携帯電話 Vodafone 702NK を手に入れました。 3G になっていろいろサービスもかわり、 Vodafone は機種のラインナップも大きく変化しました。
それまで使っていた PDC 用の端末+サービスと比較して、 減っている機能もあるので最初は機種交換するつもりが全く無かったのです。 ところがこの V702NK だけは情報を入手すればするほど欲しくなりまして 早速機種交換。 なんと中身は Nokia のスマートフォン 6630 相当だということです。
こちらが情報源です。
非常に参考にさせていただきました。
Vodafone 702NK/Nokia 6630まとめ
「Nokia 6630」ノキア・スタンダード・バージョン と
「Nokia 6630(Vodafone 702NK)」ボーダフォン・バージョン の違い詳細
「Nokia 6630」機能一覧
最初端末を受け取ったとき、さっぱり操作方法が わからず戸惑いました。 ぱっと見、記号みたいなマークが書かれたボタンが 5つ並んでいて何の機能かわかりません。
しばらく SHARP 端末ばかり使ってきたので、 SHARP のメニューに慣れすぎていたのもあるのかもしれません。
でもわかってしまえばたいしたこと無いようです。
方向ボタンの左右にある「青いカギマーク」┐┌ ボタンがソフトウエアキー、 そのとき画面下に表示されている機能を実行します。 パソコンのファンクションキーみたいなもの。 これは今までの端末といっしょです。
その更に左右外側にある、緑と赤のボタンが 発話(く)、終話キー(ソ)、これもほとんど同じです。
そして左下の外側にある青い輪のマークがメニューボタン。 このボタンで各種機能にアクセスできます。 ここが重要。
待ち受け画面では、方向キーの4方向と、真中押しの決定ボタン、 そして左右ソフトウエアボタンの7つの操作がショートカット キーになっています。 それぞれ好きな機能を割り当てることができるので、 方向キーの真中がメニューだと思っているとはまります。
左側のソフトウエアキーは2ストロークでボタンロックの 操作を認識するようです。そのためタイムアウト待ちが入り、 割り当てた機能の実行が若干遅れます。
電源は本体右サイドにあって終話キーの長押しではありません。 電源ボタンを押すとメニューが表示されて、そのまま長く押していると 切れるようです。
最初にメニューがでてそこから電源OFFを選んでも構わないので、 今までの携帯操作に慣れ親しんでいない場合はかえってわかりやすい のかもしれません。
右側にある「C」がクリアキー相当。 Delete でなく BackSpace として働くようです。
その下の「鉛筆」マークは、編集中など何やらメニューがでてきます。 メニューがでてくるボタンがあちこちに点在してるのも、 ちょっとわかりにくい原因になっているかもしれません。
マナーモード、非マナーモードの2つだけではないようです。
着信音、音量、バイブレータ、キー確認音、などなど 音関連の設定を何通りも登録しておくことができ、 これを「モード」と呼んでいるようです。
「メニュー」→「ツール」→「モード」で1つ1つカスタマイズできます。 マナーモードと通常モードしか使わないような気もしますが、 設定をいくつも保存できるのはなるほど、と思いました。
モード切り替えは電源ボタンのメニューからでき、また待ちうけ画面では 右下の「文字#マナー」の長押しでマナーモードと通常モードの切り替えができます。
ただ他のモードにしていても「文字#マナー」でマナーモードから切り替えると 「通常」に戻ってしまうようです。
マナーモードの文字がじゃまで、 待ち受け時に日付が見えなくなってしまうのも難点でしょうか。
最初に QVGA 画面の端末がでたときは感激でした。 最初は確か J の T 端末でしょうか、表示は細かくメールも一覧性が高くて ずっと使っている PDA と全くいっしょの解像度です。
その後携帯は QVGA (320x240) があたりまえになりつつあったのですが 702NK は狭いです。208x176 ピクセル。
しかもフォントサイズがでかくて文字サイズの選択もできないので、 一覧できる量がかなり少ないです。 これだけでも以前なら機種交換は躊躇しいたでしょうきっと。 でもそこはさすがスマートフォン。 フォントの入れ替えができ、わずかですが一覧性が向上するようです。 ただしフォントを入れ替えると絵文字が見えなくなるので悩みどころです。
話はそれますが 初代 ZAURUS PI-3000 など、PI シリーズの解像度は 239x168 でした。 Nintendo DS は 256x192dot にタッチパネルが付いているので、 描画だけなら下半分に PI ZAURUS 相当の内容入ってしまいます。
初代漢字電子手帳 PA-7000 は 96x32dot、PA-8500 は 96x64dot。 いまとなっては携帯電話のサブ画面クラスですね。
電源 ON は今までの端末よりも多少時間がかかるようです。 Nokia ロゴが終わったあとはキャンセルできます。 (音も出るのでふいうちだと驚く)
設定、電話機、一般「ウェイクアップメッセージ/ロゴ」で 起動時の画面を変更できるようです。 それでも多少かかるなと感じます。 キャンセルした場合で 30秒くらいでした。
J-SH53 は 7秒ほど、iPAQ h2210 のリセットからの起動で 25秒。 PDA とほぼ同じくらいでしょうか。
終話キーを押すといつでも待ち受け画面になります。 この辺の操作は今までと同じなので違和感無いのですが、 1つだけ決定的に違う点があります。
何らかの操作中に終話キーを押して待ち受けに戻っても、またその機能を選ぶと 途中の状態から始まります。 一時中断というかサスペンドというか、ちゃんと元に戻るのです。
各アプリケーションはどれも平行起動が可能で、終話ボタンは 画面を切り替えているだけに過ぎません。 左側のメニューボタンを長押ししているとタスクマネージャーが現れ、 ここで現在起動している機能の切り替えができます。
アプリは最初の起動はわずかに時間がかかりますが、一度起動してしまえば 切り替えはかなり早いです。
このあたりの挙動も PDA とすっかり同じです。 あまり起動しすぎるとメモリが足りなくなるのもいっしょです。
たいていのアプリは右ソフトキーがキャンセルで、トップメニューに戻ると 「終了」になるのでそれを選べばプログラム自身が終わります。 このへんは PocketPC よりわかりやすくて親切な気がします。
PC とつなぐための USB ケーブルが同梱されています。 コネクタはこれまでの PDC 携帯電話と異なっており、 充電用の AC アダプタ端子も別に設けられています。 ますます PDA のようです。
Nokia PC suite というソフトが付属しており、 試していませんが PC 上の Outlook とシンクロできるようです。
Outlook を使わなくてもまた付属のソフトだけで、 PC 側で本体の電話帳の編集ができます。 J-SH53 から移した電話帳を取り込んでみましたが、複数ある電話番号が 1つだけになっていたり少々問題があったのでまだ使っていません。 (項目のタイトル名が同一だからでしょうか)
Nokia Phone Browser を使うと、 Explorer のように PC から携帯電話本体やメモリカードのファイルに アクセスできます。
そのほかイメージコンバータやサウンドマネージャなど まだ全然使ったことがない機能も多数あります。
ただこのコネクタ、少々はめるとき位置がわからずなかなか入らないことがあります。 リリースボタンなどは付いておらず、強引に押しこむ感じでいいんでしょうか。
インストールするときは最初 PC にソフトを入れてから ケーブルでつないだのですが、 新しいハードウエア検出の画面が何度も現れます。
そのたびに 「いいえ、今回は接続しません」→ 「ソフトウエアを自動的にインストールする(推奨)」→完了 を 5〜6回繰り返しました。 途中、ロゴテストに合格してないけどいいか画面も出ました。 (WindowsXP SP2 の場合です) 特にマニュアルなどに書かれていないので、わからないと はまりそうな気がします。
J-SH51/J-SH53 では使いきれないほど機能が豊富で、 いろいろ楽しませてもらいました。 702NK もカタログだけではわからない さまざまな機能が付いてるようです。
メニューのオーガナイザの中には カレンダー(スケジューラ) や To-do、 ノート、電卓、世界時計、 ウオレット、コンバータなどPIM 系の機能が入ってます。 コンバータは通化などの単位変換ソフトです。 ウオレットは、さまざまな情報を登録しておける パスワード機能付きのメモ帳のようです。
デジカメは画素数は130万でそこそこですが、 保存が速く J-SH51/53 のように撮影後に待たされませんでした。
メニューのギャラリーの中には、 映像やサウンド関連が入ってます。 ムービー編集とか メモリ内の画像を 3D 風のサムネイルでくるくるまわして閲覧できる 画像マネージャー とかRealPlayer、音声メモなど。
メニューのクイックの中には「Quickword」というアイコンが1つ。 試してませんがワードファイルを開けるようです。
その他、音声コマンドとか、bluetooth 関連とか 意外なものがいろいろあります。
メニュー操作や画面切り替えなど、操作性は良好です。 アプリの最初の起動は画面描画がわかるときもありますが、 それ以外は画面が狭いせいか動作も軽くて気持ち良く動いてくれます。
文字入力は予測変換にも対応していて、変換も割りとしっかりしています。 ボタンのトグル操作に若干間があくと次の文字になります。 いちいち右を押さなくて良いので慣れると便利そうです。
文字切り替えは右下の「文字#マナー」ボタン。 長押しで予測変換のON/OFFができます。 数字はどのモードでも長押しで入るので便利です。
鉛筆ボタンのメニューでいろいろ設定ができ、 絵文字入力もここから行います。
ストレート型なのでキーロックが必要になります。 操作は 左ソフトキー+「*+記号」ボタンです。 折りたたみほど手軽ではありませんが、 長押しじゃないのですばやく切り替えられるのは良いです。
本体は小さく感じるのですが結構横幅があり、 持ったときずっしり感も感じます。 ずんぐりしたボディから来る印象もあるのでしょう。
液晶画面がなんとなく奥まっている気がしましたが、 液晶前面の透明なプラパネルを含めて、裏側まで側をそっくり交換できるみたいです。 はずして内部だけにしてみるとなるほどわりとスリムです。 傷が付いても交換できるなら使ってて気がらくです。
メールや web は vodafone の新しいサービスに準拠したものとなりました。
一回電源を入れなおした直後にメール着信がでてきて、でもタイムスタンプは ずっと前だったことがありました。 タスク起動しすぎ?かなにかでメール取得失敗してたのか、それとも 取得していたのに画面に通知がでなかったのかもしれません。 PocketPC と同じでたまにリセット(電源入れなおし)した方が良いのでしょうか。
機種変更時に vodahone shop で「メール着信時相手の名前表示さえないですよ」 と念を押されたのを思いだします。 確かに名前ではなく相手のメールアドレスで表示されています。 少々不便です。
あて先が電話番号の場合は電話帳登録の名前を引っ張ってきて表示しますが、 E-Mail のようにメールアドレスで送信された場合は メールヘッダしか見てないようです。
そういえばメールクライアントとして普通の E-mail が付いています。 携帯電話本来のメール機能 SMS/MMS だけでなく、 PC で使ってるプロバイダのメールなど、POP3/SMTP を使った送受信も できるようです。
インターネット接続はほとんど試しておりません。 割引や定額などの料金コースを設定しなかったので、今のところ使わないよう 気を付けてます。
左上のアンテナ強度の下に、通信方式が 3G と出ています。 その下の左右矢印が点々のときはパケット未接続、実線になったときが 接続中です。ひと目でわかるので料金を気にする場合とか役立ちます。
メモリカードは初めて目にした RS-MMC というものでした。 MMC カード (マルチメディアカード) の小型版で、 付属のアダプタをつけると MMC として使用できます。
MMC は SD カードと互換性があるため、 SD カードリーダーでそのまま読み書き可能です。 ショップの店員が電話帳を移すときに強引にねじってはずしたらしく、 受け取ったカードはアダプタがかなりゆるゆるでした。 おかげで SD カードリーダーの中で外れてしまい、取り出すのに一苦労。
容量は 32M byte のものが付属していますが、デジカメ画像や音楽データなどを 入れるには物足りなく感じます。 大容量のカードが手に入るようになるまで少々我慢が必要です。
SH など、重量級端末と比較した場合はやはり ちょっとした細かい機能の完成度で劣る部分があります。 またカタログスペックで見ても、画面解像度や使っているメモリカードの種類など デメリットも多く必ずしも魅力にはうつりません。 これらに納得した上で、それでも魅力を感じる人向けの機械だと思います。
Nokia のサイトではなんと SDK のダウンロードができます。 ネイティブのアプリケーション開発ができて、走らせることができるわけです。
もちろん Java でも十分なのですが、公開など install するまで手間が かかり少々手が出にくい部分があります。 またパケット代を心配せずに、 PC で直接ファイルのやり取りして install できるのは魅力です。
SymbianOS はもともとは PSION といった PDA で使われていたものです。 マニュアルを見るとまさに PDA のようです。
もっと容量の大きなメモリカードが手に入り、 足りない部分は自分でソフト作って補うことができれば PDA もいらなくなりそうです。
使いだしてまだ2週間程度です。 使いこなしている先人たちがいっぱい いるので、たいへん参考になります。
一般の電話機に極めて近いスマートフォンでしょう。 コンピュータっぽくないのにプログラムが動くところがとても魅力。 もし BREW が公開されたらこんな感じなのでしょうか。
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