カレンダ時計は、現在時刻(年月日時分秒)を提供するものである。コンピュータの電源のON/OFFに関係なく、同じように進んで行く。最小単位は1ms(千分の一秒)である。現実の時刻とずれてきたり、閏秒があったりしたら、ユーザが設定し直すことを想定している。
システムタイマは、コンピュータが動作している経過時間を測るものである。コンピュータの電源を入れたときに0にリセットされ、コンピュータの動作中(サスペンド中を除く)は同じように進み続ける、64ビットのカウンタである。ユーザが値を設定し直すことは想定していない。最小単位は1ps(一兆分の一秒)であるが、分解能は実装によっては10μsまで大きくなるかもしれない。タイマの値は単調非減少(オーバーフローが起きない限り)を保証する。
タイムスタンプカウンタは、CPUのクロックを数える64ビットのカウンタである。クロック周波数が変更できるCPUでは、一定の速さで進むとは限らない。その値はRDTSC命令で読み出すことができる。ユーザが値を設定することはできない。