ELISAU10.DOC


         10x8ドット X-Window用 日本語フォント
      恵梨沙フォント バージョン 1.00 − elisau10.bdf

  Copyright 1993,1994,1995 (C) by ELISA FONT PJ all rights reserved.

    /* X-Window用恵梨沙フォント "elisau10.bdf" は、 */
    /* オリジナル版恵梨沙フォント "ELISA100.FNT" を */
    /* いしじま☆だいが */
    /* X-Window用に改変し、「恵梨沙フォントPJ」の */
    /* 正式な承認をうけたものです。 */


1. はじめに

 近年、PC-UNIX が普及し、 PC98 とその互換機、あるいは IBM PC/AT互換機の
ノートパソコンなどでまさしく "Life with UNIX" を満喫している方はたくさん
いらっしゃると思います。 しかし、 これらのパソコンは画面が狭く、せっかく
X-Window をインストールしても、標準でついてくるフォントでは80桁x24行の一
般的なテキストウィンドウを開いただけで画面がいっぱいになってしまいます。
 では、小さい画面に大きな窓を開くにはどうすればいいのでしょうか? 答えは
簡単、画面サイズに見合う小さなサイズの文字フォントを使えばいいのです。こ
の X-Window用恵梨沙フォント "elisau10" は幅10ドット、高さ8ドットの日本語
フォントです。 このフォントを使えば、640x400ドットの画面でも120桁x45行の
スクロールバーつきの ktermを開くことができます (設定によって桁・行数の限
界は若干変化しますが)。 もちろん、"elisau10" は、PC-UNIX に限らず、 他の
unix/X-Window環境 (例えば NEWS-OS など) でも利用可能です。
 この "elisau10" は、恵梨沙フォントファミリーの一つです。オリジナルの恵
梨沙フォントは、 「手のひらサイズのパームトップコンピュータ」 HP 95/100/
200LXの日本語化のために、NIFTY-Serve FYHP/FYHPPC/FHPPC「恵梨沙フォントPJ」
のメンバーによって「フリーなフォントを自分たちの手で」という基本理念のも
とに作られたものです。 その後、Newton版、DOS/V FONTX2版、 ポケットコンピ
ュータ PC-E500版、 パームトップコンピュータ Psion版、 カードコンピュータ
ChipCard版、そしてこの X-Window版…と次々に誕生しました。 恵梨沙フォント
ファミリーは、さまざまなコンピュータで使える、小さくてかわいい日本語フォ
ントなのです。


2. このアーカイブの中身

 アーカイブファイル elisau10.tgz には、

hosoku.txt     Nifty FEPSONX へのアップロード時の補足説明
elisau10.doc    このファイル
elisau10.bdf    bdf形式の X-Window用恵梨沙フォント
elisa100.doc    オリジナル版恵梨沙フォントのドキュメント
fonts.alias     フォント名定義ファイル
clR5x8-s5x8.diff  既存の5x8ドットフォントへのパッチ
が入っています。 「3. インストール方法」を参考に、みなさんの環境にあわせ
てインストールしてください。
 また、オリジナル版恵梨沙フォントのドキュメントである elisa100.doc には、
著作権、使用条件、再配布・転載条件が記してあります。 elisau10.tgz の使用
条件、再配布・転載条件はオリジナル版に準じますのであわせてお読みください。


3. インストール方法

 インストールのしかたは、基本的には他のX-Window用フォントの場合と変わり
ません。なお、インストールには GNU の gunzip (gzip) が必要です。 FreeBSD
では標準でついてきますが、標準で入っていない OS を使っている方は、この機
会にぜひ gzip をインストールしておきましょう。
 では、インストール方法を順に解説します。 ここでは、/tmp に置いてあるア
ーカイブファイル elisau10.tgz から、 すでに存在する /usr/local/lib/fonts
ディレクトリにフォントをインストールする場合を例にして説明します。なお、
このディレクトリは書き込み可能で、すでに Xのフォントパスに登録されている
ものとします (通常、フォントファイルがインストールされているディレクトリ
は root にならないと書き込めないことが多いのでご注意を)。 ここでの例とイ
ンストール先ディレクトリなどが異なる場合は、それぞれをみなさんの環境にあ
わせて読みかえてください。
 また、以下の記述では、bdftopcf(1)/bdftosnf(1), patch(1), mkfontdir(1),
xset(1), xfd(1), xlsfonts(1) などのコマンドのあるディレクトリが $PATH に
登録されていることを前提としています。 なお、以下の例の行頭の「%」は Cシ
ェルのプロンプトを表しています。つまり、

% echo foo
は、「echo foo」と入力して、最後に改行キーを押すことを意味します。
 まず、アーカイブファイル elisau10.tgz を gunzip(1) と tar(1) で解凍し
ます。

% cd /tmp
% gunzip -c elisau10.tgz | tar xvf -
 次に、解凍された bdf形式のフォントファイルを環境にあわせて pcfや pcf.Z
形式、あるいは snf形式などに変換します。FreeBSD/XFree86 なら pcf.Z形式が
いいでしょう。もちろん、フォントファイル形式を変更せずにインストール先に
コピーするだけでもかまいませんが、ファイル形式を変更しておいた方が便利だ
と思います。

% bdftopcf elisau10.bdf |
compress > /usr/local/lib/fonts/elisau10.pcf.Z
(長いので折り返しています)
% bdftopcf elisau10.bdf > /usr/local/lib/fonts/elisau10.pcf
% bdftosnf elisau10.bdf > /usr/local/lib/fonts/elisau10.snf
(このうちのいずれかを実行します)
 これでフォントの登録作業を行えば恵梨沙フォントは使えるようなります。し
かし、既存の5x8ドット英数フォントと組み合わせると kterm などでバランスが
悪くなってしまうことがあります。そこで、既存のフォントにパッチを当てて、
恵梨沙フォントにマッチするフォントを作成しましょう。 このパッチ (clR5x8-
s5x8.diff) は、 フォントの ASCENTという属性を7から6に、DESCENTという属性
を1から2に変更します。使うフォントは Dale Schumacher
さん作の clR5x8.bdf です。 このフォントは、 例えば Walnut Creek の X11R6
CDROM - APRIL 1995 Disk 2の /distrib/X11R6/xc/fonts/bdf/misc や UnixUser
LibCD Vol.13 の /XFree86-3.1-untarred/xc/fonts/bdf/misc などにも入ってい
る X Consortium 標準配布の 5x8ドットフォントの一つです。 この clR5x8.bdf
を現在作業しているディレクトリ (/tmp) にコピーし、パッチを当てます。以下
に /cdrom にマウントした Walnut Creek の CD-ROMに 入っているフォントにパ
ッチを当てる例を示します。

% cp /cdrom/distrib/X11R6/xc/fonts/bdf/misc/clR5x8.bdf .
% patch < clR5x8-s5x8.diff
もし、clR5x8.bdf 以外のフォント、例えば 5x8.bdf を使いたい場合は、パッチ
ファイルを参考にして手でパッチを当ててください。
 パッチを当てたら、elisau10.bdf 同様、環境にあわせてファイルを変換しま
す。

% bdftopcf clR5x8.bdf | compress > /usr/local/lib/fonts/s5x8.pcf.Z
% bdftopcf clR5x8.bdf > /usr/local/lib/fonts/s5x8.pcf
% bdftosnf clR5x8.bdf > /usr/local/lib/fonts/s5x8.snf
(このうちのいずれかを実行します)
 さて、これでフォントファイル自体は用意できました。次にこれらのフォント
ファイルを Xサーバに認識させるための登録作業を行います。登録は mkfontdir
(1) による fonts.dir ファイルの更新とフォント名の fonts.alias への追加で
す。

% mkfontdir /usr/local/lib/fonts
% cat fonts.alias >> /usr/local/lib/fonts/fonts.alias
最後に xset(1) でフォントパスの再ハッシングをしておきましょう。

% xset fp rehash
これでインストールは完了です。


4. テストと使用例

 さてインストールが無事終了したので、テストしてみましょう。フォントを見
てみるには xfd(1) がいいでしょう。

% xfd -fn elisa

どうですか? とってもかわいいフォントが表示されたと思います。
 つぎにフォントの情報を取り出してみましょう。これには xlsfonts(1) を使
います。

% xlsfonts -ll elisa
最後に kterm(1) を動かして実際に使ってみましょう。

% kterm -fn s5x8 -fr s5x8 -fk elisa -sb &
窓が開いたら、マウスカーソルをこの kterm上にもっていって、

% cat /tmp/elisau10.doc
でこのファイルを表示してみてください。 高さ8ドットのフォントでもちゃんと
読めるでしょう :-) (kterm の漢字コードの設定もお忘れなく)。 画数の多い漢
字も見事に表現されていることにきっと驚かれると思います。これぞ「恵梨沙フ
ォントの "嘘字" の妙」といったところでしょうか。


5. 著作権について

・X-Window用恵梨沙フォント "elisau10.bdf" の著作権は「恵梨沙フォントPJ」
 が所有しています。
・X-Window用恵梨沙フォント "elisau10.bdf" はオリジナル版である
 "ELISA100.FNT" のフォントイメージをそのまま変換処理したものです。
 変換に際しては、5x8ドットフォントと組み合わせて使うことを考え、8x8ドッ
 トに余白を加えて10x8ドットとしました。
・X-Window用恵梨沙フォント "elisau10.bdf" は、いしじま☆だい が X-Window
 用に改変し、恵梨沙フォントPJの正式な承認をうけたものです。
・elisa100.doc の著作権は「恵梨沙フォントPJ」代表者 YAFOさん
 が所有しています。
・elisau10.doc/clR5x8-s5x8.diff をはじめとする、上記以外のファイルの著作
 権は改変者の いしじま☆だいが所有していま
 す。


6. 使用条件、再配布・転載条件

 X-Window版恵梨沙フォント "elisau10.bdf" の使用条件、再配布・転載条件は
オリジナル版恵梨沙フォントに準じます。

・個人的な範囲で使用してください。
・営利目的の使用はご遠慮ください。
・個人的な使用の範囲ではフォントパターンの改変は自由です。
・恵梨沙フォントの全部または一部のフォントパターン、データの無断流用はご
 遠慮ください。
・個人的な再配布は自由に行っていただいてかまいません。その場合、アーカイ
 ブの構成を変更しないでオリジナルのまま配布してください。フォント単独で
 の配布や改変したフォントの配布はご遠慮ください。
・10x8ドット X-Window用日本語フォント "elisau10.bdf" に関する不具合など
は、いしじま☆だいまでご連絡ください。


7. 謝辞

 素敵な日本語フォントを開発した「恵梨沙フォントPJ」とX-Window版の公開を
承認してくださった代表者のYAFOさんに、そして、ドキュメントのチェック
を手伝ってくれた姫路工業大学の はやし はるひさ博士 に感謝します。
 最後に、これからも「恵梨沙ちゃん」と「恵梨沙フォントファミリー」の健や
かな成長を願って。



注記)諸般の事情からメールアドレスの表記を削除しております。(2003.10.26)



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