カウンタセットレジスタ(2)の概要

• I/Oアドレス:75h
• 方向:入出力
  • 出力:カウンタ2の値設定
  • 入力:カウンタ2の値読み込み

カウンタセットレジスタ(2)

• 説明
  カウンタセットレジスタは0〜2までの3つありますが， ここでは，2について説明します．98では，カウンタ2は，RS-232Cの通信速度決定に 利用されています．

  このレジスタには，カウンタの16ビットの値を設定したり読みだしたりします． LSB,MSBのどちらの設定を行なうかは，カウンタモードレジスタの設定に依存します．

  カウンタに設定する値とRS-232Cの通信速度の関係は以下の通りです．

  設定値と232C通信速度(主なもの)

  通信速度	1/16モード		1/64モード		同期モード
  (bps)	10MHz系	8MHz系	10MHz系	8MHz系	10MHz系	8MHz系
  38400	4	-	-	-	64	52
  19200	8	-	2	-	128	104
  9600	16	13	4	-	256	208
  4800	32	26	8	-	512	416
  2400	64	52	16	13	1024	832
  1200	128	104	32	26	2048	1664
  600	256	208	64	52	4096	3328
  300	512	416	128	104	8192	6656

  各モードに関しては，モード(A),(B)レジスタを御覧下さい．

• 注意
  10MHz,8MHz系というのは，システムクロックのことです． CPUクロックではありません．

• 例
  以下に1/16モード10MHz系の時に，232cの通信速度を38400bpsに設定するプログラム例を示します． (カウンタモードレジスタで，LSB,MSBの順に値を書き込みという設定の場合)

  mov	dx,75h
  mov	al,4
  out	dx,al
  mov	al,0
  out	dx,al