RFCとは?


RFCって何

インターネットでは、RFCという言葉が時々出てきます。一回は、耳にしたことがあるかもしれません。RFCには、たくさん種類があり、RFC1234等、番号がつけられています。

RFCは、Request For Commentの略で、アール・エフ・シーと読みます(そのままですな)。RFCは、簡単にいうと、「インターネットの設計書」、「インターネットの仕様書」のようなものです。例えば、RFC959には、FTPの作り方が書いてあります。
そのほかにも、RFCには、インターネットの使い方をまとめてみたり、マナーについて言及しているものもあります。こちらは、「設計書」や「仕様書」とは少し意味合いが違っています。

とにかく、RFCは、インターネットのいろいろなことが書いてある文書なのです。

RFCの作者は誰?

RFCも、誰か書いた人がいるはずです。このインターネットのほとんどすべての決め事が書いてあるこの文書、一体どんな権威のある組織が書いたのでしょうか?

それは、4年に一度、先進国の事務次官たちによる会議で決定され、各国元首の承認のもと配布されます。世界的な情報ネットワークであるインターネットは、一国の一存で決めるのはふさわしくないので、国際会議で決定されることになっているのです。

RFCの作者は誰?(本当)

というのは、全然嘘です。実際は、いろいろな人が、勝手にRFCを書いています。書こうと思えば、私でも書くことができます。RFCは、その承認に多くの人の同意を必要とするような「仕様書」ではありません。小説やマンガのように、誰でも書いて、それを公表してよいのです。ただ、その小説やマンガを読む人がいるかどうかは別問題ですが。RFCは、多くの人の同意と妥協により最善のものを決定するのではなく、自然淘汰のようにして、最善のものだけが生き残っていくのです。

RFCと「仕様書」の違い

普通、企業がソフトウエアを作る時は、システムエンジニアと言われる名前だけはカッコイイ職業の人が1〜数人集まって、会議を開いて、「こうすべし!」と仕様書とよばれるものを書きます。下っ端プログラマは、それに従ってプログラムを作ります。給料をもらうためには、どんな馬鹿な仕様書でも、従う必要があります。

ところが、インターネットの世界では、普通の人、学生や、社会人など、雑多な人が、RFCと呼ばれるものを書いて、「こんなのどうでしょうかねぇー?」と発表するのです。それは、RFC959などと、番号をつけて公開されます。それを見たプログラム書きの人が、「いいじゃん、作ろ!」と言うと、プログラムが発表されます。そして、プログラムが普及していくにしたがって、そのRFCは、有名になっていきます。FTPのRFCは、非常に有名なRFCです。RFCはあっても、「作ろ!」という人がいないと、そのRFCは無名のまま埋もれていきます。

RFCの入手方法

RFCを入手するのは、どうしたらいいのでしょうか?これは、インターネットに頼るのが最善の方法です。また、一部の雑誌(superASCIIなど)の、付録CD−ROMに収録されていることもあります

インターネットでは、internicや、IIJnicなどから入手できます。