LX Flash News
12月 (1998年)
- ALL THAT FHPPC 発売
- NIFTY SERVE の FHPPC は、LX のソフトが非常に大量に作成され保存されていることで LXer の間では誰一人知らぬ人はないほど有名だが、このほどそのライブラリを1枚の CD-ROM にしてしまおうというプロジェクトが完了した。
多くのソフト・データ作成者の方々の理解と協力により、初めて成された快挙である。LX のモニュメントの1つとなることは間違いない。
編集プロジェクトメンバーは、NORI 氏、YAFO 氏、★月光倶楽部★氏、Palthenon氏、文市氏、之氏、南徹氏、四六のガマ氏、LILIN 氏、杉山剛氏、guel。
この CD-ROM は、JKIT でおなじみのオカヤシステムウェアから販売される。
HP PC User's Forum (FHPPC)
オカヤシステムウェア
- PIAFS 64K 通信対応 PHS 611S 発売
- NTT DoCoMo より、PIAFS 64K データ通信対応の PHS が発売された。611S である。
前機種の 341S と同様にコンパクトフラッシュサイズのコネクタを内蔵している。付属の PC カードアダプタを挿すことにより、LX のスロットでも利用できる。
なお、NTT パーソナルは、NTT DoCoMo に吸収された。
NTT DoCoMo のページ。
10月
- POST/LX の日本語化が実現
- D&A Software のメールソフト POST/LX が、HV に続いて日本語対応となった。
LX で軽快な E-Mail 環境を求めている人には大きな福音だ。
D&A Software, Inc.
9月
- HV の日本語化が実現
- D&A Software のブラウザ HV が、とうとう日本語対応となった。先に DSP14 を使ってユーザレベルで日本語表示の実験がされていたが、日本語ページでは桁折りがされないというネックが残っていた。この解決には HV 本体の改造が必須である。ここに、じゃんべさん、OGASA さんを始め、日本の LXer は D&A 社とコンタクトを進め、ついに ver.2.2 からは日本語対応が実現した。
D&A Software, Inc.
- WWW/LX が 341S および DC-2S に対応
- D&A Software のインターネット接続ソフト WWW/LX は、これまで相性の問題で、日本の LXer に多くのユーザーがいる PHS 341S や PIAFS カード DC-2S では利用できなかった。
これも、日本の LXer の HARUYA さんやじゃんべさんによる探求と D&A 社へのコンタクトにより、対応が実現した。これで、WWW/LX and HV による LX 上での WWW サーフィンがさらに快適となった。
D&A Software, Inc.
8月
- GDBWin: Windows で GDB の入出力が可能に
- LX のデータベースファイル(GDB フォーマット)を他のプラットフォームで操作するときには、CSV に変換して行うことが通常であった。ここに、Windows 上で GDB を直接操作できるソフトが登場した。南徹氏による GDBWin である。
GDBWin のユーザーインターフェイスは、ほとんど LX の DB のそれと同じである。データ入力や検索等も軽快に行える。
作者のページ
6月
- HV は日本語化の夢を見るか?
- D&A Software のブラウザ HV は,同社の TCP/IP プラットフォーム WWW/LX と組み合わせると,LX のみで WWW サーフィンができる。PAL で作成された HV のインターフェイスは LX の内蔵 PIM と同じものである。されど,HV は英語 DOS 上で動くものであり,これまで英語のみ表示できるものであった。しかし,DISP14 と組み合わせて,日本語表示できたという報告が FHPPC / MES 20 にてあり,ホットなテーマの追求がなされている最中だ。
なお,HV はフリーソフト,WWW/LX は商品だが試用版を Web サイトからダウンロードできる。
D&A Software, Inc.
- エプソン、フラッシュメモリから撤退
- フラッシュ・パッカーの名前で LXer に親しまれてきたエプソンブランドの SANDISK フラッシュカードは、98年9月末で販売終了することとなった。
メーカーの SANDISK が、自社ブランドでの販売を拡大していくことがその主な理由である。SANDISK 製のフラッシュ ATA カードは、最大 220 MB までラインナップされている。
EPSON
SANDISK
3月
- WinCEマシンHP 620LX英語版,日本HPより国内販売決定
-
日本HPより,3月14日からHP 620LX(英語版)が国内販売されることがアナウンスされた。Windows CE ver.2 のH/PCだ。
日本語版の投入も5月計画されている。
追記:5月に予定通り,日本語版が市場投入された。
日本HPのページに情報がある。
2月
- 7桁郵便番号検索ソフト zipLX
- 2月より,郵便番号が7桁となった。LX上でこの新しい番号を検索するツールが,おおはた氏により開発された。EXMソフトである。これで使われるデータは郵政省配布のCD-ROMのものを,誤字修正等を修正したものだ。黄太郎氏他,FHPPCの有志の手により修正された。
1月
- LE (Log Express)ver.2 リリース
- Kei 氏作成の LE の ver.2 リリースされた。ニフティのログをタイトル一覧表示した後,コメントチェーンをツリー表示できるようになった。LXer 待望の機能だ。また,パティオへの対応もなされている。
作者のページ :Kei's Home Page
12月 (1997年)
- 内蔵Cドライブを32MBにする増設RAM登場
- テラネットワークシステム(TNS)より32MB増設RAMが登場した。今まで良く知られた若松製増設RAMは6MBである。これを超える容量の改造は一部の先進的なユーザが開拓しつつあったが,高度な技術と失敗を恐れぬ度胸が要求され一般人には無縁のものであった。TNSからは先月来8MB,16MBと増設RAMを発表してきたが,今回はいきなり32MBと飛躍的な容量となった。ハンダゴテが握れる程度の腕は必要だが,ミラクル容量の世界が一挙に身近になってきた。なお,TNS-32MBはユーザによる検証が続けられている状態であり,どの製造ロットのLXでも増設改造を保証するものではない(あくまでユーザ自己責任)。情報は日々新しくなる。最新情報はFHPPCの9番会議室をワッチするのが一番だ。
TERRA Network System
11月
- 160MB Flash ATAカード,続々発表される
- 64M bitフラッシュメモリーチップを使った大容量フラッシュディスクカードが複数社から発表された。富士電気化学(FDK), 松下電池工業, イノテックである。このうち,富士電気化学のものはすでに製品化済み発売中で,LXerにも早々手に入れている方も現れている。LX本体が2台購入できる価格だ。今なら,羨望の眼差しで見られること間違いなしの一品である。
富士電気化学
松下電池工業
イノテック
- FLASH PACKER値下げされる
- LXerに最とも馴染み深いフラッシュディスクカードのエプソンFLASH PACKERが値下げされた。旧来のパッケージより小さく,またDOS用のカードドライバーソフトが省略されている。母艦がWindows95なら,OS側にドライバーが用意されているためこれらのソフトは不要と判断したのだろう。旧来版の実売価格は40MBで5万円弱であるが,新パッケージでは4万円程度となる。もはや,この容量のカードは高嶺の花ではなくなった。1年前では10万円であったことを思い起こすと,確実に価格は下がっている。
EPSON
10月
- 米HP本社,360LX / 620LX 発表
- MicrosoftからWindows CE ver.2の発表があった10月13日,米HP本社よりCE2搭載の次期H/PCの発表がされた。前者はグレイスケール,後者はカラーモデルだ。例によって画面の大きさを他社のH/PCとの差別化の第一にあげている。日本HPのホームページには現時点(10/15)情報はない。
Microsoft/CE/HPC.
米HP本社.
日本HP.
9月
- dospppの新版(E-06)登場
- 今回のバージョンアップでPPPの認証でlogin script/PAPに加えてCHAPが使用可能となった。free softのパケットドライバーでは初めてのことである。現時点(9/28)新版はBobcatのパッケージに転載されている部分のみ入手可であるが,いずれ近いうちにsimtelのftpサイトに公開されるだろう。
- FHPPCの3周年記念OFFが全国で開催
- 日本における最大のLXユーザーグループ(登録8万人)であるFHPPC(NIFTY-Serveのフォーラム)の設立3周年を記念して全国で一斉にOFF Line Meetingが開催された。FHPPCの設立は1994年9月,まだWindows95もなく,Internetも普及前夜,DOS/Vパソコンも一般的では無かった機の時代である。しかし,設立とほぼ同時期(10月)に日本で販売開始された200LXはいまだ世界最強のPalmtop PCの地位を保持し続けている。
右の時計は,外狩氏が3周年記念にデザインしたものである。
8月
- NTTパーソナルより2代目PIAFSカードDC-2S登場
- 今回の改版の目玉はFAX対応だ。(FAXはプロトコル変換で送るため変換コスト10円がかかる,ただしこのコストは距離によらないので送信先が遠距離なら安く付く)。しかし,LXユーザが注目すべきはこのカードでは「送信データの文字化け」が解消していることだ。DC-1Sでは数百バイトに1つの割合で送信データが化けたが,DC-2Sでは全く文字化けは発生せず,安心して使える。
これでDC-1Sで悩まされたNTTP/PIAFSの問題は解消された。
7月
- ついに200LXで日本語インターネットサーフィンが可能に!
- テキストベースのWebブラウザBobcatの(LX対応)日本語版がyotaro氏により開発された。氏のホームぺージ上にて公開されている。
BobcatはLynxのDOS版の1つである。
Bobcatを使うには,パケットドライバーはetherpppよりdospppの方が相性が良い。dospppの必要最小限のファイルはBobcatのオリジナル英語版に同梱されている。
- 「HP 200LX HARDWARE BIBLE」出版
- 3つめのLXのバイブル登場した。今回のテーマはハードウェア。電池,フラッシュディスク,モデムカード等各種PCカードや周辺機器,そして改造の話題まで非常に濃い内容だ。CD-ROM付き。著者は関谷博之氏と恵庭有(KTR)氏,加えてソフトや画像データ提供等,数十人のLXユーザの協力により完成した本書はFHPPCフォーラム公認である。ソフトバンク刊行。
- FHPPC 1周年記念ケース市販開始
- FHPPCの発足1周年記念としてKTR氏が企画し,製作領布されたLX用ケースが再び世に出ることになった。
LXを縦に入れ,底に予備の電池を入れるスペースがある。腰のベルトに装着できるループ付き。
軽くLXのサイズにフィットしたこのケースは製造終了を惜しむ声が以前から多かった。
製造・販売は(株)ナンバリサーチ。
- HP320LX日本語版開発中か?(未確認情報)
- 「日本HPがこの秋に320LX日本語版をだす」,FHPPCの320LX会議室に未確認情報が流れ,フォーラムは一時騒然となった。CASIOのCASIOPEA,NECのMobileGearに続いて,秋には日立やVelo1の日本語版H/PCもアナウンスされている。画面サイズが大きく,キーボードのクリック感が良いHP版H/PCの日本語版への期待の声は大きい。この情報はあくまで未確認の伝聞であり,真偽は不明である。
8/4現在,日本HPのホームページにはこの件の情報はない。
- NTTパーソナルより,PIAFSカード一体型PHS 321S発売
- このPHSは,フリップ部がTYPE IIのPC CARDとなっており,パソコンに差し込むことによりカードもケーブルも不要でPIAFS通信が可能。
200LXでも問題無く動作することが報告されている。さらに初代PIAFSカードDC-1Sで見られたトラブル「テキスト送信時の文字化け」が解消されているようだ。
ただLX内蔵のCC:Mailでは使えないことが報告されている,注意しよう。
もう一つの注意事項,フリップを開け閉めするとき手の皮を挟むことがあるらしい。そしてモデルが2種類あることも要注意。(FAX機能有り無し)
NTTパーソナルのページ。
6月
- Newton KeyboardのLXへの接続成功
- Apple Newton KeyboardのLXへのシリアル接続が有閑人氏の手により成功した。
キーボードドライバーは氏により作成され,FHPPCのライブラリにアップされている。
Web上の情報は,PROTEUS氏のページ。
- αDATA32 CARD MC-6530販売開始
- SIIのMC-6530は,
DDI Poquets
のαDATA32 CARDの中でLXで動作する(現時点)唯一のカードである。
安定して快適に動作することが報告されている。
PIAFSでV.42bisが使えない仕様が惜しまれる。
追記:東芝製αDATA32カードはLXでは使えない,間違えぬよう注意しよう。
- 超軽量デジカメDJ-1000登場
- 三菱電機製,T-ZONE独占販売の超軽量デジカメが登場した。DJ-1000の重さはわずか80g,コンパクトフラッシュ内蔵とまさにLXの周辺機器として設計されたようなデジカメである。みゅう氏は自作のPIXYをいち早くDJ-1000の独自フォーマットに対応した。このため,さらに魅力が増したのは間違いない。関西でのDJ-1000の販売はほとんどLXユーザが購入していったのではないかという噂もある。
ただ,暗い場所に弱いという弱点があるようである。
(追記)8月よりDJ-1として一般店でも販売開始された。色が違うだけで同仕様である。
5月
- 新パケットドライバーdosppp発見
- 今まで,LXで動作確認されているパケットドライバーは,フリーソフトのetherpppとアライドテレシスのPC/TCPであったが,第3のパケットドライバーが船井淳氏により発見・動作確認された。dospppの作者はスペイン人のAntonio Lopez Molero氏。
etherpppよりサイズが小さく,またLynxとの合性も良いそうである。
simtelのftpで得ることができる。入手はsimtelのftpーサイトでdosppp**.zipを探す。
4月
- PIAFSサービス開始
- NTTパーソナルが4/1より先陣を切って,PHSのPIAFSサービスが開始した。PHSのみなし音声通信,デジタル携帯に比べて飛躍的に高速で高安定である。
PIAFSカードのDC-1S(シャープ製)とDC-1P(松下製)は200LXで動作する。(DC-1N日電製は駄目)
ただし,DC-1Sはテキスト送信時の文字化け,DC-1Pはカード抜き取り時のハングと不具合が起こる。後者は倍速ドライバーを入れ替えることで対処できるようだ。前者はユーザレベルでの対策は無理のようであり,次期PIAFSカードでの改善に期待しよう。
追記:DC-1NはFIFOをOFFに通信ソフトを設定することにより使用可能になるそうである。
- IP.EXMアイデアプロセッサ ver.1.00正式版登場
- ANTON氏作のアイデアプロセッサの正式版が登場した。
内蔵NoteTakerに似たLooksでアイデアプロセッサの機能を内包している。
FHPPCのライブラリにアップされている。
1月
- THE HP Palmtop Paper の97年JAN/FEB号は「日本特集号」
- 創刊6周年めに入った伝統のLX情報専門誌
"THE HP Palmtop Paper"の97年第一号のテーマは日本特集であった。ヘッドコピーは"What they're doing with the HP Palmtop"とある。そして,特集記事の始めのタイトルは,"Japanese Innovations Improve the HP Palmtop"だ。
彼の米国のLXユーザから見れば,日本のユーザが生み出す数々の多彩なソフト,倍速技術やメモリー増設を始めとする改造技術等々,謎の国で起こっていることが驚きで興味しんしんなのであろう。
今回の特集は編集長のHal Goldsteinがじゃんべ氏へ打診のメールを送ったことから始まった。執筆者は加えてNORI氏,MARIS氏,関谷博之氏,28氏だ。
この「事件」により「LXerの東洋の神秘」は世界に公開されることになる。
本ページのニュースソースは,FHPPCフォーラム,Web上の各ページ,雑誌媒体および友人諸氏より得ております。感謝いたします。本ページはその時々のトピックを短い文章でまとめて伝えることを目的に編集しています。内容については,各自で一次情報源にあたって詳細を調べてみることを勧めます。
update 03/13/99,
since 08/04/97
Copyright (c) 1997-99 by guel. All rights reserved.
このページに訪問された方は 12/01/97 以降,
名です。
to Page for HP200LX and LXer