンペキなんですけどねぇ。
私はスケジュールとかメモは薄形のシステム手帳を使ってますし、仕事中の
ノートは別途、A4のファイルになってますから…。
この辺はあんまり電子化はしてません。NIFTYのアクセスポイントリストも
システム手帳にファイルしてあるのを使ってます。これが一番ラクチンなようです。
ログファイルとかも、ダウンしてそのまま入れっぱなし。必要になったらgrepで
検索して取りだす…という、最も手抜きな方法を使ってます。
ただ、最近、ツールとしてのNetscapeがむやみに便利になってしまった
のが悩みのタネです。MassifではちょっとWWWする気にはなりませんので…
関連リンク
-
わきわきはうす:Massif information 冨樫陽太・紀子さんのホームページ
- Massifに関することなら、まずここへ。
-
Natriumさんの「ましふぺえじ」
- 私が師とあおぐNatriumさんのホームページです。
-
Massif links(わきわきはうす)
- ここのMassif関連リンクが一番充実しています
-
Chips and Technologies, Inc. Home Page
- MassifのCPUであるF8680のメーカー、C&T社のホームページ。
F8680のデータシート(F8680.pdf 1.8MB)(紙のをスキャナで取り込んだもの
;_;)が入手できます。これを読むには
Adobe Acrobat Readerが必要。
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