<機能>
・この診断ユーティリティは、ICMP (Internet Control
Message Protocol; インターネット制御メッセージ
プロトコル) エコー パケットにさまざまな TTL
(Time-To-Live; 有効期限)
の値を載せて宛て先に送信することで、宛て先へのルートを突き止めます。
<書式>
tracert [-d] [-h 最大ポップ数] [-j コンピュータ一覧]
[-w タイムアウト] ターゲット名
-d | アドレスからコンピュータ名への解決を実行しません。 |
-h 最大ホップ数 | ターゲット検索用の最大ホップ数を指定します。 |
-j コンピュータ一覧 | コンピュータ一覧の記述に沿って緩やかな送信元ルート (loose source route) を指定します。 |
-w タイムアウト | タイムアウトで指定したミリ秒だけ、応答するのを毎回待ちます。 |
ターゲット名 | ターゲット コンピュータの名前です。 |
<使い方>
・とくにありません。
<注意事項>
・パス上の各ルーターでは、パケットを送信する前に、パケット上の
TTL を少なくとも 1 だけ減少させる必要があります。こうすることで、TTL
は実際のホップ
カウントになります。パケット上の TTL が 0
になったら、ルーターは、送信元システムに ICMP
Time Exceeded メッセージを送り返すことになっています。tracert
は、まず、エコー パケットに TTL 値 1
を載せて送信し、次のルーターにエコー
パケットが送信されるたびに TTL を 1 だけ増分していきます。ターゲットが応答するか、最大
TTL に達するまでこれを継続します。tracert
は、中間のルーターから送り返された ICMP Time
Exceeded
メッセージを調べてルーターを突き止めます。ルーターの中には、有効期限の切れたパケットを何の通知も出さずに送出しないものがあることに注意してください。この場合、tracert
ではこの種のルーターは見えません。