GW-AP11S(GeoWave)のトラフィックをMRTGで表示する

我が家に無線LANを導入しようと思い、どうせならSNMPの勉強を兼ねて、SNMP で取得した値をMRTGで表示させようと、SNMP を使用する プラネックスコミュニケーションズ株式会社 製GW-AP11Sをに買いました。

ところが、実際にMRTGを実行してみると、トラフィックを表示するために必要な値の取得できません。

標準のMIB-IIサブツリー (OID:1.3.6.1.2.1=iso.org.dod.internet.mgmt.mib-2) に対応していないようです。

でも、GW-AP11Sに付属の SNMP Utility では、トラフィックの値が表示されます。

SNMP Utility が送受信しているパケットの内容をtcpdumpで見たところ、MIB-IIサブツリーではなく、仕様を独自に定義するためのenterprisesサブツリー (OID:1.3.6.1.4.1=iso.org.dod.internet.private.enterprises) を使っていることが分かりました。

そこで、SNMP Utility とtcpdumpで表示される値を見比べ、MRTGでトラフィックを表示するためのスクリプトを作り、実際に以下の組み合わせで試してみました。

MRTG mrtg-2.9.17.tar.gz
NET-SNMP ucd-snmp-4.2.1.tar.gz
External Monitoring Script for MRTG Perl script for GW-AP11S

以下を参考にこのスクリプトを作成することで、GW-AP11SのトラフィックをMRTGで表示できるようになりました。使い方も以下が参考になります。 ただし、SNMPで取得できる値にuptimeの情報が含まれているかどうか調べていないため、残念ながらuptimeには対応していません。
ちなみに、GW-AP11SはGW-NS11Sとセットで買いましたが、WEPを128ビットに設定すると、PCを起動する度にGW-NS11Sを設定しなおさなければなりませんでした。

9月3日、プラネックスコミュニケーションズ株式会社に電子メールで問い合わせたところ、9月6日に『お問い合わせの現象につきましては、確認の上折り返しご連絡させていただきたいと思います』との返事がありました。

3週間後の9月24日、返事がないので再び問い合わせました。このとき、MRTGを実行してみてMIB-IIサブツリーに対応していないようだったので、WEPの問題に加え『GW-AP11Sが持つSNMPの機能』についても問い合わせました。

10月上旬、GW-NS11Sの新しいドライバが公開され、WEPの問題は改善されましたが、返事はありませんでした。

6週間後の10月15日、新しいドライバーで改善されたものの返事がなかったことを伝えるとともに、SNMPについて再び問い合わせました。しかし、年が明けて1月26日まで返事はありません。

一般のユーザーにとってはSNMPかどうかは重要ではないので、独自の仕様を公開しないなら『SNMP』とは書かないでほしいですね。
Jan 27, 2002 TANAKA Kei