PC-A801の仮想ハードウェアの技術的詳細

仮想ハードウェアの実現

(準備中)

タイマ

PC-A801は3種類のタイマを持っている。カレンダ時計、システムタイマ、そして、タイムスタンプカウンタである。これらはそれぞれ、用途や精度が異なるため、別々の機能にしてある。

カレンダ時計は、現在時刻(年月日時分秒)を提供するものである。コンピュータの電源のON/OFFに関係なく、同じように進んで行く。最小単位は1ms(千分の一秒)である。現実の時刻とずれてきたり、閏秒があったりしたら、ユーザが設定し直すことを想定している。

システムタイマは、コンピュータが動作している経過時間を測るものである。コンピュータの電源を入れたときに0にリセットされ、コンピュータの動作中(サスペンド中を除く)は同じように進み続ける、64ビットのカウンタである。ユーザが値を設定し直すことは想定していない。最小単位は1ps(一兆分の一秒)であるが、分解能は実装によっては10μsまで大きくなるかもしれない。タイマの値は単調非減少(オーバーフローが起きない限り)を保証する。

タイムスタンプカウンタは、CPUのクロックを数える64ビットのカウンタである。クロック周波数が変更できるCPUでは、一定の速さで進むとは限らない。その値はRDTSC命令で読み出すことができる。ユーザが値を設定することはできない。

キーボード

(準備中)

外部記憶装置

(準備中)