=============================================================== MMエディタ [MMワードマクロ]ver.1.20   For Windows98/95/NT   (C) T.Shibasaki, 1999/02/20  =============================================================== ============   はじめに ============ MMエディタには、様々な文字修飾を施すためのタグが用意されています。これをワープ ロ感覚で使えるようメニュー形式で実行できるようにしたのが、このマクロです。 このパッケージには以下の3個のファイルが入っています。 mmword.mac [MMワードマクロ] MMワードマクロ本体です。 wwword.mac [一括修飾削除マクロ] MMワードマクロで施した修飾タグ(改ページタグは除く)をまとめて削除するマクロ です。 mmword12.txt [MMワードマクロ説明書] このファイルです。 ====================   インストール方法 ====================  1. LHAツールで解凍して、mmword.macファイルとwwword.macファイルをMMエディ  タがあるディレクトリ(マクロのディレクトリを設定している場合は、そのディ  レクトリ)に入れて下さい。  2. mmword.macマクロとwwword.macマクロを「マクロの登録」で登録します。これで  「登録したマクロの実行」から実行できますが、いずれかのキーにマクロを割り  当てて実行するようにすると便利です。頻繁に使うようであれば、そうすること  をお薦めします。  3. 印刷設定上で改ページ文字列を標準の「/*改頁*/」から変更している場合は、 139行目の「fpstr = "/*改頁*/";」を使用している文字列に変更して下さい。 ==========   使い方 ========== その壱 「MMワードマクロ」  1.基本的な使い方   バターンとしては、操作は3種類に分かれます。   A) 修飾タグを挿入する場合   修飾したい範囲を選択してこのマクロを実行してください。   B) 挿入した修飾タグを削除する場合   削除したい修飾タグの先頭(=\の前)にカーソルを合わせてこのマクロを実行し   てください。   C) 改ページタグを挿入/削除する場合   改ページタグを挿入/削除したい行にカーソルを合わせてこのマクロを実行して   ください。  2.メニューの説明   マクロを実行すると以下のメニューが現れます。    ┌────────┐    │下線(U) │    │取消線(N) │    │傍点(B) │    │脚注(K) │    ├────────┤    │左詰ルビ(R) │    │均等割りルビ(T) │    ├────────┤    │種々字体(S) │    │種々下線(I) │    │種々取消線(M) │    ├────────┤    │修飾取消(D) │    ├────────┤    │改ページ(P) │    │改ページ取消(Q) │    └────────┘ ・「下線(U)」「取消線(N)」「傍点(B)」「脚注(K)」 * 修飾する範囲を修飾タグで囲みます。修飾の詳細は、MMエディタのヘルプを 見て下さい。 * このメニューは、修飾したい範囲を選択するか、何もしないで実行して下さ い。範囲選択した場合は、その範囲をタグで囲みます。何もしない場合は、行 全体をタグで囲みます。 * 修飾してもタグがきかないような状態(タグで囲われた部分が行をまたいでしま う等)であれば、警告を出して処理を中止します。 ・「左詰ルビ(R)」「均等割りルビ(T)」 * このメニューは、ルビを振りたい範囲を指定して実行して下さい。 * 実行すると、ルビの内容を打ち込むダイアログが現れます。ルビの内容を入力 して"OK"すると、選択した範囲を修飾タグで囲み、その後入力したルビを{〜}で 囲みます。修飾の詳細は、MMエディタのヘルプを見て下さい。 * 修飾してもタグがきかないような状態(タグで囲われた部分が行をまたいでし まう等)であれば、警告を出して処理を中止します。 ・「種々字体(S)」 * このメニューを選択して実行すると以下のメニューが出てきます。    ┌──────────────────┐    │文字の種類を選んで下さい(網掛けなし)│    ├──────────────────┤    │標準(S) │    │イタリック(I) │    │ボールド(B) │    │イタリック+ボールド(V) │    │下線付き(U) │    │下線+イタリック(Y) │    │下線+ボールド(T) │    │下線+イタリック+ボールド(A) │    ├──────────────────┤    │網掛け付きの場合はこちら │    ├──────────────────┤    │標準(Z) │    │イタリック(J) │    │ボールド(D) │    │イタリック+ボールド(W) │    │下線付き(O) │    │下線+イタリック(X) │    │下線+ボールド(R) │    │下線+イタリック+ボールド(Q) │    └──────────────────┘ * 「文字の種類を選んで下さい(網掛けなし)」のメニューの各動作 = 修飾する範囲を修飾タグで囲みます。修飾の詳細は、MMエディタのヘル プを見て下さい。 = このメニューは、修飾したい範囲を選択するか、何もしないで実行して下 さい。範囲選択した場合は、その範囲をタグで囲みます。何もしない場合 は、行全体をタグで囲みます。 = 修飾してもタグがきかないような状態(タグで囲われた部分が行をまたいで しまう等)であれば、警告を出して処理を中止します。 * 「網掛け付きの場合はこちら」のメニューの各動作 - ここのどのメニューを選択してもまず次のメニューが出てきます。    ┌───────────────┐    │網掛けの種類を選んでください │    ├───────────────┤    │極細網(S) │    │斑網(D) │    │斜線網(O) │    │粗網(R) │    │中細網(M) │    │点斜線網(P) │    └───────────────┘ - 先に選んだ文字の種類とここで選んだ網掛けの種類で追加されるタグの種類 を決定します。 - 修飾してもタグがきかないような状態(タグで囲われた部分が行をまたいでし まう等)であれば、警告を出して処理を中止します。 - 網掛けの名前は私が勝手につけましたのでMMのヘルプを見てもどれがどれ なのかわからないと思いますが、素直にメニューの上から順に「1〜6」とな っています。具体的な見てくれはMMエディタ付属の「印刷見本.TXT」あた りをプレビューで見て確認してください。 - 選択範囲の指定がある場合はその範囲の前後に、指定がない場合はカーソル 行全体の前後に修飾タグを挿入するのは、網掛けなしの場合といっしょで す。 ・「種々下線(I)」 - MMエディタはなんだかんだで、15種類の線が引けます。メインメニューに ある「下線(U)」で引く標準線以外の14種類の線を引くのがこのメニューで す。 - このメニューを選択すると以下のメニューが開きます。    ┌────────────┐    │種々下線選択メニュー │    ├────────────┤    │太実線(&I) │    │二重実線(&O) │    │破線(&W) │    │太破線(&E) │    │二重破線(&R) │    │点線(&J) │    │太点線(&K) │    │二重点線(&L) │    │一点鎖線(&S) │    │太一点鎖線(&D) │    │二重一点鎖線(&F) │    │二点鎖線(&X) │    │太二重鎖線(&C) │    │二重二点鎖線(&V) │    └────────────┘ ここでいずれかの線を選択すると選択にしたがって修飾タグが挿入されます。 - 修飾してもタグがきかないような状態(タグで囲われた部分が行をまたいでし まう等)であれば、警告を出して処理を中止します。 - 選択範囲の指定がある場合はその範囲の前後に、指定がない場合はカーソル 行全体の前後に修飾タグを挿入するのは、メインメニューの「下線(U)」網掛 けなしの場合といっしょです。 ・「種々取消線(M)」 - MMエディタはなんだかんだで、15種類の線が引けます。メインメニューに ある「取消線(N)」で引く標準線以外の14種類の線を引くのがこのメニューで す。 - このメニューを選択すると以下のメニューが開きます。    ┌────────────┐    │種々取消線選択メニュー │    ├────────────┤    │太実線(&I) │    │二重実線(&O) │    │破線(&W) │    │太破線(&E) │    │二重破線(&R) │    │点線(&J) │    │太点線(&K) │    │二重点線(&L) │    │一点鎖線(&S) │    │太一点鎖線(&D) │    │二重一点鎖線(&F) │    │二点鎖線(&X) │    │太二重鎖線(&C) │    │二重二点鎖線(&V) │    └────────────┘ ここでいずれかの線を選択すると選択にしたがって修飾タグが挿入されます。 - 修飾してもタグがきかないような状態(タグで囲われた部分が行をまたいでし まう等)であれば、警告を出して処理を中止します。 - 選択範囲の指定がある場合はその範囲の前後に、指定がない場合はカーソル 行全体の前後に修飾タグを挿入するのは、メインメニューの「取消線(N)」網掛 けなしの場合といっしょです。 ・「修飾取消(D)」 - 上の「下線(U)」「取消線(N)」「傍点(B)」「脚注(K)」「左詰ルビ(R)」「均 等割りルビ(T)」「種々字体(S)」「種々下線(I)」「種々取消線(M)」で挿入 したタグを削除します。 - 削除したいタグの最初にカーソルを合わせてこのマクロを実行してください。 - カーソル位置が修飾タグの先頭にない場合は、警告を出して終了します。 ・「改ページ(P)」 - カーソルがある行に改ページタグを挿入します。 - カーソルを改ページタグを挿入したい行に合わせてこのマクロを実行してく ださい。 ・「改ページ削除(Q)」 - 挿入した改ページタグを削除します。 - カーソルを改ページタグを削除したい行に合わせてこのマクロを実行してく ださい。 - カーソル行に改ページタグがない場合は、警告を出して終了します。  3. 動作仕様等 とりあえず、以下のような仕様にしてみました。 ・修飾しようとした範囲に"}"がある場合は、その前に"\"を入れて、ちゃんと  "}"が残るようにしました。(当たり前か。) ・修飾しようとしている範囲がすでに修飾されている範囲にかかっている場合は、  警告を発して修飾を中断します。 ・修飾された範囲が表示行/論理行をまたがるとタグが効かなくなるので、今修飾  を施そうとしている部分が行をまたがる場合は、警告を発して修飾を中断しま  す。 その弐 「一括修飾削除マクロ」 1. 使い方 a) 範囲を選択せず、そのままか、 b) 文字単位で選択してか、 c) 行単位で選択してか、 で、このマクロを実行して下さい。 範囲を指定していないときは、全文の、範囲を指定したときは、選択とれた範囲 の、修飾タグを一括して削除します。 2. 注意点 ・地の文に"\}"という組み合わせがある場合、これを"}"に変換してしまいます。  このような場合には、対応できてませんので、それを理解した上で使って下さ  い。 ===============  補足・注意 =============== *サポート、バグレポート等 ・何しろ素人ですから、大したサポートはできませんが、要望等は喜んで聞かせて  いただきます。 ・バグレポートも歓迎します。 ・要望/バグレポートは、メール、もしくはNIFTYのFWINALの8番会議室へお願いし  ます。(本来、19番会議室なんでしょうけど。) ・メールアドレス shiba-tt@fa2.so-net.ne.jp ===============  転載・改変について ===============  このマクロはフリーソフトウェアであり転載は自由にして頂いてかまいません。  ただ、事後でも結構ですので、連絡は下さい。  また、私の力不足を補っていただける方も多いと思いますので、至らぬ所を改良され  ることも歓迎します。ただ、その場合出典を付記していただければ、幸いです。 ========= 改訂履歴 ========= ・ 1998年 8月16日 ver.1.00 初版完成。 ・ 1998年 9月20日 ver.1.10 * パッケージに「一括修飾削除マクロ」を追加。 * 「MMワードマクロ」のバグ修正。 1. 行全体を修飾するとき、前の行が改行で終わっていないとき、文が狂ってし まうバグを修正。 2. 改行で終わっていない行全体を修飾するとき、改行を勝手に付けてしまうバ グを修正。 3. 修飾を削除するとき、元々改行がなくても勝手に改行を付けてしまうバグを 修正。 4. 行全体を修飾して、前の行が改行で終わってない時、前の行が折り返し桁数 より前で終わっているとき、メッセージを出して終了するよう設定。 ・ 1999年 2月20日 ver.1.20 * MMエディタがVer.5.00で、最大折り返し桁数を3200に増やしたのに対応。 * マクロを実行すると検索条件/置換条件が、変わってしまう不具合に対応。 以上