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■■■ usuaji note
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うすあじのノートをひっそりと公開する、ひっそりコーナーです。

未来予想
インターネットがらみの産業がお金になるというので、沢山の人が集まっている。
現在のインターネットの問題点はいろいろあると思うが、目の前にあるのは
(1)回線が遅い
(2)コストが高い
という2点ではないかと思う。
しかし、2000年秋から2001年春にかけて、東京めたりっく通信は23区全域で
サービスを始めるので、この状況は改善される方向だ。
それ以外のCATVなどの高速情事接続サービスも増える。
さらに、森首相の「E-ジャパン」という構想によれば、
全国一律料金の高速接続を国の政策として進めるようだ。
つまり、2002年には、かなりの割合の国民が高速にネットに接続していることになる。
国民総ネット中毒時代。
ちょっと怖い。
大容量の回線が誰でも使えるようになれば、何が起こるかを考えてみた。

1.映像の配信 映像や音声の配信が今よりも活発になる。 また、個人の端末から直接配信する個人放送局が大量に発生する。 パワーを持て余したウェブ日記製作者はテキストの情報ではあき足らず、 個人でラジオ局やTV局を持つことになる。 24時間の自分の視点を放送する者も現れるだろう。 広告のたっぷり入ったダイレクトムービーが社会問題になる。
2.電話利用 友達がみんなネットに接続するので、ネット経由の電話が普及する。 パソコンが無くても電話機にインターネット経由の電話を受ける機能が付属するので、 ユーザーは技術的な心配なしにインターネット電話を利用できる。 携帯電話各社はネット経由の電話を携帯電話につなぐサービスを始める事になる。 通信内容を盗聴するインターネット電話盗聴マニアの登場が社会問題に。 高速な暗号化技術などが発展する。
3.違法利用 高速な回線を利用できれば違法な音楽データや 違法コピーソフトの転送速度も速くなり、ファイルのやりとりも活発になる。 無料でホームページスペース(*1)を貸し出しているところも、 今より大容量の領域を貸し出すことになる。 サーバーとハードディスクのコストは非常に安くなっているので、 この方向はいっそう進む。 警察や著作権保護のための組織も取り締まりを強化するが、 インターネットの匿名性と法整備の遅れから、 あまり効果はあがらないだろう。
4.混乱 回線が高速になれば、大容量のデータがやり取りされる。 深夜のアクセスの集中は現在よりもひどくなるだろう。 ユーザーはインターネットに依存した生活をすることになり、 トラブルがあれば大きな被害が出ることになる。 また、ネット中毒も深刻化し、ネット犯罪と並んで 2001年後半の問題となる。 というわけで、社会的な変化が起きる。 しかし、さまざまな問題は、もともとあった問題が舞台をネットに移しただけだ。 夢のような未来も、悪夢のような恐怖もないと思う。 高速回線時代の新規サービスに関しては、様々な可能性がありそうだ。 2000/9/22 うすあじ *1 ホームページスペース 用語としては適切ではないが、一般的な慣例に従った。

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