使っていただいてありがとうございます。 疑問点等がありましたら、遠慮無く作者までメールしていただければと思います。
このプログラムは他のプログラムのプロセス優先度を任意の値で起動するためのものです。 プロセスの優先度を変更することにより、CPUリソースの割り当てをユーザーが任意に行うことが出来ます。
タスクマネージャーでも変更することが出来ますが、特定のプログラムで特定の優先度で起動したい場合など、登録することで自動的に優先度を変えて起動することが出来ます。
このプログラムは他のプログラムの優先度を上げて起動したあと、すぐに終了します。 そのため、余計なCPUリソース、メモリリソースなどを消費しません。
他のプログラムの実行環境を一切変更しませんので、通常の優先度で起動することも簡単に出来ます(直接そのプログラムを起動すれば普通の優先度になる)。 また、いくつかの優先度で同じプログラムを登録することが出来ますので、状況に応じた優先度で起動することも出来ます。
例えばフォアグランドで非常にCPUリソースを使うプログラムを使っていたとします(画像処理ソフトなど)。 CPUリソースが足りない状態では動きが遅くなったり、反応が鈍ったりします。 特にバックグランドで多くのプログラムやサービスが動いている時などは一段と遅くなってしまいます。
このような時、フォアグランドのソフトの優先度を上げることで、割り当てられるCPUリソースが増え、処理が速くなったり反応が早くなったりします。 もちろんその分バックグランドの処理が遅くなったりしますが、よほどCPUパワーを使うプログラムがバックグランドで動いているのでない限り、問題がないはずです。 ただし、あまりにも優先度を上げすぎると(例えばリアルタイムにするなど)、バッググランド処理や画面描画などにも問題が出てしまいます。 そのため、このプログラムではリアルタイムには出来ないようにしています。
特にCPUパワーを要求しないプログラムでも、リアルタイム処理(音声、動画)などを行っているプログラムではCPUの割り当て頻度が低いと処理がとぎれたりノイズが入ったりします。 音楽再生などバックグランドで処理を行っているが、CPU割り当て頻度を減らされては困るプログラムを起動する時に優先度を上げておくと、他のプログラムがCPUリソースを使っていたとしても頻繁にCPUリソースが割り当てられるので、音がとぎれたりしなくなります。
CPUリソースを多く使わないプログラムに高い優先度を与えたとしても、CPUの割り当て頻度が上がるだけで、多くの時間を優先度を上げたプログラムに与えるようになるわけではありませんので、フォアグランドで他の処理をしているものが、分かるほど遅くなるようなことはありません。
多くのCPUリソースを利用する処理を行っているプログラムを起動しているが、バックグランドでゆっくりやって貰っても良いから、フォアグランドの処理を優先したいなどの場合があります。 通常の割り当てだとフォアグランドの処理が遅れることがあります。
この場合、フォアグランドの優先度を上げることも出来ますが、バックグランドでそのプログラムが起動しているかでフォアグランドの優先度を上げるのは面倒くさいので、バックグランドの優先度を下げる方が簡単です。
このプログラムは優先度を変更するプログラムを登録する、このプログラムのショートカットを作成する、ショートカットに登録番号を指定することで機能します。
まず、このプログラムを普通に起動します(直接起動する)。 そしてアイテムメニューの登録で、プログラムとそれに割り当てる優先度、パラメータ名を指定します。
この際、パラメータ名を覚えておきます。
このプログラムのショートカットを作成します(ショートカットはプログラム本体を右ボタンでドラッグアンドドロップすることで行えます)。 優先度を変更するプログラムではなく、このプログラムのショートカットを作成します。
ショートカットはデスクトップやスタートメニューなどに作成するのが良いです。
ショートカットのプロパティーを開き、リンク先に書かれているプログラム名(PChange.exe)のあとに半角スペースとパラメータ名を書き加えます(例:PChange.exe pcu)。 そしてこのショートカットを実行することで、登録番号のプログラムを優先度に従って起動することになります。
なお、アイコンの変更でこのプログラム自体のアイコンから、プログラムのアイコンに変更することで、何のプログラムが登録されたかがわかりやすくなります。 それと同時に文字も変更しておくとよりわかりやすくなります(私は登録プログラムと優先度を書いています)。
ショートカットからプログラムを起動する方法ですから、他のプログラムを優先度を変えて登録してショートカットを優先度別に作成すると、起動時に優先度を選ぶことが出来るようになります。
画面上部よりメインメニュー、登録一覧、ステータスバーとなっています。 メインメニューは別項で説明します。
左よりパラメータ名、実行ファイル名、優先度が表示されています。 反転表示されているのは選択された行です。 アイテムメニューの優先度変更と削除は選択された行が対象となります。
プログラムからの情報が表示されます。
ファイル操作に関するメニューです。
登録リストを読み込みます。 現在使用されている登録リストは自動的に読み込まれますので、それ以外のリストを読み込む時に使用します。
登録リストを保存します。 現在使用されている登録リストは自動保存されますので、特に保存を行う必要はありません。 バックアップで保存するとか、いくつかの登録リストを差し替えて使うなどの時に使用してください。
プログラムを終了します。 現在表示されている登録リストは自動保存されます。
アイテム登録、優先度変更、削除などに使用します。
アイテム登録ダイアログボックスを表示してパラメータ名とプログラム名、優先度を登録します。 詳細はアイテム登録ダイアログボックスを参照してください。
現在選択されている行に登録されている優先度を変更します。 詳細は優先度変更ダイアログボックスを参照してください。
現在選択されている登録アイテムを削除します。 登録の削除を行うと、番号がずれてしまいますので、ショートカットの登録番号の変更が必要となります。 なるべく削除を行わない方がよいと思います(優先度を普通にすれば良いです)。 登録の整理を行う時に使用すると良いでしょう。
このテキストを表示します。
プログラム名とバージョンが表示されます。 問題点等があって作者宛に連絡を取る時に、プログラム名とバージョン情報が必要になった時に開いてください。
既に登録されているパラメータ名とダブらないパラメータ名を登録してください(既登録の場合は登録出来ない旨のダイアログボックスが出ます)。
右側の選択ボタンを押して実行ファイルを選択すると、実行ファイル名がフルパスで表示されます(このボックスでじかに入力は出来ません)。
優先度をドロップダウンリストで選択します。 通常は普通に実行ファイルを起動した時と同じ優先度です。
現在の実行ファイル名と優先度を登録します。 登録ボタンではダイアログは閉じませんので、いくつかまとめて登録することが出来ます。
このダイアログを閉じます。 閉じる前に選択したファイルがあった場合でも、登録をしていない場合は登録されません。
パラメータ名と実行ファイル名は表示されるだけです。 変更することは出来ません。
優先度は現在登録されているものが表示されています。 変更するものを選択してください。
閉じるボタンを押した段階での優先度が新しい優先度として登録されます。
使っていただいてありがとうございます。
このプログラムは、私が音楽を聴きながらWebページを見て回っている時、ナビゲーターが起動したり重いページを表示しようとした時に音楽がとぎれたりノイズが入ったりしたのが嫌でした。 ですからそのつど優先度を高く(通常以上に)設定していたのですが、音楽を聴くためのソフトを起動したあとにいちいち優先度を変えるのが面倒くさくなったため作成したものです。
そのため、使い勝手がいまいちよくありませんが(コマンドラインパラメータを指定できないなど)、私はこの程度で満足しています。
プログラミング的には特に難しいことはなく、一晩で原型はできあがりました。 そのあと、公開用に動作を整え、機能を過不足無くそろえて、テキストを書いて公開できる段階になりました。
このプログラムのバグ、問題点、改良点、感想等がありましたら、作者までメールしていただければ嬉しいです。
mail:photohalo@gmail.com