出典:一般財団法人省エネルギーセンター
車間距離は余裕をもって、交通状況に応じた安全な定速走行に努めましょう。
車間距離に余裕をもつことが大切です。車間距離を詰めたり、速度にムラのある走り方をすると、加減速の機会も多くなり、 その分市街地で2%程度、郊外で6%程度燃費(km/L)が悪化します。また、同じ速度であれば、高めのギアで走行する方が燃費がよくなります。 交通の状況に応じ、できるだけ速度変化の少ない安全な運転をしましょう。
加減速の多い運転をすると、燃費が悪化する。
実験コースで、速度の変動(加減速)が多い場合と少ない場合を比較しする実験を行うと、速度変動が少ないほど燃料消費(cc/km)が少ないという結果が得られます。
東京都内の一般道での実走行値を計測!
では、実験コースではなく、実際の一般道で走行した場合はどうでしょう。
2004年に「スマートドライブコンテスト」を行いました。
コンテストでは、普段の走行をする車とエコドライブをする車を東京の環状部(郊外)と都心部(市街地)を走らせ、燃料消費(cc/km)の比較を行いました。
下のグラフは、すべての車両のうちエコドライブ運転をした車がどのくらい燃料を削減できたかというグラフで、 その削減率を都心部と郊外で比較したものです。
【市街地でエコドライブ】
【郊外でエコドライブ】
このグラフからもわかるように、市街地であっても郊外であっても、加減速の少ない運転をすると、燃料の削減ができることがわかります。
加減速の少ない運転のコツは、スピードを少し控えめにすることです。安全運転にもつながります。
このグラフの数値(市街地:1.8%、郊外:6.3%)は燃料消費率(cc/km)で表記されています。 冒頭(1)に記載されている数値(市街地:2%、郊外:6%)は(km/L)で表されており、このふたつの数字は逆数の関係になります。