Zaurus MORE ソフト 通信ソフト MiniTELNET v1.10 (MPGC) 小笠原博之 (COR.) とりあえずつながる telnet ソフトです。必ずマニュアルを良く読んでから使用し てください。 v1.10での変更点: MI-C1 対応、リゾルバ対応(ホスト名指定可能) ●機能 telnet によるターミナル接続が可能。バックログ機能なし、ファイルログ機能なし、 画面サイズ 80x13 固定、ポート番号指定可能(default 23 telnet)、接続はシングル セッションのみ。でもとりあえず CTRL コードの送信はできる。 ●動作確認機種 MI-110M の内蔵モデム。 MI-110M + PHS 341S (設定はカード) MI-P2-B + PHS 341S (設定はカード) MI-C1-A + PHS 341S (設定はカード) ●インストール MPGC110.ZAC を Zaurus 本体もしくはカードに転送してください。マニュアルファ イルもいっしょにインストールされます。マニュアルが不要な場合はメモリから削除 して構いません。(マニュアルファイル名 MPGCTEL.DOC) ●MiniTELNETの使いかた 最初に ppp接続設定ファイルを用意します。ファイル名は MPGCPPP.INF にします。 このファイルの作成手段は後で詳しく説明します。 まず [PPP接続] ボタンを押してダイヤルアップ接続を行います。エラーが出る場合 は MPGCPPP.INF の設定内容を確認してください。 接続が完了すると HOST: プロンプトが出るので、ホスト名を入力してください。ホ スト名の代わりに直接 IP アドレスを指定しても構いません。スペースで区切って後ろ に数値を書くと、ポート番号とみなします。 <例> HOST: rmtd1.abcde.ne.jp HOST: 192.168.1.22 HOST: gw.login.test.jp 10023 [改行] キーを押すと接続を行います。 telnet 接続を切断するには [TELNET切断] ボタンを押してください。TELNET を終 了しても電話回線は切れません。 PPP接続を終了する(電話回線を切る)には [PPP切断] ボタンを押してください。 接続中は、[CTRL]に続いて 1文字のアルファベットキーを押すことで、コントロー ルコードの送信ができます。 ●前準備 モデムとPPP接続のための設定ファイルを用意します。プログラムをカードにインス トールした場合でも、このファイルは本体メモリに置かなければなりません。 フォーマット: ライブラリ標準のppp接続設定ファイル形式(テキストファイル) ファイル名: MPGCPPP.INF 格納場所: 本体メモリ(F0:) ※この MPGCPPP.INF 内の設定をきちんと行わないと PPP 接続ができません。 作成には Zaurus 上で動くテキストエディタを使用するか、もしくはパソコン上で ファイルを用意してから Zaurus に何らかの手段で転送する必要があります。 この設定ファイルは、SZAB サポートページにある FTP サンプルのものと共通です。 すでに FTP 設定を行っている方は、その設定ファイル(SIN1PPPS.DAT)を上記の名前 でコピーするだけで構いません。 「SIN1PPPS.DAT をコピーして MPGCPPP.INF という名前のファイルを作成する」 ● MPGCPPP.INF の書き方 下にあげるサンプルを切り取ってファイルを作ってください。変更すべき点は以下の 10項目だけです。それ以外の設定は書き換える必要がありません。 Speaker= 1または0 (DIAL中に音を出すかどうか) DialType= トーン(プッシュホン回線)、パルス(ダイヤル回線)の指定 DialNumber= 実際に接続するプロバイダのアクセスポイントの電話番号 ModemType= 詳細は後述 ModemSpeed= モデムの接続速度(詳細は後述) ModemMaxSpeed= ModemSpeedと同じ値にします ConnectID= プロバイダのアクセスポイントに接続するときのID(ログイン名) ConnectPassword=プロバイダのアクセスポイントに接続するときのパスワード DNS1Address= プロバイダのDNSサーバーのIPアドレス1 DNS2Address= プロバイダのDNSサーバーのIPアドレス2(無いときは空のままにする) ------------------------------------------------ MPGCPPP.INF ---------------- # #で始まる行はコメント、改行コードはLF # # 1:ON 0:OFF Speaker=1 # #1:トーン(プッシュホン)、2:10ppsパルス 3:20ppsパルス DialType=1 # #プロバイダの電話番号 DialNumber=XX-XXX-XXXX # #詳細は後述 ModemType=1 # #モデム初期化文字列 ModemInit= # #モデム通信速度(後述) ModemSpeed=33600 # #内蔵のときはモデムと同じ値 PHSのときは57600 ModemMaxSpeed=33600 # #1:外線番号あり 0:なし ModemOutLine=0 # #外線番号 ModemOutNumber=0 # #PPP接続ID ConnectID=IDNAME # #PPP接続パスワード ConnectPassword=PASSWORD # #プロバイダのDNSサーバーアドレスその1 DNS1Address=AAA.BBB.CCC.DDD #プロバイダのDNSサーバーアドレスその2 DNS2Address= # #以後、特別な場合を除いて書きかえる必要なし ConnectScript= IPAddress= GetIPAddress=1 GatewayAddress= AddressMask= ZaurusPackSize=1500 ServerPackSize=1500 ZaurusAuth=0 ServerAuth=1 ZaurusPackPrtcl=0 ServerPackPrtcl=0 ZaurusPackAddr=0 ServerPackAddr=0 ZaurusCharMap=0000A000 ServerCharMap=FFFFFFFF ZaurusPackTCP=1 ServerPackTCP=0 ----------------------------------------------------------------------------- ●ModemType についての詳細 ModemType では、接続に使用するモデムやアダプタを指定します。 ModemType=1 内蔵モデム(モデム内蔵機種の場合) ModemType=2 オプションポートに接続したモデムアダプタを使う場合 ModemType=3 カードモデムを使う場合 ModemType=iXXX 本体内蔵のアダプタ機能/CPUモデム機能を使う場合 機種毎の具体例(SZAB socket.pdfより) ◎MI-10シリーズ/MI-500シリーズ/MI-100シリーズ ModemType=1 内蔵モデムの場合 ModemType=2 デジタル携帯電話アダプタ(CE-DA5/DA4/DA3等)使用時 ModemType=2 PHSアダプタ(CE-PA3/PA2/PA1)使用時 ModemType=3 カードモデム使用時、DoCoMoの 611S/341S含む ◎MI-600シリーズ ModemType=1 内蔵モデムの場合 ModemType=2 デジタル携帯電話アダプタ(CE-DA5/DA4/DA3等)使用時 ModemType=2 PHSアダプタ(CE-PA3/PA2/PA1)使用時 ModemType=3 カードモデム使用時、DoCoMoの 611S/341S含む ModemType=iIRP 赤外線インターフェース付きISDN公衆電話使用時 ◎MI-310 ModemType=1 内蔵モデムの場合 ModemType=2 デジタル携帯電話アダプタ(CE-DA5/DA4/DA3等)使用時 ModemType=2 PHSアダプタ(CE-PA3/PA2/PA1)使用時 ModemType=3 カードモデム使用時、DoCoMoの 611S/341S含む ModemType=iIRP 赤外線インターフェース付きISDN公衆電話使用時 ModemType=iPDC デジタル携帯電話ケーブル(CE-DT1等)使用時 ModemType=iPHS PHSケーブル(CE-PT1等)使用時(DoCoMo/ASTEL) ◎MI-P1/P2/C1 ModemType=2 デジタル携帯電話アダプタ(CE-DA5/DA4/DA3等)使用時 ModemType=2 PHSアダプタ(CE-PA3/PA2/PA1)使用時 ModemType=3 カードモデム使用時、DoCoMoの 611S/341S含む ModemType=iIRP 赤外線インターフェース付きISDN公衆電話使用時 ModemType=iPDC デジタル携帯電話ケーブル(CE-DT1等)使用時 ModemType=iNTT PHSケーブル(CE-PT1等)使用時(DoCoMo/ASTEL) ModemType=iDDI PHSケーブル(CE-PT2等)使用時(DDI) MOREドライバが必要 ◎MI-EX1 ModemType=1 内蔵モデムの場合 ModemType=2 デジタル携帯電話アダプタ(CE-DA5/DA4/DA3等)使用時 ModemType=2 PHSアダプタ(CE-PA3/PA2/PA1)使用時 ModemType=3 カードモデム使用時、DoCoMoの 611S/341S含む ModemType=iIRP 赤外線インターフェース付きISDN公衆電話使用時 ModemType=iPDC デジタル携帯電話ケーブル(CE-DT1等)使用時 ModemType=iNTT PHSケーブル(CE-PT1等)使用時(DoCoMo/ASTEL) ModemType=iDDI PHSケーブル(CE-PT2等)使用時(DDI) MOREドライバが必要 ModemType=LAN1 LANカード(カードに応じたMOREドライバが必要) ◎MT-200 ModemType=iPDC デジタル携帯電話ケーブル ◎MT-300 ModemType=iPDC デジタル携帯電話ケーブル(CE-DT1等)使用時 ModemType=iNTT PHSケーブル(CE-PT1等)使用時(DoCoMo/ASTEL) ModemType=iDDI PHSケーブル(CE-PT2等)使用時(DDI) MOREドライバが必要 ● ModemSpeed/ ModemMaxSpeed についての詳細 モデムに合わせた通信速度を指定します。ここでは ModemSpeed しか書いていませ んが、ModemMaxSpeedも同じ値にします。 [例] ModemSpeed=33600 内蔵モデムが33600bpsの場合 ModemSpeed=14400 内蔵モデムが14400bpsの場合 ModemSpeed=57600 PHSの場合 ●対応しているエスケープシーケンス ESC[2J 画面消去 ESC[y;xH カーソル位置指定 ESC[y;xf カーソル位置指定 ESC[nA カーソルup ESC[nB カーソルdown ESC[nC カーソルright ESC[nD カーソルleft ESC[5l カーソル表示ON ESC[5h カーソル表示OFF ESC* 画面消去 ESCD カーソル下移動 ESCE 改行 CTRL+J LF カーソルを次の行へ移動(スクロールあり) CTRL+M CR カーソルを行の先頭に移動 CTRL+H BS カーソルを1文字左に移動 CTRL+I TAB 次のタブストップへ移動 CTRL+L カーソル1文字右移動 CTRL+K カーソル1文字上移動 CTRL+] HOME カーソル位置を左上に移動 CTRL+[ ESC エスケープシーケンスの開始 ●注意点 ・[TELNET切断] ボタンは、TELNETセッションを終了することを意味しています。 MiniTELNET プログラムの終了ではありません。 ・携帯キーボードには [CTRL] キーがありますが、このキーを使ってすべてのコント ロールコードを送信することはできません。これは携帯キーボードが CTRL コード そのものを送ってこないためであって、プログラム側の問題ではありません。おそ らく Zaurus の仕様です。 ・接続中に Zaurus の他のモード(機能)へ切りかえることもできますが、推奨はしま せん。 ●使用条件 このプログラムはフリーソフトウエアです。動作確認は基本的に MI-110M で行っ ています。 このプログラムは作者自身ほとんど使っていないので、いろいろと問題が出る可能 性があります。プログラムがトラブルを起こした、本体のデータが消えた、ザウルス が暴走した、ハードが問題を起こした、色がおかしい、その他あらゆる問題に対して 一切保証がなく、作者小笠原博之には責任は何も発生しません。 以上、ご理解のほどよろしくお願いいたいします。 ●最後に このプログラムの最新版や更新情報はこちらの URL を参照してください。 http://www.vector.co.jp/authors/VA004474/zaurus/zaurus.html v1.00 1999/06/09 v1.01 1999/08/12 リンクライブラリ修正(igeti対応) v1.02 1999/11/13 ライブラリ更新(BrowserBoard対応) v1.10 1999/12/26 ライブラリ更新(MI-C1対応)、リゾルバ対応、その他修正 小笠原博之 oga@art.udn.ne.jp http://www.vector.co.jp/authors/VA004474/