ウィンドウをマスクしてアプリケーションの操作を制限する


WinMASK.EXE for Windows95 Version 2.10


Copyright(C)JR0DBK Yuki,1997

目次

1.はじめに
2.インストール
3.初期設定
4.再設定
5.シェアウェア
6.サポート
7.その他
8.更新履歴
 なお、このドキュメントの画像の中のバージョン表示が実際のものと違う場合があります。

1.はじめに

 WinMASKは、起動するとデスクトップの最上面に常駐して他のアプリケーションの操作を制限するという傍迷惑なソフトですが、ある環境下では有用な働きをします。それは、不特定多数の人にパソコンの操作をさせるといった場合です。例えば、 といった場合です。これらの場合で常につきまとうのが、スタッフが目を放したすきにいたずらされてしまうという不安です。プログラムを強制終了されてしまったり、データを勝手に変更されてしまったり、場合によっては削除されたり…。

 そこで開発したのが WinMASKです。次のような特長を持っています。


2.インストール

 Version 2.10から自己解凍形式になりました。実行するとインストールするディレクトリを聞いてきます。デフォルトは C:\WINMASK\ になっていますので、都合の悪い方は変更してインストールしてください。

 解凍が終わると自動的にインストーラが起動します。スタートグループやスタートアップ登録、ショートカットの作成を行う場合はその項目をチェックして OKを押します。すると、すぐにインストールが終了します。

 インストール直後には次のファイルができています。


3.初期設定


 起動するとシェアウェアである旨のダイアログが出ます。このダイアログはシェアウェア登録すると出なくなります。試用時はひとまず [OK] を押します。


 インストール後、一番始めに実行すると設定ダイアログが出てきます。次の3つの項目の設定を行ってください。

(1)マスクの数

 マスクは任意の大きさの矩形になります。これを好きな位置に置くことで他のアプリケーションの操作を制限します。Netscape Navigatorのように画面の上と下両方の操作を禁止したい場合は2個必要になります。また、矩形ですので「メニューのうち真ん中の1つだけは有効にしたい」といった場合は両脇をマスク必要が出てくるでしょう。こういったことを考えてマスクの数を入力します。

 Version 2.02以降から、システムメニューからマスクを追加・削除できますのでここではだいたいの数を入れておけばいいでしょう。なお、最大値は20です。

(2)[Esc]キーを無視する
 デフォルトでは WinMASKは [Esc]キーを押したら終了します。これを禁止する場合はこのチェックボックスにチェック(印をつける)します。
(3)マウスの右ボタンを無視する
 ここにチェックするといかなるときでもマウスの右ボタンが効かなくなります。(WinMASKを終了すると元に戻ります。)Netscape Navigatorを使った場合に勝手に画像をセーブしたりショートカットを作られるのを防ぐことができます。反面、「戻る」も使えなくなりますので、マスクを工夫して左上の [戻る] が使えるようにしたほうがいいでしょう。
 以上を設定して [OK] を押すと設定した数だけウィンドウ(マスク)が開きます。設定状態ではキャプションと境界、クローズボタンがつきますが、設定後再起動するとなんにもないウィンドウになりますので心配しないでください。


 マスクはマウスで位置とサイズを変更します。キャプションをドラッグして位置を合わせ、境界をドラッグして大きさをあわせます。

 また、カーソルキーで位置の微調整ができます。カーソルキーを押すにつれてマスクが移動します。[Shift]を押しながらカーソルキーを押すとサイズの変更もできます。

 キャプションバーに数字が5つ並びますが、これらは

を示します。

 最初は白地に黒で「WinMASK Version X.xx」とそっけないウィンドウになります。ここにエクスプローラ等から BMPファイルをドラッグアンドドロップするとそのファイルが貼りつきます。ウィンドウより BMPファイルの大きさが小さい場合はタイリングします。

 また、システムメニューの「画像ファイルの読み込み」からファイルを読み込むこともできます。


 左上のマスクの絵の部分をクリックするとシステムメニューが出ます。そこの「新たなマスクの作成」を選ぶとマスクがもう一つできます。「このマスクの削除」を選ぶと確認のダイアログがでてきます。[OK]を選ぶとそのマスクは削除されます。

 システムメニューにはヘルプも一応用意しましたが、マスクの方が上にきて読めないかもしれません。セッティング前にあらかじめ読んでおくことをお薦めします。m(__)m

 こうしてマスクの設定が完了したらどれかのクローズボタンを押して終了します。すると、設定した内容をカレントディレクトリの MASK.INIにセーブします。以降、この設定で起動するようになります。


4.再設定

 一度設定した内容をもう一度変更したい場合はオプションスイッチ -a をつけて起動してください。初期設定と同じダイアログが出ますし、キャプションやクローズボタンと境界つきでウィンドウが開きます。座標値等の表示も出るようになります。


5.登録(レジスト)

 WinMASKはシェアウェアです。未登録でも起動時のダイアログ以外は動作制限はありません。ですが、試用を終えて本格的に使う場合はレジストをお願いします。1ライセンス5千円です。Pipenetはドルだてなので42ドルになります。

●法人で使う場合はパソコン1台につき1ライセンスが必要です。
●個人の場合も業務に使う場合はパソコン1台につき1ライセンスが必要です。

 以下の場合はレジストは不要です。次のような方が使われる場合は、目的明記でメールをいただければパスワードを発行します。

○個人ユーザーが自分の家で業務以外で使う場合。(家庭でこどものいたずらを防ぐなど。)
○学園祭、文化祭等でアマチュアが短期間使う場合。
○福祉施設等の非営利団体やボランティアなど。

 起動時のダイアログで「登録」を押すと登録画面になります。


 レジスト後、発行されるパスワードを入力して [OK]を押して下さい。以後は起動時のダイアログは出なくなります。

 Pipenetのシステムが使えます。レジスト完了後、その場でパスワードが貰えます。

    →Pipenet登録ページへ

 銀行振り込み方法は付属のヘルプをご覧ください。


6.サポート

 インターネットの Webpage で新バージョンの公開や FAQなどのサポートをする予定です。また、登録ユーザーに対してはメールでもサポート致します。


7.その他

 このソフトの性格上、画面モードは 65536色(16ビットカラー)以上でお使いください。256色以下では正確な色が出せません。

 WinMASKのマスク同士が重なった場合、どちらが上になるかはわかりません。できるだけ重ならないように配置するか、重なっても支障の無いような BMPファイルを貼りつけるようにしてください。

 WinMASKを終了させる場合は、[Esc]を無視するにチェックが入っていない場合はマスクを一度クリックして [Esc]を押します。[Esc]を無視する設定になっている場合は、やはりマスクを一度クリックしてから [Alt]+[F4](98系は[Graph]+[F4])を押すか、[Ctrl]+[Alt]+[Del]を押して WinMASKを終了させます。

 自己解凍ファイルの作成には、日比野洋克氏の LHfe、インストーラは桐井裕司氏作の FreeInstを使わせていただきました。また、HELPファイルの作成は Yama-BBSの山本様の MakeHelpを使いました。作者の方々、どうもありがとうございました。m(__)m


8.更新履歴

1997.9.26 Ver.2.00 (βバージョン) 1997.9.27 Ver.2.02 1997.10.8 Ver.2.10 (正式公開バージョン)



 Webpage      : http://www.vector.co.jp/authors/VA003520/
 e-mail       : yk_kawa(at)sannet.ne.jp
 ハンドル名   : JR0DBK/0  ゆき