X680x0 と Windows マシンのデータ転送

1997/11/11

X68K と Windows マシンとのデータ転送に関して、 メールで質問されることが多いので、簡単に以下に説明しておきます。
一切相手の機種を選ばず、かつ簡単で確実な方法は、RS-232C を使用する転送です。 RS-232C のクロスケーブルを入手して X68K と 相手側のマシンのシリアル端子同士をつなぎます。 (ただしAT機の場合、シリアル端子が 9ピンであったり、また 25ピンでもオスメス反転しているのでケーブルの入手には注意が必要)

モデムについてくるケーブルはストレートケーブルなので使用できません。 この場合、双方でターミナルソフトを起動すれば、 パソコン通信に使用するものと同じプロトコルで 簡単にファイル転送を行うことができます。 (片方が受信にして、もう片方が送信) 当然ながら、最初に両マシンの RS-232C パラメータを設定し、 あわせておかなければなりません。 X68K 用のドライバ(tmsioなど)を入手してうまく設定すれば、最大 38400bps の速度でファイル転送が可能になります。

RS-232C による転送は、 相手を選ばずかつ一般の通信ソフトが使えるため手軽でコストもかかりませんが 転送速度は決して速くはありません。

ケーブル接続以外の手段としては、FD や MO 等のメディアを使う方法があります。

FD についてはご存知の通り、フォーマット(1.44M/1.21M)もサイズ(3.5インチ/5インチ) も違いますので、 途中で両方のドライブがついてどちらも読み書きできるマシンを経由して メディア変換するなり、どちらかのマシンに互換性のあるドライブをつけるなり、 それなりの手間がかかります。またつないでも本当に読み書きできるドライバ があるのかどうか不明です。(私にはこの件に関するデーはありません)

MO の場合は、IBMフォーマットした 128M のメディアは X68K で書き込みしてから Windows 上で読み出すことができます。 私自身はこの方法で X68K からファイル転送を行っています。 ただし逆はできないことが多いため、必ずしも確実とはいえません。

転送を行うときのポイントは、いったん lha で転送したいファイルを 全部アーカイブしてしまうことです。 圧縮すると転送データ量は減りますし、 またアーカイブすることでディレクトリ構造をそのまま保存したり、 さらに長いファイル名や特殊な名前をそれぞれの OS 事情に合わせて一気に変換することができます。 特に Windows → X68K への転送時は必須です。

うっかりこれを忘れると、転送プロトコルやターミナルソフトの制限で 途中でファイル名が変わったり切れてしまうこともあるので注意して下さい。

なお、これらのデータ転送に関しては、最近 Windows 上で動作する X68K エミュレータ、EX68 関連で需要が増しているようです。 そのため EX68 関連のページに、 より詳しい転送に関するノウハウや実例が紹介されていることがありますので、 探してみて下さい。 たとえば以下のリンク先の掲示板やそのログなどが参考になると思われます。

EX68のページ

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小笠原博之(COR.) oga@art.udn.ne.jp