宿泊部門

1位 横浜ロイヤルパークホテル・ニッコー
私の一番のお気に入りである。
行き届いたサービスと落ち着いた室内は、とてもコンクリートのかたまりである超高層ビル
とは対照的である。細かいことだが、客室に石けんが各所におかれている点や、浴室の広
さ(部屋によるが)、シャワーブース等も備え、私はこれ以上広いパスルームを見たことがな
い。
また、テレビが扉付きのテレビ台に備え付けてあるため、目障りな電気製品を見ずに済む点
も嬉しい。FAX等は希望すれば無料で貸し出しをしてくれる。最近、某書籍にFAXを全室に
備えてある某オークラを褒め称えている記事があったが、必要な人以外には邪魔でしかない
ため、私は良いとは思えない。

客室は、ぜひエグゼクティブフロアのデラックスルームを選びたい。スイートであれば、エグゼ
グティブスイートがおすすめ。どちらも、船の窓をイメージした丸窓とシャワーブース付きの広い
バスルームが快適である。洗面所も二つついている点も見逃せない。エグゼクティブスイート
ではトイレも2つついている。エグゼグティブフロアは通常の客室料金プラス7000円(1室)で
専用ラウンジで快適なチェックイン/アウト、各種ソフトドリンク、カクテルの無料提供等のサー
ビスを受けられる。

客室に備え付けられている「ご意見書」に意見や要望、クレーム等を書くと返事がもらえる。
クレームの場合には、お詫びとともに事情説明や対応策まで書いてくるのは、素晴らしい。
クレームの発生はやむをえないと思うが、いかに対処するかによって差が出てくるように思う。
私も何度かクレームはつけているのだが、そのたびに丁寧で納得のいく回答をいただけるの
で、ますますファンになってしまうのである。

2位 東京ステーションホテル
赤レンガの東京駅の建物内にあるホテル。
大正時代に開業し、当時のおもかげを残しつつ営業している。
客室は、ぜひ2階を指定したい。2階は天井も高く、開放的で背の高い窓が、時
代を忘れさせてくれる。室内は、質素でサービスも決してすばらしいとは言えない
が、とても落ち着く。ひとりで考え事をしたいときなどには、これ以上の場はないだ
ろう。ひとつ難があるとすれば、浴室が非常に狭く、バス・トイレが同じであることが
気になる。
昨年までは東京駅の工事のため騒音があったが、工事も一段落したようだ。

以下は、ランクにいれるには、ふさわしくないと思われるが、ホテルを選ばれる
ときの参考にしてください。

番外 ヨコハマ グランドインターコンチネンタルホテル
たまたま運が悪かったのかもしれないが、客室が掃除されておらず、客室備え付けの緑茶の
ティーバッグが入っている紙屑が落ちていたのには唖然とさせられた。
また、ルームサービスで「炭酸水」と注文するとお酒を割るための炭酸水を持ってきた。たしか
に間違ったわけではないが、「ベリエ」が欲しくて「炭酸水」と注文をしたのだ。この場合、どう
いう炭酸水なのかを確認する必要があったと思う。こういう基本的な確認もできない気のきか
ないのは、早く直ればよいのだが。

また、ロビーがどういうわけか混雑している。チェックイン/アウト時に10分以上待たされたこ
ともあった。さらに、チェックイン時に「全員出払っているので客室まで案内できない。」と言わ
れしまったことがある。恐れ入る対応である。

ホテルニューオータニ
最悪のサービスと言わざるをえない。
郵便物を出そうと、夜9時ごろ切手を買いに行った。ホテル内で切手や宅配便を受け付けて
いるところがあったが、8時で閉まったようなのでフロントへ行ったときの対応は、ひどかった。
切手類の販売もできないし、郵便物(といっても定型の封書だが)も預かれないので、明日、
郵便を担当している部門が空いたら改めて出直してくるように言われたのだ。
数分間の問答の後に、らちがあかないため責任者を呼ぶように言うと、責任者はあちらにい
るとマネージャーデスクを指差すではないか。責任者を自ら呼ぶか、せめて案内をするべきで
はなかっただろうか。
そのマネージャー氏もやはり、郵便物は出すのも切手のみを販売するのも、預かることさえ
できないと言う。こんな不便な話しは聞いたことがないと言うと、やっと「私の責任で預から
れていただく」という回答。
なお、ポストもホテル内にあったように思うので、切手の販売をし、明日の分の売り上げに
計上することさえ忘れなければ、なんの問題も発生しなかったはず。



バー

1位 ロイヤルアスコット
(横浜ロイヤルパークホテル・ニッコー)
とても落ち着きのあるバー。
照明も暗く、イスの座り心地がとても良い。また、テーブルにおいてあるランプがオイルランプを
使用しており、これを私は非常に気に入っている。売って欲しい、取扱店を知りたいなどと、いろ
いろわがままを申し上げたが、丁寧に調べてくださりとても感謝している。(結局は入手は困難で
あったが)
また、従業員の方のきめこまかいサービスと対応の良さ、こちらが言葉を発する前に気づいても
らえるのには脱帽である。
月・水・金はピアノ演奏もある。

番外 オールドインペリアルバー
(帝国ホテル)
ある本のホテルランキングでは1位になっていたが、私には非常に印象が悪い。
まず、接客態度が悪い。テーブルで飲んでいると、カウンターに移って欲しいと言われた。拒否
すると、どうやら4名程度のお客さんが待っていたようなのだ。待たされているお客さんに意地悪
をするつもりはないが、テーブル席を希望し、それを受け入れて案内したにも関わらず、移動を要
請するのは、どうかと思う。
どうも客を選ぶのか、見かけで判断するのか分からないが、少なくとも私は心地よいサービスを
受けたことがない。気持ち良くお酒が飲めないバーには二度と行きたくないと思ってしまう。

番外 シリウス
(横浜ロイヤルパークホテル・ニッコー)
ランドマークタワー70階にあるラウンジ。景色は最高。
ただし、平日でもカップルであふれるので注意が必要。決して落ち着いてゆったり飲める環境で
はない。演奏も音が大きいため大声でないと話しができないのも難点。
従業員の対応はとりあえず合格点。混雑していると、多少目が行き届かなくなり、呼んでもなか
なか気づかない・・・ということもあるが。
閉店時までに飲めなかったボトルで注文したワインを客室に持ち帰りたいと希望したところ、快く
引き受けてくださった。しかも、当のウェイター本人が持ってきてくださった。たいへん素晴らしい
対応にさっそくお礼状を書いたほどだ。また、ここではワインラベルのシートが非常に丁寧で丈夫
なので、ぜひボトルでワインを注文したときには、「ラベルが欲しい」と要望することをお勧めする。
なお、お勧めのワインは、カリフォルニアワインの「ACACIA(アケイシア)」。ボトルでも手ごろなお
値段で、飲み口は比較的さっぱりしている。カリフォルニアワインをあなどってはいけないと感じ
させた逸品。