SHARP の PDA など電子機器ものは、短いサイクルでどんどん新型が登場します。 その新型がこれまでの機種と一体どこが違うのか、 大きく分けると3つのパターンがあります。
(1) 機能が大きく増える代りにサイズが大きくなる改良
(2) 機能や性能がほとんど変わらないけどサイズが小さくなる改良
(3) 値下げ
小型化と機能・性能はたいてい相反するものです。 何か新しいものを買おうとするとき、製品ラインナップの中から (1) と (2) のどっちをとるか 「機能を取るかサイズをとるか」は非常に大きな悩みどころとなります。
そしてこの手の技術革新は速いので、最上位機種も しばらく経てば(2)の「同機能で小型化されたもの」や、 (3)の「コストダウン版」も登場することになります。
買い替え時期の見極めは大変難しいものです。
「(2) 機能や性能がほとんど変わらないけどサイズが小さくなる改良もの」 こいつには弱いんです。
最新機種がかなり良くなっているのはわかっているけど、 今使ってるのより大きいし、 電池が持たなかったりするとやっぱり躊躇してしまう。 そういう憧れをいだきつつもずっと想い悩み続けていたりするときに、 地味ながらも存在感を持って突然現れる小型版。
今まであの性能で巨大なボディだったのに、いきなりポケットにすんなり入るスリムな サイズで登場されたりすると 即買いに走るしかありません。
かつての PA-X1 登場時、 かつての PI-6000 登場時、 かつての MI-110M 登場時、 いっぱい走らされました。 SHARP ってこういうパターンが得意ですね。
ついこのあいだ、 PowerZaurus仕様で最新機種(1999年7月現在)である 黒いやつ igeti MI-P2(B) が出ました。
先に廉価版が出てから上位改良されたという これまでのパターンからするとかなりの異例です。 しかしながらわりと本流っぽい改良がなされた久々の機種といえます。
ZAURUS も完全に PowerZaurus 仕様が標準化し、 MIシリーズも出てからかなりの時間が経ちました。
1年と8ヶ月たっぷり酷使した MI-110M は PowerZaurus としても結構古い仕様のマシンとなってしまいました。 そんな PowerZaurus 進化が止まっている 筆者が、久々の新機種として MI-P2 を入手しましたので、 ちょっとだけレポートしてみたいと思います。 進化が止まっていたので、MI-610 以降ついた機能も MI-310 ではとっくに実現されていた機能もあるとは思いますが ご勘弁下さい。
(多忙につき購入から文章を書くまでかなり間があいてしまったので、 これを書きたい、あれを言いたい熱が若干下がってます)
これまで使っていた MI-110M と、 ほぼ性能的に同ランクで小型化&軽量化されているということで、 久々に発売日である 1999年 7/9 に 即買いに 走り ました。
が、店頭でみてびっくり。 一体型になったときいていた カバーが皮製(?)で、ボディは完全に igeti MI-P1 といっしょ。
これまでの ZAURUS/Zaurus は、カバーが本体一体型の場合、 いつもセットでデザインされていました。 カバーをつけた状態で本体と完全に一体化するよう作られており、さらに ペンの収納も本体内蔵でがすっかり当たり前だと思ってしまっていました。
igeti はそんな先入観を払拭させてくれます。
これまでも「ペンホルダが無ければもっと小さくなりそうだな」とか 「カバーの一体化部分でもサイズが大きくなってるんだろうな」とか 使っていて考えたことは少なからずあります。
これらの一体化する部分で生じていたデザイン的な負担を無くし、 小型化を進め、同時に組み合わせでデザイン的な自由どを上げるという 割り切った考えが斬新です。
実際に MI-110M と比較すると、液晶そのものの大きさはすっかり一緒ながら、 タッチパネル部分が右側のボタン一列分小さいのと、 あとは上部のペンホルダ部分が無い分小さくなっているように見えます。 あとは左側のモデム内蔵&コネクタ部分が無くなっている分 スクロールボタン類がついたという感じです。
同じモノクロ機種のはずなのに、 この違いは何!?
同じモノクロ版 Zaurus なのに、 こんなに進化していたのかと一番衝撃を受けたのが画面です。 MI-110M にくらべて、画面の印象はけた違いに良くなっています。
その違いは、PIM を始めとするすべてにおいて 16階調で 表示されていること。
MI-110M でも同じ 16階調液晶ですが、 ブラウザやフォトメモリーなど、直接画像を扱う部分を除いて、 ほとんどの機能が PI ZAURUS のような 2階調 のモノクロで描画されています。
それが、igeti だと 例えば電卓機能一つとってもボタンがちゃんと立体に見え、 スケジューラ画面の年の数字が ドットの荒さが目立たないようにスムージングされていたりなど、 16階調が活用されています。
これが LC フォントなのか。 噂に聞いていたけれど見るのは初めてですが、 確かに非常に見やすいです。 MI-P2 内蔵の MORE ソフト、 ブンコビューアで文字サイズを小にすると違いが良くわかります。
旧フォントでは文字によってセンターがずれており、 縦書きの場合はきれいに文字が並ばずずれてしまいます。 LC フォントではさすがにそれがありません。
ただ、半角英数など見なれてないせいかちょっと違和感があります。 特に数字の「1」と小文字のエル「l」の区別がつきにくくなったのは かなり難があります。 あと手書き認識時によく見間違えるのですが、 小さい「っ」などが画面上では大きく表示され、 普通の「つ」と区別がつきにくくなっています。 これは慣れるしかないんでしょうか。
いつもついついくせで、電源を入れようとして画面にタップしてしまいます。 igeti では左側に電源ボタンが独立してついていて、 このボタンを使わないと電源が入りません。
左側上部にあるまるいキーは スクロールボタンと名づけられています。 早い話がカーソルキーです。 操作方法といい、形状といい、持ち方といい、 もっとわかりやすく表現すればゲーム機の「コントロールパッド」が ついているといってしまって構いません。
左側だけですが、NEO GEO POCKET などの携帯ゲーム機と持ち方も操作もなんとなく似ています。
スクロールボタンの横には「決定キー」と 電源ONを兼ねた「戻るキー」がついています。 ボタンの数や名称としては、カーソル移動+2ボタンのマウスに例えることが できますがちょっと違います。 igeti MI-P2 の「戻る」の操作は、 キャンセルというよりもホーム画面(インデックス)を表示するための HOMEキーであり、 旧 Zaurus のインデックスボタンに相当します。
実は MI-P2 はペンタッチではインデックスに相当するボタンが無く、 メインメニューに戻るためにいちいちこの「戻る」ボタンを押さなければなりません。
igeti MI-P2 は電源を入れるとインデックス画面で起動します。 電源を入れる「戻る」ボタンは、 操作中もインデックスを開く機能が割り当てられているので、 操作的な統一が図られているようです。
インデックス画面は「ホーム画面」「オリジナル画面」の2種類あり、 どちらも自由にカスタマイズできます。 この2種類は「戻る」ボタンを押すたびに切り替わります。 MI-110M ではメニュー画面は「インデックス」と「通信」の2種類しかなく、 アイコンの並びも固定で全く変える事ができませんでした。 良く使うのにスクロールしないと出てこない機能もあり、MI-110Mの不満の一つです。
igeti では良く使う必要なアイコンだけ好きな順番で並べて置けるので非常に便利です。 ただ、いくら使用頻度が低い場合でも、 使う機能は「機能を追加する」で登録しておかなければ実行することはできません。 「機能を隠す」で削ったアイコンだけ表示される、 低使用頻度用の第3のメニューがあればもっと便利だったかなと思います。
ちなみに、電源ON時の動作はユーザー設定で次の3種類に変更することができます。
MI-110M では、MORE ソフト用のアイコンがあって、その中に表示される 名前一覧からプログラムを起動するのが当たり前でした。 ところが igeti にはその MORE ソフト管理画面が見当たりません。
MORE ソフトも本体機能特別無く、インデックス画面にアイコンとして並んでいて、 そこから直接起動することができます。 そうか、時代はこうなっていたのか。 だから MORE ソフトを作ってるほかの作者の方は、 短い名称しかつけないんだな・・と今更ながら気が付く次第。
しかし、管理画面が無ければ 起動中の MORE ソフトを見たり停止するには一体どうすればいいのか? マニュアルを見たところ、その見なれた MORE ソフト管理画面は、 インデックスへ機能を追加する選択画面の中から呼び出すことがわかりました。 この場所にあるのはちょっとわかりにくいかもしれません。
な、何だこの速さは・・爆速じゃないですか。
MI-110M を使ったときの不満は、CFカードアクセスの遅さでした。 例えばメモリ管理画面で、 カードの残り容量を見ようとして切り替えた場合に やたら待たされること待たされること。 パソコンデータ画面でうっかりカードにタッチしてしまったら いつ返ってくるかわかりません。 MI-110M についてきた MORE ソフト Zaurus PC Exchange でも同じです。
カードを使っている MI-100 ユーザーは、 みんなこの点で不満を持っているんじゃないかと思います。
一体なぜ遅いのか、その原因は MORE ソフトを作っているときになんとなく わかりました。 ディレクトリアクセス時、最後のファイルになればなるほど目に見えて速度が 下がっていきます。 どうみてもディレクトリ検索を、1ファイル毎に先頭からやりなおしているわけで、 これはてっきり Zaurus OS の仕様というか欠陥だと思ってました。
igeti MI-P2 に、MI-110M で使っていたカードを挿入したのですが、 アクセスが速い速い。 メモリ管理画面のカードでも まあ普通かな と思う時間で結果が返ってくるし、 dash を使ってカード上で ls を実行しても、 最後まで躊躇なく画面がスクロールして流れていきます。 MI-110Mだと dash の ls は、ファイルリストが後半になればなるほど どんどん遅くなっていきます。
カードのディレクトリアクセスは、MI-110Mにくらべて igeti MI-P2 は ものすごく改良されています。
MOREソフトは最初からいくつか入っています。 といっても、それが MORE ソフトなのか本体内蔵機能なのかあまり区別が付きません。 代表的なものではやっぱり乗り換え案内とブンコビューアでしょう。 特に 乗換え案内が最初から入っているのは、インストールの手間が無くて非常に便利です。 (PCからの乗換え案内のインストールは面倒なのです)
ブンコビューアは最近スペースタウンでも配布されているもので、 基本的に TTV ブックリーダーと同じです。
MOREソフトの起動に関してだけは、igeti では 本体メモリとカードメモリの区別が全く無くなったといえます。 インデックスにはカードにあろうが本体メモリにあろうが同時にアイコンが並び、 カードの抜き差しもきちんと判別しています。 カードと本体メモリを完全に区別する仕様の Zaurus シリーズにおいて、 結構画期的なことかもしれません。
オプションをつなぐための各種 インターフェース部分が左上に集中しているのは MI-110M 同様です。 ただし、携帯キーボード端子は無くなり、ACアダプタ端子が追加されました。 また オプションポート16 は左サイドに移っています。
MI-110M ではACアダプタを ポート16 に接続します。 ここに CE-HA15 という変換コネクタをつけると ACアダプタがつながる仕組みでした。
MI-P2 では ACアダプタ端子が独立しているものの MI-110M 同様 ポート16 に CE-HA15 をつけても大丈夫のようです。画面上には AC 電源と表示されます。 ただこの状態だと光端子部分を AC コネクタが隠してしまうのであまり具合が よろしくありません。 やはり素直に ACアダプタ端子を使うことにします。
igeti MI-P1 はもともとスライド式のハードカバーを採用した機種です。
MI-P2 では本体一体型の皮製カバーに変更されていますが、ボディは共通なので スライドケース用の溝がちゃんとあります。 おそらく MI-P1 のものもそのまま使えるのではないでしょうか。
一体型といっても Zaurus の伝統か、本体カバーは簡単に取り外すことができます。 裏側からみて取り付け部、金属板が見える部分から真中のパーツを上に引き上げ、 その状態で右にスライドさせるだけではずれます。
家にある PI-6000 と MI-110M、MI-P2 を比べるとわかるのですが、 Zaurus のペンは新型が出るたびにどんどん小型化され短くなっています。
igeti のペンはスライド式で伸び縮みするもので、 Zaurus 始まって以来初(?)の 縦収納です。 本体を持った状態で縦方向に差しこみます。 (しかも本体ではなくカバーに)
逆に本体収納でないため、ペンも付属品にこだわる必要はないかもしれません。 ボールペン兼用のものを持ち歩いてもいいでしょうし、 長めのストラップに取り付けて、 落とさないなくさない紐付きペンを作ってもいいかもしれません。
本体裏側には初期化ボタンとカードのロックスイッチしかありません。 これまで存在していた電池交換時のロックスイッチは 乾電池カバーと一体化されています。 電池交換用のふたをはずすと勝手にロックが外れる仕掛けなので、 本体リセット操作も「電池ロックのON/OFF」ではなく「電池カバーの取り外し」 になっています。
CFカードのとりだしレバーもなく、取り出すときは手で引き出すようになりました。 その代わりカードのロックスイッチは MI-110M とは違い、本当にカード自体を 取り出せないように固定します。
MI-110M では、カード自体に機械的なロックはかからず、 カードロックスイッチをONにすると取り出しレバーが操作できなく仕組みでした。 コンパクトフラッシュカードのように 本体にすっぽり収まってしまうカードだと 取り出しレバーのロックだけでちゃんと取り出せなくなります。 しかしおそらく設計時には想定していなかったであろう CFサイズのカード一体型PHS では、 動作時でも簡単にひきぬくことができてしまいます。 igeti ではそれらを考慮した変更がなされたものと思われます。
その代わり、MI-110M ではいちいち裏のロックを切り替えなくても簡単に 一体型 PHS の抜き差しができたのですが igeti ではできません。 面倒だけどより安全になったのだと評価しましょう。
オプションポート16のふたは igeti でも一体型ひきこみ式です。 CFカードスロットにふたはなく、カードが無いときは保護カードを入れておく ようになっています。
MI-110M ではカードにも一体型のふたがついてましたが、 最近では CF カードをつけっぱなしだったので 使い勝手はとりあえず変わっていません。
ペン操作がしやすいよう、ざらざらパネルになったのは PI-5000 からだったか PI-6000 だったかちょっと覚えていません。 igeti の画面は PI-3000 を思い出すようなつるつるの 液晶画面&タッチパネルになっています。 そういえば、画面タッチで電源が入るようになってからざらざら になったのでしょうか?
igeti は左の電源ボタンを押さないと電源が入りません。
igeti MI-P2 は、同じ Zaurus として MI-110M に近い性能を持っています。 そのため位置付けとしては MI-100 系の後継機に相当すると思われます。 しかし、MI-100シリーズと比べて大幅に安くなっているその 価格差を見てわかるように、 必ずしも機能的に完全な上位ではありません。 めについた違いをいくつか書いて見ます。
ハード的な違いとしてまず MI-110MやMI-106Mについていたような、 本体内蔵モデム(といっても14400bps)は無くなりました。 もちろん、 MI-110M の時代とは違いCFスロット用のカードモデムが存在しているため 必要に応じて組み合わせることができるし、 代りに携帯&PHSアダプタ機能が内蔵されています。
igeti の場合アダプタやカード不要で、 専用のケーブルだけで携帯やPHSに繋げることができるので、 この方がありがたい人も多いと思います。
本体機能の細かい改良点は無数にあるのですが、削られている部分の方が多いです。
ただ、削られた機能である 「レポート&自由帳」「インクワープロ」「ワープロ」「表計算」 については、8月に MORE ソフトとして別売されるそうなので、 それを導入すれば機能的な差は無くなることになっています。
メモリ容量は 10M (ユーザー領域 7M) で、MI-110M も MI-P2 も全く一緒です。 ただ MI-110M の場合、7桁変換機能が MORE ソフト扱いになっており、 これを組み込んでおくと辞書でメモリがかなり食われてしまいます。 MI-P2 では本体に入っているので、この分メモリを食わなくて済みます。
igeti は、画面のまわりも実にシンプルです。 操作ボタンは左側一列しかありません。 そう言えばスクロールボタンも左にあるので、 操作系が全部左によっている感じがします。
[メニュー]・[中断]・[機能]・[切]・[カード]・[↑][↓]
これしかありません。インデックスは「戻る」キーを押さなければなりません。 光通信キー(確かに余り使わなかった)もなくなりました。
インデックスキーが無いのがかなり痛いです。 ペンタッチ操作しているにもかかわらず、 他の機能に切りかえるたびに「戻る」ボタンを押さなければなりません。
左手のスクロールボタンだけですいすい操作が売りなのに、 逆に右手のペンタッチだけではすべての操作ができなくなってしまいました。 これだけは何とかして欲しい点です。
スケジュール、メール、インターネット、フォトメモリー、アドレス帳といった 本体機能は、 インデックスのホーム画面から直接呼び出すことができます。 これが今までのインデックスと違うのは、 単なる機能呼び出しではなく「読む」「書く」などといったアクションの詳細にまで 直接リンクがはられていることです。
MI-110M では、一度各機能を呼び出したあと、そこから新規登録なりメールを読むなり いちいち選択しなければなりませんでした。 例えば手書きでメモをとろうとしたとき、MI-110M の場合は「フォトメモリー」 ボタンにタッチしてから「新規書き込み」をします。 igeti では、ホーム画面にある フォトメモリーの「書く」ボタンをタッチするだけで 直接新規書きこみ状態に飛ぶことができます。
特にメールは、ホーム画面から直接受信状態に行くことが出きるので便利です。 MI-110Mの場合、通常のインデックスからメール受信まで行く手順が非常に複雑です。 [機能]+[通信/メール]と操作することで直接全メール受信に 飛べるショートカットがあったので重宝していましたが、 わかりやすさの点でも igeti の方が上でしょう。
igeti MI-P2 は、50000円の定価に本体のみ付いてきます。 乗換え案内などの MORE ソフトはすべて本体メモリに最初から入っており、 その状態で出荷されています。 アドレス帳や記念日データとして、最初からいろんなサービスの電話番号や 歳時記情報が収められています。
だからマニュアルにも、購入直後本体リセットしないで下さいと記載されています。 MI-110M のときは、購入直後は本体リセットしてくださいと書かれてました。
パソコンとリンクするためのケーブルやソフトも一切ありません。 MI-110M のときは、本体のほかにパソコン用のリンクソフトや MORE ソフト CD-ROM がついていましたが、その類は全くありません。
私のように本体の買い替えならパソコン用ソフトの類は不要ですが、 必要なら別売りのものを買わなければなりません。
カタログスペック上の比較ですが、 電池寿命は連続表示時 40時間と MI-110M も MI-P2 も一緒です。 通信時は、内蔵の携帯電話・PHSアダプタ機能を使った場合 MI-P2 の方が 4〜8倍長く使えることになっています。
MI-110M からのデータ移行は、マニュアル通り光通信を使いました。 各機能毎に全データ通信を使って光で転送をします。 これはたいした手間ではなく簡単に終わりました。
問題は、igeti にはまだレポート&自由帳機能が無いので、 その分データの移行が完全にできないことです。
MI-110M で使っていた MORE ソフトはほとんどカードに入っていたので、 カードをそのまま差しかえるだけで動いてしまいました。
スケジュール画面はかなり変わりました。 一ヶ月のカレンダーと一緒に各日付の内容が下段に表示されるレイアウトになり、 PI-6000 から MI-110M へ移ったときの不満がようやく解消されました。 また、スケジュール画面にはアクションリストだけでなく、 その日に受信したメールも一緒に表示されるので、これは便利です。 (スケジュール画面へのメール表示は設定画面でON/OFF可能)
MI-110Mにくらべて一覧性が減った気がします。 気がするだけでなく本当に少なくなっていました。 MI-110Mでは一度に10人分表示されますが、 igeti では 8人までしか表示されません。
また、一覧に表示できる項目も2(名前入れて3つ)つしかなく、 かなり減っているように見えます。 が、これは実際は項目が隠れているだけで、マニュアルを見たら 4つまで増やせることがわかりました。
ボタンとしてあった機能が メニューの中に隠れていたりするので、 全体的に画面がすっきりしています。 「電話をかける」というボタンがあるのは目新しいかもしれません。
telnet やパソコン通信といったターミナル系の機能は 無くなっているようです。 MiniTELNET 作っておいて良かった(でもまだ動くかどうか試してない)。
マニュアルは厚いものが一冊だけになっています。 MI-110Mのように入門編、活用編、とわかれていません。 さらに MI-P1/P2 共通のマニュアルになってます。
とにかく今のところ、乗り換えて感じたのは、
小さく軽くなったのが非常にうれしい。
メール機能が強化されているのがうれしい。
カードのアクセスが速くなったのがうれしい、といったところです。
あとは、データを全部移行するために必要なレポート&自由帳をとりあえず待ちです。 時間があれば、そのときにまた何か書かせていただくかもしれません。
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