宇宙開発事業団は、今年6月から建設が始まる国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士を2人募集しています。
このうち、実際に宇宙に行けるのは1人だそうで。来年の1月までに選考し、選ばれた方は4年間の訓練の後、
日本人として最初の長期滞在者となる可能性が大きくなりました。
ステーションの維持管理や無重力下での実験が主な作業内容です。3年に1回、3ヶ月ほど滞在する予定だそうです。
応募資格は日本国籍を持っていること、自然科学系の大学を卒業していること、
研究や開発で3年以上の実務経験があること、堪能な英会話力が不可欠とのこと。
募集期間は2/9〜4/30まで、事業団筑波宇宙センターの宇宙飛行士募集係へ(0298-54-3998)とのこと。
興味のある方、ぜひやってみたいという方には良いかもね。
日立の12億円も出資したアメリカのアースウォッチ社の人工衛星写真は、
まともに動けば地上の3メートル四方の高い分解能を持っているそうです。
元々はSDI構想の産物なんですが、
それを精密地図や災害・自然破壊調査の情報源として活用したかったらしい。
ところが、打ち上げた衛星のプログラムにバグがあり、
肝心の太陽電池パネルが太陽ではなく地球に向いてしまい、
変更できなくなってしまったとのこと。
これはいかにも情けないバグですね。
発電できなくなり、バッテリーも空になり、通信も途絶したままなんだそうです。
今回のプロジェクトで、日立としては2年後に500億円以上の売り上げを期待していたわけですが、
完全に目論見は外れてしまい、対策に頭を抱えているそうです。
宇宙空間にある衛星のトラブルでは、回収するか放棄するかしかないわけです。
最悪、再打ち上げするとして、その費用に70億ドルという試算も出ているらしい。
打ち上げ失敗に関する保険というのは今一つ内容が分からないのですが、
打ち上げ自体はうまくいっているので、この場合にはちゃんと保険が降りるんでしょうかねぇ。
今回の事故はある意味ではお笑いです。
人の命がかかっているわけではありませんからね。
獲らぬたぬきの皮算用の生きた見本というべきでしょう。
でも、生命維持システムに致命的なバグがあったりすると、それはシャレになりません。
コンビューター万能的な愚劣な思考をいい加減に改めないと、
私たちもとんでもないところで足をすくわれてしまいますね。
なにしろ、身の回りはコンピューターだらけなのですからね。
家電製品、自動車、航空機、船舶、鉄道などなど、
あらゆるところにコンピューター化の波は押し寄せています。