名古屋周辺軌道系交通機関路線図

 名古屋市とその周辺の軌道系交通機関(鉄道・新交通システム等)の路線を工事中・計画・構想段階のものも含めて図にしました。

 推測で書いている部分もあり、内容については一切保証しません。あくまでも参考として読んでください。

 なお、下記の説明では「計画」と「構想」を厳密には使い分けていません。「計画」の方が「構想」よりも具体性を帯びている(第三セクター設立の動きがある、とか)と考えてください。

路線図(65,057バイト)

東山線名古屋市営地下鉄1号線。高畑〜藤ヶ丘間全線開業。路線カラーは黄色。
名城線・名港線名古屋市営地下鉄2号線・4号線。正確には大曽根〜金山〜名古屋港間が名城線(2号線)、金山〜新端橋〜八事〜大曽根間が4号線。2004年10月6日、4号線が全線開業し、日本で初めての地下鉄による環状運転が開始された。1965年の開業以来、環状鉄道線を持つという40年来の悲願が達成されたことになる。これに伴い、2号線の金山〜名古屋港間は愛称を名港線に変更した。運転方向は東京・大阪のような「外回り」「内回り」ではなく、「左回り」「右回り」と表示する。これは、市営バスが「循環左回り」「循環右回り」と表示していることに合わせたものと見られる。
路線カラーは名城線が紫色、名港線は紫地に白ライン。
鶴舞線名古屋市営地下鉄3号線。上小田井〜赤池間全線開業。上小田井で名鉄犬山線と、赤池で名鉄豊田線と相互直通している。路線カラーは青色。
桜通線名古屋市営地下鉄6号線。この何号線という数字は開業順ではなく、運輸政策審議会の答申などでつけられた番号である。中村区役所〜野並間が開業。中村区役所〜七宝町間と野並〜豊田市南部間の延伸構想がある。路線カラーは赤色。
上飯田線 2003年3月27日、味鋺〜平安通間が開業。名古屋市営地下鉄上飯田線(平安通〜上飯田)と名鉄小牧線味鋺〜上飯田間の地下化区間を合わせて上飯田連絡線という。第三セクター上飯田連絡線(株)が第3種鉄道事業者となり、名古屋市交通局と名鉄が第2種鉄道事業者として運行する。上飯田連絡線の開業に伴って、名鉄小牧線味鋺〜上飯田間の地上区間は廃止される。平安通〜丸田町間の計画があり、丸田町で東部線と接続することになっている。現在の地下鉄鶴舞線と名鉄犬山・豊田両線のような運行形態になる。路線カラーは桃色。
西名古屋港線(あおなみ線)貨物線の笹島〜稲永間を複線電化し、さらに稲永〜金城ふ頭間を建設して旅客化した路線。2004年10月6日、名古屋〜金城ふ頭間開業。東部線に相互直通することが考えられている。第三セクター「名古屋臨海高速鉄道」が建設・運行。路線カラーは濃淡2色の青。
東部線名古屋市営地下鉄となるだろう。笹島〜岩崎間に計画されている路線。西名古屋港線に相互直通することが考えられているためJR規格で建設されるだろう。全線未開業。
東部丘陵線藤ヶ丘〜愛知万博の会場を結ぶ路線。2005年3月6日全線開業。磁気浮上式のリニアモーターカー(HSST; High Speed Surface Train)としては国内初の営業路線で、第三セクターの愛知高速交通が運行している。愛称「リニモ」
※磁気浮上式ではないリニアモーターカーとしては、大阪の長堀鶴見緑地線や東京の大江戸線がすでに営業運転している。
金山線名古屋市営地下鉄5号線(となるだろう)。戸田〜楠間に計画されている路線。近鉄規格で建設し近鉄と相互直通することが考えられている。楠ではなく城北線の比良を終点にするという話もある。全線未開業。
南港貨物線掛入貨物駅〜大府間に貨物線用に建設され放置されている路盤に線路を敷設し旅客化する計画。全線未開業。
南部線稲永〜桜本町間に計画されている新交通システム路線。全線未開業。
志段見線第三セクター名古屋ガイトウェイバス(株)による日本初のガイドウェイバス路線。2001年3月開業。大曽根〜小幡緑地間はガイドウェイ(高架専用軌道)を走行し、ガイドウェイ区間外(つまり一般道)では普通のバスとして運行する。通称ゆとりーとライン。
桃花台線小牧〜桃花台東間が開業。桃花台東〜高蔵寺間の延伸構想がある。通称ピーチライナー。2006年9月30日全線廃止。
城北線JR東海の子会社、東海交通事業が運行する路線。本来は東海道線名古屋〜枇杷島+城北線+中央線勝川〜名古屋の環状線を形成すべく作られた路線だが、電化されておらず、勝川ではホームだけでつながっていて線路がつながっていないので、枇杷島〜勝川間のみ運転している。


<参考文献>
『全国鉄道事情大研究 名古屋都心部・三重篇』(川島令三著、草思社刊 1996年)
『どうなる新線鉄道計画《西日本最新版》 これから開通・延長される計画路線の全容』(川島令三著、産調出版刊 1998年)
『地下鉄の時代』(藤本均著、たちばな出版刊 1997年)

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