お便りの中から
「無用の用」 〜BOXについて〜
1997-01-23 上林春生さんより
私がなぜ,数あるソフトウエアの中からBOXを選んだか,と言うこ
とを書かせてください。端緒はNiftyのFibmnoteに紹介されたからですが,富士通Likeなこと
ばに若干とまどいながらも初期格闘した理由は,広い範囲を見渡しなが
ら,読みたいところを選択できる,と言う点ではないかと思います。車の運転をする場合いろんなところを見ながら運転しています。不必
要な情報も見ながらの運転です。時にして道行く女性に視線を奪われる
ことも有りますが。不必要な情報と必要な情報は刻々変化し,入れ替わ
ります。これを可能にするのは広い視角と,視野の直感的な移動です。
これが日常の活動のスタイルですが,PCでこう言ったことを実現して
くれるS/Wはありませんでした。(しいて言えば,アシストの製品群
ですが,DOS,W31対応版は今更買ってまで使おうとは思いません。
また,アシストは企業パワーをNCへ注ぐために全精力を傾けているよ
うで,MSとは路線が違うのか95対応はこの先見えません)検索システムがいくらうまく働いても何かもの足りません。最近書い
たメモを通覧する。それも,一つ一つ表示させるというものでは駄目で
,その前後にある一見,無駄に思える情報を何となく見ながらと言うス
タイルが私には特に必要なようです。無駄なように見える各種情報を一覧できるところで思いをめぐらして
いると,新たなアイデアが生まれてきます。こう言うのはアイデアプロ
セッサーの能書きにありますが,そのアイデアプロセッサーも実はこの
点をほんとに実現しているかと言えば出来ていないのです。あまりに整
然と並びすぎ,そこでは新たなアイデアを生む出す余地が削り取られて
いるようです。私の場合は必要な情報が整然と並んでは駄目でして,必要情報,不必
要情報が雑然といろんな方向性を持ちながら混沌とした状態で見えてい
る,と言う画面が必要です。これがBOXでは実現されていた,と言う
ことが引かれていった理由です。キザに言わせてもらうなら,時間を知
りつつ,時刻を捉えると言うようなものでしょうか。
上林さん、メールありがとう!! 無理を言って掲載させていただきました。
もっと来ないかな、こんなお便り。(^^; START