FTPとは


FTPとは?

FTPは、ネットワークに接続された異なるコンピュータとの間で、データやプログラムをコピーするための約束事です。File Transfer Protocol (ファイル転送規約とでも訳せるでしょうか)の頭文字をとったものです。

FTPは、あくまで約束事ですから、本当はFTPというものは、プログラム自体ではありません。但し、ある人が、「FTP」と言ったときには、その約束事にしたがってファイルを転送するプログラムのことを指しているのかもしれません。日本語はあいまいですから、聞いている人は、前後の文脈から、「FTPという約束事」なのか、「FTPという約束事を守るプログラム」なのか、「FTPプログラムを使うこと」なのかを判断しなくてはいけません。

ftp_f26.gif (7600 バイト)

上の図は、実際にFTPという約束事から、FTPという約束事を守るプログラムが出来る様子を示しています。出来上がったFTPという約束事を守るプログラムが、FTPサーバー(FTPデーモン)プログラムや、FTPクライアントプログラムです。ここでは、これらのプログラムを総称してFTPプログラムといいます。(クライアント、サーバーという言葉は、後で説明します。今は、こんなもんがあるんだな、程度でかまいません)

但し、一般的に、FTPというと、FTPクライアントプログラムを指すことが多いようです。

Aさん:「○○のデータはどこにあるの?」
Bさん:「あー、こっちのマシンに入ってるから、FTPでログインして持ってって。」
などです。「FTPクライアントプログラムで持ってって」といっても、もちろん通じますが・・・。

また、「FTPする」などの用法もあるようです。
Bさん:「あー、こっちのマシンに入ってるから、FTPして持ってって。」

PutとGet

FTPの世界では、パソコン通信などでは、ダウンロードという言葉は使わずに、「Getする」といいます。(ファイルをFTPサーバーからクライアントのところに持ってくること)
また、パソコン通信ではアップロードするという言葉は、「Putする」といいます。(クライアントのところからFTPサーバーに書き込むこと)
このヘルプでも、一部を除いてPut/Getという言葉を使っています。パソコン通信などを使ったことがある人にはわかりずらいかも知れませんが、「郷に入らば郷に従え」ということです。Netnews等の公の場で質問などをするときには、Put/Getという言葉を使うといいでしょう。「アップ」「ダウン」などは誤解を招きます。