私は使っている掃除機は、2000年ごろ、後ろから排気を出さないという宣伝で
大々的に売り出されていた新型掃除機である。
次男誕生後、掃除機としては高価だけど奮発して買ったのである。
仕組みは意外と簡単で、排気を再度ノズルの先へ戻すことで、排気を減らすのである。
後ろから排気を出さないとはいうものの車輪のところから若干排気が出るのが味噌であった。
「そんなん詐欺やぁー」という書き込みもネットでは見かけたが、
少しは排気を出すおかげで、多少の埃詰まりでも一応働いてくれるし、
第一布団圧縮袋にも使えるのである!←これはポイント大きい!
(メーカー保証外の使い方です。負担をかけ過ぎると壊れるらしい…。)
その機能を実現するため、ホースやパイプは二重構造になっている。
いつもどうり掃除機をかけていると、今吸い込んだごみが手元にちらりと見えた!
「おかしいぞ!吸い込まれていくごみは内側をとおるはずだ!」
「見えるってどういうこと?」
と思うと同時にちょっと思い当たることもある。
近頃ちょっとパワー不足を感じていたのだ。
そこで早速、分解してみる。
以下真似をする場合はくれぐれも事故に気をつけ自己責任でお願いします。
手元スイッチの下の部分のねじをはずし、はめ込みをこぜるようにしてあける。
ホース側をのぞくと、
やっぱり裂けている。
この写真では既に掃除してあるが、このあたりはびっしりとごみが詰まっていた。
全部逆流してきたごみだろう。
ホース側にある2本の金属リングから伸びるコードが本体につながっていく、
手元スイッチからの強中弱と切を伝えるのだ。
カバーをはずすと、その下はビニールテープで巻いてあるだけだった。
掃除機ってこんなもんなのかな?
テープをはずすと、裂けたところが見えた。
赤と白の導線はスパイラルに本体外側のホースを通してある金属線とつながっていた
ホースの金属線は、ホース強化のためにあるものだと思っていたが、
ただの銅の導線だったんですねぇ!サンヨーさん!
その上、その導線とビニールコ−ドとは、ただ撚り合わせて半田付けしてあるだけ。
ここは分解のためにニッパで切りました。
多分抵抗値の変化だけを計っているんだろうから極性は関係ないと思ったが、
念のため、色をメモしておく。
蛇腹のつなぎ目で外れている感じに裂けている。
何とも直しようが無い感じ…。仕方ないので、まず埃を綺麗に雑巾でふき取って、
上から黒のビニールテープを広めにぐるぐる巻きにしていおた。
耐久性はなさそう。しくしく。
サンヨーのwebページに、ホースが裂けたからどうしたらいいか?
ホースの型番と値段を教えて欲しい。とお願いの書き込みをしておいた。
でも、ホースだけって売ってくれないだろうね。きっとスイッチ部も一緒だろうね。
ホースだけ買って自分で半田付けしてくださいとは言えないだろうしね。
ということは、高くつきそうだね…しくしく…。
悲しんでばかりもいられないので、元どうりに組み立てる。
しばらくは、このままで使うしかない。
不幸中の幸いは、裂けたのが内側のホースだったこと。
おかげで不細工なビニールテープ巻きの状態を見ないで済むし、手もネチャつかない。
耐久性は無いけど、機能は完全に復活した。
そして、どうしてこんなふうに裂けたのかを考えてみると、
使うときに引っ張るというよりは、保管時に問題があるのではないかな?
と思えてきた。
保管時は写真のようにセットして押入れに入れている。
このときホースは、手元すぐの位置で最大まで曲げられた状態となる。
そして、ホースは接地していないので、その重みを常に受けていることになる。
その上、このホースは二重構造のため通常品よりも重いのだ。
とすれば、反対の端で裂けるトラブルもいずれ起きるにちがいない。がーーーぁーーーん。
皆さんお使いの同タイプの掃除機ではこんなトラブルは起きていませんか?
サンヨーさんから連絡がきた。
「購入時期不明(3年ぐらい前)」と書いていたにもかかわらず、
現行機種ではなく一世代前の機種にもかかわらず、
「ご迷惑をおかけしました。無償でホースを交換させていただきます。」との事。
良くわかんないけどラッキー。
本社に直接連絡してよかったぁーーーと思う出来事でした。
で、新しくきたホースですが、
1:手元ブラシの色が調和していない。
2:若干ホース自体が硬い(ような気がする)
の2点が違います。
これが新しいホースをつけた状態。
ホースの垂れ具合が違うのがわかる。
しかし、ホースの硬度に関しては、主観的なものですから単なる経年変化かもしれません。
サンヨーさんどうもありがとうございました。m(__)m
2003.6.17.
2003.6.19.加筆