−−−− 簡易電気回路シミュレータKamiSim −−−−             ReadMeファイル ・オリジナルファイル名:readme_jpn.txt ・作成日:2002年8月29日 ・作成者:Kami ・対応バージョン:Ver.1.3.0.1 ●●● 本ファイルの内容 ●●● ・旧バージョンからバージョンアップされる方へ ・始めに ・KamiSimの特徴 ・動作環境 ・使用上の注意 ・KamiSimのインストール ・KamiSimのアンインストール ・寄付をしてくださる場合 ・お問い合わせ ●●● 旧バージョンからバージョンアップされる方へ ●●●  このバージョンアップは操作面ではほとんど変更をせず、主に解析エンジンのアル ゴリズムを全面的に見直すことで回路解析能力を向上させることに注力しました。解 析エンジンを変更したため、以前のバージョンと非線形素子を含む回路では解析結果 が多少異なる場合があるので注意が必要です。 ・非線形素子を含む回路のシミュレーション時の収束計算アルゴリズムを全面的に見 直し、新たに書き起こした。この結果、非線形素子を含む回路のシミュレーション 時の解析速度が飛躍的に向上(回路によっては数10倍以上)した他、解析に失敗(計算 結果が収束しない等)することも大幅に少なくなった。 ・収束計算アルゴリズムの見直しに伴って、非線形素子(ダイオード類・トランジスタ 類)の数学モデルを変更した。 ・デバイスの画面表示時にポート名が表示されるようにした。 ●●● 始めに ●●●  KamiSimは、簡単な電気回路の解析(シミュレーション)を行うプログラムです。ただ し、電気系技術者が電気回路設計に使用するような高機能な用途を意図したものでは なく、電気の世界に入ろうとしている初心者の方の学習目的での使用を意図した簡単 なものです。たとえば、乾電池に豆電球をつないで光らせてみたり、トランジスタを 使って簡単な増幅回路(アンプ)を作ってみたりといったことをシミュレートしてみた りということが出来ます。  もっとも、簡単とは言っても回路の各部分の電圧や電流をちゃんと計算してくれま すので、LCRで作った回路網のインピーダンスを求めたい場合などには十分実用に なります。簡単な回路でも、LCRで作ると複素数の計算が必要になりますので手作 業でインピーダンスを求めるのは一苦労です。KamiSimを用いると面倒な複素数計算か ら解放されることでしょう。  このシミュレータはKamiのホームページ「Kamiの広場」のコンテンツ「K amiの学校」内の「電気通になろう」で取り上げる実験をなかなか実際には出来な い方のために、コンピュータで模擬的に実験が出来るように製作したものです。まだ まだ機能や、扱える電子部品は限られたものなのですが、今後、少なくても「電気通 になろう」で出てくる実験には対応できるように改良を重ねていきます。ぜひ、「電 気通になろう」とあわせてご使用ください。(もっとも、「電気通になろう」の執筆ペー スは非常にゆっくりしたものになると思いますが...) ●●● KamiSimの特徴 ●●● 【実際の実験に近い直感的な操作系】  KamiSimは学習用途の簡易電気回路シミュレータであると割り切って製作しています ので、操作も学習用途を意識した直感的なものになっています。解析に必要なことは 電子部品を画面に配置してそれらを接続して解析開始するだけです。解析結果を得る には、画面に電圧計や電流計を配置して回路に接続します。このように実際に実験を 行う場合に近い操作を意識しています。 【シンプルなデバイスモデル】  本格的な電気回路シミュレータでは、精緻な解析を行うためにさまざまなパラメー タをもったデバイスモデルを用いて解析を行います。おかげで、非常に正確なシミュ レーションが出来るのですが、初心者にとっては意味不明な数字がいっぱい並んで戸 惑いの原因になるだけです。その点、KamiSimのデバイスモデルは単純そのもので、お そらくは戸惑うことは不可能です。もっとも、そのために現実とは多少異なるシミュ レーション結果になってしまいますし、温度の影響などを解析することも不可能です が、学習用には問題にならないでしょう。 【安価】  このバージョンのKamiSimの利用料金は基本的には\0-、つまりただです。ただし、 当方貧乏につき寄付は喜んでお受け致します。簡単のため、ベクターのシェアレジの みでの受付とさせていただいておりますので、もし、KamiSimを気に入っていただけた のならぜひ御寄付下さい。開発環境整備資金の一部として使用させて頂きます。なお、 次期バージョンからはシェアウェア化しようと考えていますが、寄付を頂いた方はも ちろん再び使用料をお支払いいただく必要は無い様に致します。(言い訳をさせていた だくと、数値計算など数学関連の参考資料や電子部品の物理モデルに関する参考資料 の入手にかなりの費用がかかっており、趣味のプログラミングといいがたい状況にな っているのです。) ●●● 動作環境 ●●● 【OS】Microsoft(R) Windows(R) 95/98以上なら問題なく動作すると思います。ただ し、古いバージョンのOSではHTMLヘルプが正常に表示されない場合があるかもしれ ません。また、KamiSimに必要なシステムのダイナミックリンクライブラリのいくつか は古いバージョンのOSではKamiSimの動作に不具合を発生する可能性が考えられます が、最新のインターネットエクスプローラをインストールするなどで改善すると思い ます。 【機種】機種に依存するコードは記述していませんので、Intel x86系のCPUを用いた コンピュータであれば問題ないと思います。ただし、電気回路シミュレーションと いう数値計算を行うソフトウェアですので、CPUが遅いとシミュレーションに要 する時間が非常に長くなる可能性があります。出来るだけ高速なCPUでお使いい ただければより快適に御使用になれるでしょう。 【メモリ】64MBytes以上有れば一応十分だと思います。KamiSimでは、シミュレートす る電気回路を巨大な行列方程式に変換することで計算を行いますので、大規模な電 気回路をシミュレートするには非常に大量のメモリを消費する可能性があるのです が、簡易電気回路シミュレータという性格上、極端に大きな回路をシミュレーショ ンすることはほとんど無いでしょう。 ●●● 使用上の注意 ●●● ・KamiSimは出来る限り注意深く設計・製作しましたが、個人でのソフトウェア開発で すので動作確認などの徹底には限界があります。とくに、さまざまなバージョンの OSやハードウェアでの動作確認は不可能です。 ・不具合や御要望に対する対応は出来る限り行いますが、これを約束する物では有り ません。作者はこれらに付いて何ら義務を負わないものとします。もちろん出来る 範囲でサポートは行うつもりですが、個人では限界があり大手メーカーのような徹 底したサポートは不可能であることを御了承下さい。特に、本業が忙しい時期や出 張で不在にしているときには一時的に全く対応できない期間も発生する可能性があ ります。 ・また、万一、KamiSimの不具合でいかなる被害をこうむられたとしても、KamiSim製 作者側では一切責任を負えません。使用者の責任の範囲内でKamiSimを使用するこ とを承諾頂ける場合のみ、KamiSimを使用してください。 ●●● KamiSimのインストール ●●●  ここでは、KamiSimのインストール手順について説明します。 【KamiBackのセットアップ】 もし、あなたがインストーラーが付属したKamiSimのパッケージを入手されていれば、 「(1)インストーラーによるKamiSimのインストール」を、インストーラーが付属して いないKamiSimのパッケージを入手されていれば、「(2)手動でのKamiSimのインストー ル」を参照してください。なお、旧バージョンのKamiSimをご使用の場合は、できるだ け旧バージョンをアンインストールしてから新バージョンのKamiSimをインストールし てください。 (1.1)インストーラーによるKamiSimのインストール  入手されたKamiBackのファイルがインストーラー付のものである場合は、ファイル の中から「Setup.EXE」を見つけてこれを実行して下さい。Install Shield社のインス トーラーが起動し、表示される指示に従えばKamiSimインストールは完了します。イン ストール内容は手作業によるインストールの場合と同じです。 (2.1)手動でのKamiSimのインストール  入手されたKamiSimのファイルがインストーラー無しのものである場合は、アーカイ ブファイルの内容をすべて適当なディレクトリにコピーして下さい。そして、ファイ ル中の「KamiSim.EXE」をエクスプローラー等でダブルクリックするなどして実行する か、実行しやすいようにデスクトップやスタートメニューにショートカットを登録す るかして下さい。KamiSimを構成するファイルは次のとおりです。 KamiSim.EXE KamiSimの本体です。 KamiSim_J.CHM KamiSimのヘルプファイルです。 KamiSim_J.HHC KamiSimのヘルプファイルの一部です。 KamiMath.DLL 複素数計算を行うためのライブラリです。 その他 サンプルの回路が収録されています。適当なディレクトリにコピー して、KamiSimで開いてみてください。 ※注意: Kami製作のほかのプログラムをご使用される場合、KamiMath.DLLがそ のプログラムでも使用されている可能性があります。この場合、バージョンの競合が 発生する可能性がありますので、KamiMath.DLLのバージョンを調べて、より新しいも のだけをWindowsディレクトリにコピーして古いKamiMath.DLLは削除することをお勧め します。なお、KamiSim Ver.1.1.0.1に添付のKamiMath.DLLは、KamiMath 1.0.0.0です。 これよりも古いものは使用できない可能性があります。 (2.2)KamiSimのレジストリへの登録  KamiSimでは、シミュレートする回路をKSMファイル(拡張子が「.KSM」のファイル= KamiSim Model file)というファイルに保存しますが、このファイルをKamiSimと関連 付けたりする作業を行います。  コピーしたKamiSim.EXEをWindowsエクスプローラでダブルクリックするなどして実 行してください。そして、メニューの「Options-レジストリ登録」を選択してくださ い。これでバックアップ定義ファイルとKamiSimが関連付けられました。 (2.3)KamiSimのスタートメニューその他への登録  KamiSimを実行するのに毎回WindowsエクスプローラでKamiSim.EXEを探すのは大変な のでスタートメニューやデスクトップにKamiSim.EXEへのショートカットを適宜登録し て下さい。KamiSimkのインストーラーは標準では「スタート-プログラム-KamiSim」の 下に「KamiSim」「KamiSimヘルプ」の2つのショートカットを登録し、それぞれ、プ ログラム本体・ヘルプファイルへのショートカットになっています。ショートカット の作成法については、ウインドウズヘルプで「ショートカット」等をキーワードに検 索してみてください。 ●●● KamiSimのアンインストール ●●●  もし、あなたがインストーラーが付属したKamiSimのパッケージでKamiSimをインス トールした場合は「(1)アンインストーラーによるKamiSimのアンインストール」を、 インストーラーが付属していないKamiSimのパッケージでKamiBackをインストールした 場合は「(2)手動でのKamiSimのアンインストール」を参照してください。 (1.1)アンインストーラーによるKamiSimのアンインストール  コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」でKamiBackw探して選択 すればアンインストールが実行されます。 (2.1)手動でのKamiSimのアンインストール  KamiSim本体を削除する前に、バックアップ定義とKamiSimの関連付けをレジストリ から削除する必要があります。これには、KamiSimを起動し、メニューから「Options -レジストリ登録削除」を選択してください。これで、バックアップ定義とKamiSimの 関連付けがレジストリから削除されました。 (2.2)KamiSimの削除  バックアップ定義とKamiSimの関連付けを削除したら、次はKamiSim本体を削除しま す。エクスプローラなどを用いてインストール時にコピーしたファイルをすべて削除 すれば完了です。 (2.3)スタートメニューその他からの削除  インストール時にKamiSimへのショートカットををスタートメニューやデスクトップ に登録した場合はこれを削除してください。以上で、KamiSimのアンインストールは完 了します。 ●●● 寄付をしてくださる場合 ●●●  KamiSimはフリーウェアとして公開していますので、必要なだけのコンピュータにイ ンストールしてご自由に使用して頂いて結構です。利用料金は特に必要ありません。  ただ、当方貧乏につき、もしKamiSimに寄付をして頂ける場合は喜んでお受け致しま す。開発ソフトウェアのバージョンアップなどに有り難く使用させて頂きます。送金 方法はVectorのシェアレジに一本化しております。 (1)Vectorのホームページ(http://www.vector.co.jp/)へアクセスします。 (2)KamiSimを探して画面に現れる指示に従って送金してください。なお、KamiSim は次のような登録になっています。(なお、 https://sw.vector.co.jp/swreg/step1. reserve?srno=SR022960 このURLで直接登録ページにジャンプできるはずですが、でき ない場合は下記の情報を元にKamiSimを探してください。) 作品番号:SR022960 作品名: 簡易回路シミュレータKamiSim 本体価格:\500-(シェアレジに登録可能な最低金額...) (3)送金が完了すると、Vectorから送金完了の通知とともにライセンスキー が送られてきます。通常のシェアウェアでは、ライセンスキーを用いて機能制限をは ずしたりすることが多いようですが、KamiSimではもともと機能制限をしていませんの で特にライセンスキーによって行うことはありません。そのままKamiSimをご使用くだ さい。なお、寄付を頂いた証明としてライセンスキーは大切に保存してください。 ●●● お問い合わせ ●●● ・不具合等を発見された場合には、まずホームページ「Kamiの広場」(http://ww w2s.biglobe.ne.jp/~gkami/)を参照して下さい。もしかすると、すでにその不具合 への対応が完了しているかもしれません。対応されていない不具合を発見された場 合には、「Kamiの広場」に詳しい症状と再現方法を書き込んでくださるように お願い致します。ただし、多忙にしていたり不在にしていたりする事が多いので、 1週間〜2週間程度はお返事を差し上げるのが遅れることがあることをご了承願い ます。 ・機能追加・改善要望についても、「Kamiの広場」へ書き込んでください。 ・2週間程度経過しても「Kamiの広場」上で対応案等の応答が無い場合や急を要 する場合などやむを得ない場合には、Kamiに電子メールで連絡して下さい。あ て先はこちら(gkami@anet.ne.jp)です。 ・個人でのサポートですので、必ずしも不具合を修正したり、ご要望にお答えする事 が出来ない場合があることもご了承下さい。出来る限りの努力はしたいと思ってい ますが、所詮は個人での創作活動ですので、専業メーカのようなきめ細かな徹底し たサポートは不可能なのです。 ・KamiSimに寄付をして下さった方は、ライセンスキーを書き添えてお問い合わせ頂け ればプレッシャーになって(笑)早い対応を心がけるかもしれません。 ==== readme_jpn.txt ファイル終わり ====