データファイル


  データファイルの形式
データファイルはテキストファイルで、基本的には次のようなフォーマットです。

コメント行
… (コメントは無くても構いません)
コメント行
カラム1 カラム2 カラム3 カラム4 …
カラム1 カラム2 カラム3 カラム4 …
%コメント行
カラム1 カラム2 カラム3 カラム4 …
カラム1 カラム2 カラム3 カラム4 …
… … … … …

データファイル中のコメント
ファイル途中へのコメントの挿入
データファイルからの読み込み
データ
数値データの指数部指定
空行の扱い



  欠損デ−タを含むデータファイル
Ngraph で欠損データを指定する方法を示します。例として,2行目のデ−タが欠落している場合を考えます。

XYZ
1.02.03.0
2.0 4.0← Yが欠落している
3.04.05.0

このまま, Dataダイアログボックスで(X) columnを1, (Y) columnを2にして描画すると, 2行目のYにはZの値が使われてしまいます。

欠損データを正しく描画するには | あるいは = を欠損部分に入れます。

1.02.03.0
2.0 | 4.0
3.04.05.0
あるいは
1.02.03.0
2.0 = 4.0
3.04.05.0

これでYの欠損デ−タを正しくスキップします。


欠損データの(あまりお勧めしない)指定方法


欠損データを利用した複数グラフの描画




  データプロット形式diagonal, rectangleのデータファイル
データプロット形式diagonal, rectangle, rectangle_fill, rectangle_solid_fillなどを用いて対角線や矩形をプロットしたい時に用いるデータファイル形式です。

[例](0, 0)-(1, 1) と (1, 1)-(1, 2) に対角線, あるいは矩形を描きたいとき次のようなファイルを作り, (X) columnを1, (Y) columnを3にします。

0.00.01.01.0
1.01.01.02.0


始点のXとY, 終点のXとYはそれぞれ連続していなければなりません。 (4つが連続している必要はありません)



  データプロット形式error_bar_xのデータファイル
データプロット形式error_bar_xを用いて誤差棒をプロットすることができます。

例えば次のようなデータを考えます。

XError(X)Y
1.0+/-0.52.0
2.0+/-1.03.0


このとき, 次のようなデータファイルを作り (X) columnを1、 (Y) column を4にします。

1.0-0.5+0.52.0
2.0-1.0+1.03.0


X, Xの誤差下限, Xの誤差上限 の3つのカラムは連続していなければなりません。



  データプロット形式error_bar_yのデータファイル
データプロット形式error_bar_yを用いて誤差棒をプロットすることができます。

例えば次のようなデータを考えます。

XYError(Y)
1.02.0+/-0.5
2.03.0+/-1.0


このとき, 次のようなデータファイルを作り, (X) columnを1, (Y) column を2にします。

1.02.0-0.5+0.5
2.03.0-1.0+1.0


Y, Yの誤差下限, Yの誤差上限 の3つのカラムは連続していなければなりません。



  データファイル埋め込みオプション
データファイルの一行目にデータファイル埋め込みオプションを記述しておくと、Dataダイアログボックスの [Load settings]ボタンで各種設定を取り込む事ができます。 複数のオプションを記述する場合には, 各オプションはスペース, タブで区切らなければなりません。

-xcolumn(X) Column を column にします。
-ycolumn(Y) Column を column にします。
-dtype[,{mark_type|interpolation}]プロットタイプを type にします。 type が mark の時にはカンマに続いてマークの種類を数字で指定します。 type が curve の時にはカンマに続いて補間方式(spline, spline_close, bspline, bspline_close)を指定します。
[例] -dline -dmark,10 -dcurve,spline_close
-omark_sizeマークの大きさをmark_size にします。
-lline_styleラインスタイルを指定します。
例) -l100,40,40,40
-wline_widthライン幅を line_width にします。
-cR, G, BプロットカラーをRGBで指定します。
-CR, G, Bプロットタイプがmarkの時に使用される第2カラーをRGBで指定します。
-v{x|y}smooth隣接平均数を smooth にします。
-sskip先頭スキップ行数を skip にします。
-rstep読み込みステップ行数を step にします。
-ffinal_line読み込み最終行数を final_line にします。
-m{x|y}math変換数式を math にします。
-e{x|y}scale_type軸のスケールタイプを scale_type にします。
scal_type には linear, log, inverse を指定します。
-z{x|y}min, max, inc軸の最小, 最大, 増分を min, max, inc で指定します。