シャープ電子手帳名称分類辞典

1998/01/02 (最終更新:2005/08/28 15:27)
シャープ電子手帳の名称は非常に複雑です。 一見シリーズ名や愛称であるように見えても、 新型が出るたびに変更されることがあります。 そのため、 マニュアル、本体、ニュースリリース、カタログ、 それぞれに記載されている名称多数存在し、かつ異なっていることが多いのです。

さらに各本体に組み込まれている通信ソフトでも 画面に表示する機種分類名には統一性がありません。 ますます混乱を招きます。

以下、シャープの電子手帳における分類名称を、 おおざっぱですがわかる範囲でまとめました。

(当初は分類名称辞典でしたが、追加を行っているうちに Zaurus シリーズの汎用辞典になりつつあります。)


SC電子手帳
PA-7000/7500/7550、PA-8500/8600/8800、PA-6000/6300/6500/L1、PA-X1/X2/X3、PA-S1/T1。実際には SC電子手帳という分類名称は PA-8600以降に使われるようになったものだが、それ以前の機種も含まれる。

PA-7000は初の漢字が使える電子手帳として登場。初代の 7000 には時計機能がなく画面サイズも 96x32dot しかなかった。次に出た 8500 で画面が 96x64dot になり、スケジューラと連動する時計機能も搭載され、以後このスペックが標準となる。通信端子や、透明スイッチを有したICカードスロットなど、拡張性に優れていた。(PA-6000系とL1はICカードスロットが無い)

96x64dotの画面は16dotフォント時4行表示が可能(7000は2行)。対応 IC カードも 2/4行カードという表記が行われる。後の機種では 12dotフォントで 5行表示が可能なものも登場した。メモリはほとんどの機種で 32Kbyte。もっともメモリ搭載量が多い機種は 64Kbyte。通信端子は 4pinケーブルのみ。

あとからICカードによって機能拡張が可能である。そのカードスロットの上が透明で、挿入したカードがそのまま見える構造になっている。透明な部分はタッチパネルのようなスイッチになっておりカード上にボタンの絵を印刷しておけば、本体に挿したときに本体の透明電極を通してカードの表面をそのままボタンとして操作できる。アイデアが秀逸。カードスロットが本体の前面を占有するというデザイン的制約は生じるが、見開きで本体表面はほとんど全部がスイッチであり、操作に使えるというのは今考えてもすごい。

後の DB-Z (PA-9000シリーズ) では、液晶画面にもタッチパネルが搭載されまさに全表面操作パネルとなる。PV-F1 を経て ZAURUS では、全面液晶画面+タッチパネルのみへと進化する。ちなみに PV-F1 では、SC電子手帳用のカードも使えるが、カードスロットが裏側にありカードが見えない。その代わり、本体の液晶画面にカードの絵が表示され、それを操作するという力技がすばらしい。
⇒≪PV-F1≫

電子システム手帳
SC電子手帳のこと

B ware
初期のSC電子手帳のこと。PA-8500 の頃までは、この名称が使われていた。B ware という名前は幅広く使われていたので、電子手帳以外のビジネスツールも含まれる可能性がある。B ware はグッドデザイン選定商品でもある。
⇒≪SC電子手帳≫

漢字電子手帳
PA-7000 のこと。
⇒≪SC電子手帳≫

漢字電子電話帳
PA-6000 のこと。
⇒≪SC電子手帳≫

電子多機能手帳
PA-6300/6500のこと
⇒≪SC電子手帳≫

SC
SC電子手帳のこと。SCが何を指すのかは不明。ちなみに SC電子手帳の CPU は通称 SC61860(ESR-H)と呼ばれるものと同等だが、SC電子手帳の SC とは別の意味だと考えられる。
⇒≪SC電子手帳≫
⇒≪SC61860≫
⇒≪SC62015≫

SC61860
SC電子手帳や PC-12/13 シリーズで使われていたシャープオリジナル CPUのこと。正式名称は ESR-H。8bit CPU でかなり独特の命令体型を持つ。LCD コントローラを内蔵している。初期のシャープの電子機器が、飛び抜けて電池寿命が長かったのはこのCPU のおかげでもある。もともと命令セットは未公開であったが、かつてユーザーが POKE/PEEK/CALL の BASIC 命令だけを使いその詳細を独自に解析してしまったことでも有名。
⇒≪SC電子手帳≫
⇒≪PC≫
⇒≪SC≫

SC62015
ポケコンPC-E500シリーズや DB-Z、PI ZAURUS で使われているシャープオリジナル CPU のこと。正式名称は ESR-L。8bit CPU だが、SC61860(ESR-H) よりは大幅に強化されている。
⇒≪PC≫
⇒≪ZAURUS≫
⇒≪DB-Z≫
⇒≪SC≫

SH3
MI系ザウルスで使われている 32bit RISC CPU。日立製。
⇒≪パワーザウルス≫

電子手帳
ZAURUS以前の機種(SC電子手帳、DB-Z)をまとめて電子手帳と呼ぶ。
⇒≪SC電子手帳≫
⇒≪ハイパー電子システム手帳≫

ハイパー電子手帳
SC電子手帳を指すが、特に後期の PA-X2/X3/L1 仕様(12dotフォントによる 5行表示が可能な機種)の機種を指すと思われる。
⇒≪SC電子手帳≫

ナイスパートナー手帳
PA-EZ1/EZ2/EZ10。SC電子手帳後期の仕様を受け継ぎ、ICカードスロットを無くして低コスト化、小型化したもの。カードスロットが無いというと PA-6000 系を思い浮かべるが、これは PA系では珍しい横形をしている。他のシリーズがどれもビジネスユースを前提にしているのに対して、ホビー色が強い異色のシリーズ。このシリーズは、以後は通信機能を持たないポケットブレーン等に受け継がれていったと思われる。EZ1(an), EZ2(Page), EZ10(an2)

ポケットブレーン
PA-BD1、SC電子手帳系の仕様を持った電子手帳

電子ビジネス手帳
PA-EZ3。PA-EZ系のナイスパートナー手帳のビジネス仕様。EZ3(Easy)

ハイパーEZ系電子手帳
ナイスパートナー手帳のこと。
⇒≪ナイスパートナー手帳≫

ハイパー電子システム手帳
PA-9500/9550、PA-9600/9700 を差す。DB-Zとも呼ばれる。通信は 4pin/15pin。付属ペンでの手書きメモあり。(文字認識はなし)16dot時 8行表示でICカードが使えるので、DB-Z用ICカードは 8行カードと呼ばれる。SC電子手帳用の 2/4行カードも使用可能。
⇒≪SC電子手帳≫

DB-Z
ハイパー電子システム手帳のこと。PA-9500/9550 が DB-Z に相当し、PA-9600/9700 はそれぞれ DB-Z2/Z3 である。
⇒≪ハイパー電子システム手帳≫

ハイパー電子マネージメント手帳
PV-F1 のこと(らしい)。
⇒≪PV-F1≫
⇒≪SC電子手帳≫

PV-F1
PV-F1 はこれ一台しかないので、シリーズ名でなくそのまま PV-F1 と呼ばれることが多い。光通信と手書き文字認識対応。ICカードも使える。中でも特に、12行カードはこの PV-F1 専用のもの。2/4/8行 ICカードも使える。
⇒≪SC電子手帳≫

液晶パッド
PA-Z500/Z300/Z330/Z700/Z800/Z900,PA-X500。WiZ/wiz。通信は原則として光ポート(ASK)と4pin端子。(X500では4pinはなくASKのみ対応)このシリーズでの互換性は光通信や4pin端子による通信のみで、IC カードやAddin等といったソフトウエア互換性の束縛が無い。そのためか、同系列でも画面サイズや本体仕様から機能までみな大きく異なっている。さらに電源も乾電池一本タイプと二本タイプの二種類がある。それまでの PA電子手帳、PIザウルスがすべてバッテリーバックアップされたSRAM にデータを保存するアーキテクチャであったのに対して WiZはフラッシュメモリを採用したことも特徴の一つ。Z900はPCとのリンクが売りだが、それ以外にも240x320dot、ASK/IrDA対応、電池寿命40時間、2Mフラッシュなど、これまでのWiZがPI-ZAURUSベースなのに対して、MIに近いスペックを持つ。
⇒≪WiZ≫
⇒≪wiz≫

WiZ
液晶パッドのこと。PA-Z500/Z300/Z330/Z700/Z800。
⇒≪液晶パッド≫

wiz
液晶パッドのこと。PA-Z900/X500。ただし PA-Z900 は PCwiz というらしい。
⇒≪液晶パッド≫

PCwiz
PA-Z900のこと。
⇒≪液晶パッド≫

新携帯情報ツール
PI-3000/4000/5000/4500/6000/6500/6600、PI-7000/8000。いわゆる ZAURUS のこと。この呼び名の場合は PV-F1 も含まれるとの説あり。PI-7000を除いて ICカードスロットあり。インターフェースは 15/4pin、光ポート(ASK)。電子手帳用では 8行ICカードのみ使える。(PV-F1は2/4行もOK)
⇒≪MobileZ≫

液晶ペンコム
これも PI-3000/4000/5000/4500/6000/6500/6600、PI-7000/8000。ZAURUS のことらしい。ただし MI-10DC/10 の ColorZaurusも液晶ペンコムに含まれる。
⇒≪ZAURUS≫

モバイルビジネスツール
MI-500系/MI-600系/MI-100系 のパワーザウルス仕様の Zaurus には当初この名称がつけられていた。

パーソナルモバイルツール
MI-300系以降の新ザウルスのこと。ザウルスカラーポケット MI-310、アイゲッティ、MI-EX1(アイクルーズ)や、(コミュニケーションパルまで含まれる。シャープの新ブランド。

アクセスザウルス
PI系の通信機能が強化されたザウルスのこと。PI-6000DA 以降がこれに含まれる。PI-6000 と PI-6000FX は、登場時はアクセスザウルスという名称ではなかったが、PI-6000DA 以後 PI-6000/FX 自体もアクセスザウルス扱いになった。

電子メール端末
コミュニケーションパル MT-300のこと。MT-200の頃は品名はパーソナルモバイルツールだったが、MT-300 ではより割り切った名称となった。
⇒≪コミュニケーションパル≫

ZAURUS
PI系ザウルスのこと。すべて大文字で表記する。Z のみ大文字で残りを小文字記述した場合は MI 系ザウルスになる。
⇒≪Zaurus≫

Zaurus
MI系ザウルスのこと。Z 以外小文字で表記する。すべて大文字で記述した場合は PI系ザウルスを指す。
⇒≪ZAURUS≫

Z.
MI-C1登場と共に使われたザウルスの新しいロゴ。
⇒≪ZAURUS≫
⇒≪Zaurus≫

MobileZ
PI-8000 をベースにしたドコモ仕様のザウルス。内蔵モデムがないなど違いもあるが、基本的に PI-8000
⇒≪新携帯情報ツール≫

ザウルス
SHARPの大ヒットPDAシリーズ。ブランド名としても定着し、知名度も高い。ビジネス色が強い印象を与える。広い意味ではザウルスシリーズすべてを指し、PI系/MI系 すべてが含まれる。狭い意味では、MI系をパワーザウルスと呼び、PI系のみを指してザウルスと表記されることもある。
⇒≪パワーザウルス≫

e-zaurus
MI-E1 のこと。
⇒≪MI-E1≫

パワーザウルス
MI系ザウルスのこと。狭い意味では MI系の特定の機種を指すこともある。「ザウルス」と「パワーザウルス」が併記されている場合、ザウルスは PI 系 ZAURUS を指し、パワーザウルスは MI 系 Zaurus の意味になる。
⇒≪ザウルス≫
⇒≪PowerZaurus≫

PowerZaurus
MI-506DC/506/504/610DC/610/C1 のことを指すが、これがシリーズ名として使われた場合は MI-110M/106M/106 など、同一仕様を持った機種がすべて含まれる。通信は 15pin,光ポート(IrDA/ASK),PCカードスロット(Type2)もしくはコンパクトフラッシュ(Type1)スロットを有する。
⇒≪パワーザウルス≫

ColorZaurus

⇒≪カラーザウルス≫

パワーザウルス仕様
MI-506DC/506/504/110M/106M/106/610DC/610/310/P1/P2/J1/C1/P10のこと。この名称は、ソフトや機能ではなくハードウエアアーキテクチャを指しているように思われる。
⇒≪PowerZaurus≫
⇒≪パワーザウルス≫

カラーザウルス
MI-10DC/10 のことだが、一般の人は「カラーのザウルス」という意味でパワーザウルスも含める(もしくはパワーザウルスのことを指して表現する) ことがあるので、さらに混乱を招くことがある。

ZaurusColorPocket

⇒≪ザウルスカラーポケット≫

ZaurusPocket

⇒≪ザウルスポケット≫

ザウルスポケット
MI-110M/106M/106 のこと。パワーザウルスのモノクロ版。発売当時、ザウルスシリーズ歴代最小最軽量を誇った。カタログ上は厚さ15mmだが、実際はカバーが全体を覆うタイプなので、カバーをはずした本体だけならわずか13mm程度である。モノクロといっても PI 系と違って 16階調なので、表現力は意外に良い。(もちろんカラータイプと比べてはいけない)しかしソフトウエア設計がカラーを基調としたものを無理やりモノクロ変換しているらしく、最初からモノクロで作られたPI より見にくいところも多い。よく「ポケットザウルス」と間違える人がいるが、"ザウルスポケット" が正しいので注意。

ザウルスカラーポケット
MI-310 のこと。世界初フロントライト付き反射型カラー液晶搭載機種。ようするに「カラーですごく小さい」が特徴のマシン。処理速度もアップしているらしい。バリエーションがなくシリーズ投入時に一種類しかないのはMI 系ではこれが最初であった。これもやはり名称がややこしく、カラーザウルスポケットとか、ゲームボーイカラーと間違われそうなので注意。内蔵ソフトは一新され、MI系第2世代目のPIM機能を持つ。基本 PIM 機能の操作や機能が異なっている。ニュータイプ一号機。後に迷彩とピンクのボディをもつ限定版も発売された。
⇒≪MI-310≫

コミュニケーションパル
MT-200/MT-200SA/MT-300/MT-300C。SHARP のキーボード一体型 PDA のこと。中身はほとんど Zaurus で、MI系2世代目のPIMソフトウエアをベースに液晶をモノクロにしたもの。機能は大幅に削られている。一見ポケットボード風だが、メールのみならず電子手帳機能は当然、ブラウザまで持っているあたりしっかりザウルスである。値段相応にメモリも機能もかなり少ない。

BrowserBoard

⇒≪ブラウザボード≫

ブラウザボード
NTT DoCoMo から登場した PDA だが、外見も機能的にもコミュニケーションパルの一種といえる。PI-8000 に対する MobileZ のようなもの。コミュニケーションパルより搭載メモリが多いのが特徴。

アイゲッティ

⇒≪igeti≫

モバイルトレーディングZaurus

⇒≪MI-TR1≫

MI-TR1
モバイルトレーディング Zaurus。MI-EX1 の専用カスタマイズ機。基本機能は MI-EX1 と同一で、いくつかの機能削減が行われている。(本体フラッシュが 8M、デジタルカメラカードが使えない、本体内蔵機能が削られている等)安価で市場に流れたため、一般ユーザーでも手にはいるようになった。
⇒≪ICRUISE≫

MI-EX1

⇒≪ICRUISE≫

アイクルーズ

⇒≪ICRUISE≫

MI-J1
MI-P1をベースに辞書機能を強化した機種。コンセプトとしては電子辞書にインターネット機能が付いたもの。
⇒≪igeti≫
⇒≪MI-P1≫

MI-P2
1999年7月9日発売。定価50000円。igeti のビジネスモデルの型番。MI-P1よりメモリが多く、辞書機能が搭載されている。カラーバリエーションは二種類のみ。
⇒≪igeti≫
⇒≪MI-P1≫

MI-P1
1999年3月30日。定価38000円。最初に出た igeti の型番。カラーバリエーションが豊富。メモリを増強した MI-P2 も存在する。
⇒≪igeti≫
⇒≪MI-P2≫

MI-P3
不明
⇒≪MI-P1≫

igeti(アイゲッティ)
MI-P1/P2/P10。スライドケースとライトなデザイン、豊富なカラーバリエーションでインターネットに強いことを売りにした PDA。小型軽量&安価で、メール端末としての特色が強いがれっきとしたザウルスである。画面は白黒16階調。シリーズの中ではコミュニケーションパルの Zaurus バージョンといった位置付けだが、機能もメモリもアイゲッティの方が多い。割り切った性能で ZaurusPocket よりもさらに小さい軽量ボディを実現した。メモリ容量の多いビジネスモデル MI-P2 も存在する。基本機能は従来機種にくらべて大幅に減っているが、MORE ソフトとしてあとから組み込み拡張が可能。

その後 MI-C1 ベースの全く異なったハードウエアを持つ MI-P10 も登場した。シリーズ的には igeti だが、機能やスペック的には ICRUISE 仕様に属する。
⇒≪MI-P1≫
⇒≪MI-P2≫
⇒≪MI-P10≫

ICRUISE(アイクルーズ)
1999年4月16日発売。定価160000円。ついに登場した超高解像度 PDA MI-EX1 のこと。想像を超えたポテンシャルと値段にびっくり。640x480dot 65536色のTFTハイカラーな画面を電子手帳サイズに凝縮。PDA機能も、これまで煩雑で多数存在したデータベース機能(レポート、電話帳、パーソナルデータベース他)を汎用化して統合したらしいとのこと。基本機能は減っているが、MORE ソフトとしてあとから組み込みが可能。画面のみならず ZaurusOS もハードウエアも進化している。

ICRUISE仕様
動作用メモリを8M搭載し、本体フラッシュメモリのアクセスを高速化するなど従来のパワーザウルス仕様ザウルスからパワーアップを図った機種のこと。2000年現在 ICRUISE仕様 に属するザウルスは、MI-EX1(ICRUISE)/MI-C1/MI-P10 の3種類である。

MI-C1
1999年12月7日発売。定価 88000円。パワーザウルスの名を再び冠し、1900年代最後のザウルスとして SHARPが世に送り出した集大成マシン。これまでにない超小型軽量ボディかつ改良されたカラー画面は、反射型液晶の真の目標がようやく達成されたことを意味する。ICRUISE仕様のザウルスに属する。
⇒≪パワーザウルス≫
⇒≪ICRUISE仕様≫
⇒≪MI-P10≫

C1
MI-C1 のこと。決して SONY のノートパソコンのことではない。現状ではこの仕様を持った Zaurus は MI-C1 のみであり、特別な名称がつけられていないことから、シリーズ名の一つとしてもC1 と呼ばれることがある。
⇒≪MI-C1≫

インターネット辞書ザウルス
MI-J1 のこと
⇒≪MI-J1≫
⇒≪igeti≫

MI-E1
2000年12月15日発売。オープン価格。初の完全縦型ザウルス。内蔵型小型キーボード搭載、CFスロットの他にSDスロット搭載、MP3再生機能内蔵搭載、MPEG4再生機能搭載、などなど、E1で初めてついた機能や仕様があまりにも多い。本体スペックも ICRUISE 仕様をベースにさらに高速化されている。MI-C1 をちょっと厚くしただけのボディに反射型液晶にフロントライト搭載。MI-EX1 と間違えやすいので注意。
⇒≪ICRUISE仕様≫
⇒≪パワーザウルス≫

MI-P10
2000年7月14日発売。オープン価格。MI-C1 をベースに16階調モノクロ化した機種。モノクロ機種で唯一デジタルカメラカードが使える。プレイインデックスを標準搭載し、縦型対応への実験が行われた機種。ICRUISE仕様のザウルスに属する。MI-10 と間違えやすいので注意。
⇒≪MI-C1≫
⇒≪ICRUISE仕様≫

MI-10
カラーザウルスのこと。ラインナップバリエーションとしてデジタルカメラがついたMI-10DC もある。
⇒≪カラーザウルス≫

MI-500シリーズ
MI-506DC/506/504。最初に登場したパワーザウルス。65536色カラーTFT液晶搭載で、機能と性能が大幅に進化しつつ MI-10 よりコンパクト化を実現した。パワーザウルス仕様の元祖。
⇒≪パワーザウルス≫

MI-100シリーズ
MI-110M/106M/106ザウルスポケット。パワーザウルス仕様初の白黒機種で、かつての PI 系に匹敵する小型化を実現した。液晶は16階調モノクロ。
⇒≪ザウルスポケット≫

MI-600シリーズ
MI-610DC/610。MI-100シリーズ登場後、本家パワーザウルスにもメモリ容量増加等の改良が加えられた。本体サイズやデザイン等は MI-500 シリーズとほぼ同じ。内蔵ソフト面での改良が多いのも特徴。
⇒≪パワーザウルス≫

MI-310
1998年9月4日発売。定価 110000円。ザウルスカラーポケット。機種としては一種類しかないため、直接 MI-310 と呼ばれることも多い。後に限定カラーバージョンとして、迷彩カラーやピンクが登場する。
⇒≪ザウルスカラーポケット≫
⇒≪パワーザウルス≫

アイシリーズのザウルス(俗称)
igeti(アイゲッティ)、ICRUISE(アイクルーズ)のこと。いかにも iMac(アイマック) の影響を受けましたといわんばかりのネーミングで、スケルトンデザインのカバーとか、インターネット中心の機能構成とか、狙いに狙った Zaurus の新シリーズ。PI-4000 以来完全に無くなっていた、液晶パネル以外の操作ボタンが復活し、スクロールキーがついているのも特徴。まるで PV-F1 に戻ったかのよう。
⇒≪igeti≫

WIZERD
PA電子手帳の海外版の名称が、もともとこの WIZARD であった。WiZ の名称も、ここから来たのではないかと容易に推測できる。

Mobile Organizers
SHARPが海外で販売している電子手帳(WiZ?)のこと

Mobilon
SHARPが海外で発売している WindowsCE マシン。企業向けには日本でも発売を行っていた。
⇒≪WindowsCE≫

Telios

⇒≪テリオス≫

テリオス
Telios、SHARP が国内向けに発売した WindowsCE H/PC Pro 3 マシン。WindowsCE H/PC 2000 版もあり。キーボード一体型で、非常にコンパクトなノート型マシン。このサイズで 800x600dot/800x480dot 65536色発色のTFT 液晶採用はさすが SHARP。PDA というよりはノートパソコンに近いが、いつでも電源ON/OFFできるなどメール端末やワープロ専用機のような気楽さが○。

WindowsCE
Microsoft が PDA 市場や組みこみ用 OS の分野を狙って開発したコンパクトな OS。デスクトップパソコンとの操作の統一、開発互換性を狙って作られた。Zaurus のような手帳タイプから、キーボード付きのノートパソコンタイプまで、さらには車載PCや家庭用ゲーム機にまで使われている。SHARP の周辺機器には古くから型番として CE-??? が用いられているが、WindowsCE とは関係ない。間違えないように。
⇒≪テリオス≫

ガリレオ
SHARP が発売を予定していた PDA。SHARP はかつて Apple と Newton の共同開発を行い、国内向けにガリレオというブランド名で発売を行う予定だった。しかしながら、Newton より先に出たザウルスが国内で大ヒットしたために、SHARP ブランドからの発売は未定となり、結局未発売に終わった。Newton はペン操作の OS としては先駆者であり、その高い思想とアイデアでは遥か先を進んでいた。NewtonOS で培われた実績は、後の PalmOS で生かされることになる。現在その Palm シリーズは全世界的に大ヒットを記録している。

ビジネスザウルス
企業向けのザウルスの総称。SHARP では、ポケコンや電子手帳の頃からこのような企業向けカスタムマシンが数多く存在している。たいていは、市販されたものと同スペックを持つが、PI ZAURUS 時代はOS に MS-DOS を採用した完全に別のマシンも製造されていた。これも名称はそのままザウルスであった。

BI
ビジネスザウルスの型番。
⇒≪ビジネスザウルス≫

ポータブルコンピュータ
ポケットコンピュータとポータブルコンピュータの明確な区別はありません。
⇒≪ポケットコンピュータ≫

ポケットコンピュータ
SHARP の電子手帳の基礎になった携帯用の超小型電子コンピュータ。初期の電子手帳や ZAURUS は、このポケットコンピュータの技術の応用として開発された。薄型小型のボディで BASIC 言語が走り、電池だけで長時間使用することができる。
⇒≪PC≫

カラー
カラー液晶を搭載した Zaurus のことなのか、igetiなど本体のカラーバリエーションを指しているのかたまに混乱する。igeti は本体のカラーバリエーションが多いが液晶は白黒16階調。

ZaurusOS
MI系 Zaurus に搭載されている OS の名称(総称)。カーネルとなる XTAL の上に ZaurusOS API(ハードウエアサービス、ウィンドウシステム等)が載り、その上にさらに ZaurusClassLibrary が搭載される。ClassLibrary といっても C++ のことではないので混同しないよう注意が必要。ZaurusClassLibrary とは ZaurusOS API 上の WindowSystem を使った GUIツールのことである。(ToolBox)ここまでは ZaurusOS 上のシステムコールサービスであり、この上でアプリケーションマネージャ APM が稼働する。APM は各アプリケーションの起動状態やメッセージを制御している。
⇒≪XTAL≫

XTAL
MI系 Zaurus に搭載されている ZaurusOS の中核となるマイクロカーネル。プロセススケジューリングやメモリ管理が XTAL の仕事。
⇒≪ZaurusOS≫

zxLinux
ZaurusOS 上で動く Linux 。ICRUISE 仕様のザウルスでのみ動作する。2000年現在 MI-C1/P10/EX1/E1 のみ。
⇒≪ICRUISE仕様≫
⇒≪ZaurusOS≫

Pocket DB
PA-300/301/320/306/307/308/280他、PA-7000 が出る前の SHARP 電子手帳。扱えるのはカナのみで漢字不可だが、同機種同士でデータ通信可能なものも存在する。

進化電卓
カード型電卓にメモ機能がついたもの。扱える文字は英数字とカタカナのみ。進化電卓と言う名前は PA-150/155/160/170/360 まで使われたが、1988年以降使われなくなった。機能は基本的に電話帳(テレメモ)がメインなので、メモリ容量も電話帳換算で何人分入力できるかが基準となった。(テレメモ70人分等)PA-100/500〜 がカード型の薄型タイプでキーもフラットトップ。PA-300/700〜 が、その携帯タイプで、厚型の一回り大きなボディに、独立したゴムキーが搭載されている。

電子メモ
進化電卓のこと。1988年以降はシリーズ全部が電子メモと呼ばれるようになった。

時計電子メモ
PA-180以降で、電子メモに時計機能がついたもの。時計機能自体は PA-175 で搭載された。

電子カナメモ/時計電子カナメモ
漢字タイプとカナタイプを分類する必要が生じた場合に使われる。基本的には電子メモと同じ物。

電子漢字メモ
PA-K500のこと、カードタイプで唯一漢字が使える

辞書メモ
PA-820/830/840のこと。基本的には電子手帳だが、内蔵機能の辞書に焦点を当てたもの。キー配列が辞書引きしやすくなっており、同時にテレメモなどのメモ機能も持っている。

マルチ辞書メモ
PA-840のこと。
⇒≪辞書メモ≫

漢字辞書メモ
PA-820のこと。
⇒≪辞書メモ≫

英和・和英辞書メモ
PA-830のこと。
⇒≪辞書メモ≫

PowerPIMM
ColorZaurus MI-10 と一緒に登場した PC 用の PIM ソフト。MI-10 とのシンクロが可能。PI ZAURUS でも使える。その後バージョンアップを重ねたが、機能的な設計は MI-10 ベースで変わらない。
⇒≪ColorZaurus≫

PI
初代ZAURUSシリーズに使われていた型番。
⇒≪PC≫
⇒≪PA≫
⇒≪MI≫
⇒≪ZAURUS≫

MI
Zaurusシリーズに使われている型番。MI系最初のカラーザウルスが登場した当時頻繁に使われていた言葉にマルチメディアがある。MI の M は、そのマルチメディアから来ているのではないかと思われる。キーボードつきタイプは MT。
⇒≪PC≫
⇒≪PA≫
⇒≪PI≫
⇒≪MT≫
⇒≪Zaurus≫

MT
コミュニケーションパルで使われている型番。MT の T はキーボードを差していると思われる。ペン操作の Zaurus は MI となる。
⇒≪MI≫

CE
SHARP の電子情報機器系の周辺機器には、一貫してCE という型番がつけられている。本体の型番は PC/PA/PV/PI/MI/MT など種類も多いが、周辺機器の方は CE のみで十数年間変わっていない。WindowsCE とは無関係である。

PC
SHARPのポケットコンピュータやパソコンに使われていた型番。PC-1210/1211, PC-1250/51/55/45, PC-1246/46S/47/46DB/48DB, PC-1260/61/62/80, PC-1300, PC-1350/60/60K, PC-1401/1402/1440/1445, PC-1430, PC-1450/1460, PC-1470U/75, PC-E200/G801, PC-E500/E550/E600/E650/1480U/90U, PC-1500/1501, PC-1600K,PC-2500,PC-3000,PC-5000,など
⇒≪PA≫
⇒≪PI≫
⇒≪MI≫

PA
SHARPの一連の電子手帳に使われていた型番。メモ機能つき電卓からSC電子手帳、DB-Zまで幅広く使われている。
⇒≪PC≫
⇒≪PI≫
⇒≪MI≫
⇒≪SC電子手帳≫

PV
PV型番はPV-F1のみ。
⇒≪PV-F1≫

はぐれもの
PA-6100/6110/6200 は、一見 PA-6000 系のような名称とフォルムながら実際は電卓付き電訳機。メモ機能もありません。

その他・他社互換機
SHARP以外のメーカーからも同一仕様による互換電子手帳が登場している。最近では PI-8000 仕様の モバイルZ が記憶に新しいが、SC電子手帳/DB-Z 時代には Panasonic ブランド等存在したことがある。

より詳しく知りたい方は シャープ電子手帳の歴史 もあわせて参照してください。

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Hiroyuki Ogasawara <ho>