ZAURUS でアセンブラプログラミングをするには?


最低限必要なこと

  1. ZauSH セットをダウンロードしてinstallしておく
    ZauSH 付属ドキュメントに、 ZAURUS のメモリマップと使用できる領域、 コマンドの作り方、 コマンド名の付け方、 シェルからの引き数の受け取り方などの説明があります。
  2. ZauASM をダウンロードする
    ZauASM に、永久保存版豪華スペシャルマニュアルとして、 ZAURUS の CPU 命令セット一覧とテクニック解説つきの説明、 さらには BIOS (FCS: FileControlSystem) の説明が全部入っています。

注意!アセンブラプログラミングでは、 SHARP から出ている ZAURUS 開発キットは一切必要ありません

ZAURUS上で開発する場合

  1. ZauASMをインストールする
  2. ZauEDをインストールする
  3. ZauEDでソースプログラムを書く
  4. ZauASMでアセンブルする
  5. そのまま実行できる

パソコンでクロス開発する場合

  1. それぞれのパソコン用のクロスアセンブラと Addin 転送ソフトを入手する (X68K/UNIXなら scasm と Zaddin など)
  2. 上記ドキュメントの説明に従ってプログラムを書く
  3. アセンブルして実行バイナリを得る
  4. ZAURUS に転送すれば ZauSH 上から実行できる

手に入れておきたい参考資料

  1. 「PC-E500*PC-1480U活用研究」工学社
    ZAURUS の CPU アセンブラの入門書として、 また記載されている FCS/IOCS はほとんど ZAURUS でもそのまま使えます。 (システムコールのエントリアドレスのみ異なる) 工学社の活用研究シリーズは、 PC-E5xx〜 とかいろいろバリエーションがありますが、 中身はほとんど一緒です。どれを買っても同じ。 既にどれかを持ってるなら他のは買う必要ありません。 もちろん、この本が手に入らなくても、 ZauASM/ZauSH 付属ドキュメントだけでも何とかなります。
  2. その他 ZAURUS 独自の機能の使い方は?
    参考資料はありません。 ユーザーが自力で解析したデータがすべてです。 この辺の解析情報は、私が書いたドキュメント類や 加古英児氏のページが参考になるはずです。

一番重要なことは?

  1. 必ず実行前に ZAURUS 本体のバックアップを取る
    ZAURUS本体だけで開発するのであれば、 バックアップ用にフラッシュメモリカードがおすすめです。
    できることならパソコンによるクロス開発をおすすめします。 最初に ZAURUS 本体の全バックアップを取った後クロス開発をすれば、 ZAURUS がいくら暴走して吹っ飛んでもパソコン上にはソースが残ってるし、 途中でやめてもバックアップを全部リストアするだけで済みます。

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小笠原博之 oga@dgw.yz.yamagata-u.ac.jp