これまでは母艦PC(そのCEマシンとパートナー関係を設定したWindowsパソコンのことを一般にこのように呼びます)とはシリアルで接続していたため転送速度が遅く、そのためファイルのやり取りはコンパクトフラッシュカードを介して行っていました。しかし、LAN経由で接続すればより高速でやりとりできると聞いたのでやってみることにしました。
最初はうまくいきませんでした。それで(Palm系とかに比べれば)数少ないWindowsCE系専門サイトであるWindowsCE FAN(アドレスはhttp://www.wince.ne.jp/)で調べてみると、ネットワークの設定でWINS(Windows Internet Name Service)のところに母艦PCのIPアドレスを入れておかなければならないことが分かりました。自宅のLANはルータのDHCP機能を使って動的にIPアドレスの割り当てを受けているのですが、ルータ側でLANカードのMACアドレスと割り当てたIPアドレスの対応関係を記憶しているらしく、同じマシンにはいつも同じIPアドレスが割り当てられているようなのでそのIPアドレスを入れてActiveSyncを実行すると母艦PCとの接続に成功しました。
LAN経由での母艦PCとのファイルのやりとりは速度的にはコンパクトフラッシュカード経由のときと(体感では)差はありませんが、カードの抜き差しがない分、ファイルを双方向でやりとりするときはLAN経由の方が楽です。逆に一方通行のファイルのやりとりであればやりとりするファイルをまとめてコンパクトフラッシュカードに入れて移した方がよいでしょう。
すると検索結果に、「Windows CE Service Pack: Network Client Component/Redirector (Mips.exe) 」「Windows CE Service Pack: Network Client Component/Redirector (Sh3.exe) 」が現れるので自分のCE機のCPU用の方を選択。
ソリトンシステムズから市販されていたInternetTools for CE BasicTools V3.0というパッケージに含まれているSolFTPというFTPクライアントソフトを使って、サーバーからファイルを持ってきたり、そのファイルを修正したあとに再びサーバーに戻したりしています。単にサーバー上のディレクトリ構成やファイル一覧を見るために使うこともあります。
このソフトは操作が簡単で便利なのですが、サーバー側のファイル・ディレクトリ数が多くなると画面更新に時間がかかるのが難点です。