出典:一般財団法人省エネルギーセンター
渋滞などをまねくことから、違法駐車はやめましょう。
交通の妨げになる場所での駐車は交通渋滞をもたらし余分な排出ガスを出させる原因となります。平均車速が時速40kmから時速20kmに落ちると、31%程度の燃費(km/L)悪化に相当すると言われています。
資料を用いて、計算してみましょう。
交通渋滞で平均車速が時速40kmから時速20kmに落ちたとします。ここで、国土技術政策総合研究所資料No.141 「自動車排出係数の算定根拠」を用いて、ガソリン乗用車の平均時速と燃料消費量の関係式から計算すると、以下のとおりの結果が出ます。
ガソリン乗用車の平均時速と燃料消費量の関係式
国土技術政策総合研究所資料No.141 「自動車排出係数の算定根拠」より ガソリン乗用車の平均時速に対する燃料消費量の関係は、以下のとおり。
燃料消費量(cc/km)=829.3/v-0.8572×v+0.007659×v2+64.09
上記算定式より、平均時速20キロ及び40キロの燃料消費量及び燃費は、以下のとおり。
平均時速20キロ・・・燃料消費量:91.5(cc/km)→ 燃費:10.9(km/L)
平均時速40キロ・・・燃料消費量:62.8(cc/km)→ 燃費:15.9(km/L)
従って、
(15.9−10.9)/15.9×100=31.4≒ 31%程度燃費悪化
※燃料消費量(cc/km)と燃費(km/L)は逆数の関係にります。
平均車速が時速40kmから時速20kmに落ちると燃費が著しく悪化することがわかります。交通の妨げになる違法駐車はやめましょう。
※15.9km/L→10.9km/Lの悪化分を計算すると、冒頭(1)の「31%」という数字が導かれます。