MI-P2 その2

1999/08/04 (最終更新:2005/08/28 15:27)
◎ 同じ白黒Zaurusでもこんなに違う

MI-P2 MI-P2
MI-110M MI-110M

それぞれスケジュール画面で電卓を出したところ

◎ メール生活

電子メールを、普段の連絡手段から情報入手まで、 ごくごく自然に当たり前のように使うようになって久しいわけです。

一日はメールチェックで始まり、 たまっている作業は 受信ボックス内の「未整理」メールの数ではっきりわかります。

ふといきぬきに、自動受信されたメールでも見ようとメーラを起動しようものなら、 返事を書かなければならないメール、 やらなければならない作業がみごとに並んで仕事の催促をされたりします。

こうして、 終えた作業や返事を書いたメールから順次、手動で他のフォルダに 振り分け整理しつつ移動します。

電子メールを、普段の生活から仕事まで、 使うのがごくごく自然で当たり前になってきています。 こうなると、単なる連絡通信手段だけではなく、 ほとんどアクションリスト同然の役割です。

普段はメールの読み書きと管理にパソコンを使っていますが、 外出時のメールチェック用として Zaurus も大活躍しています。

igeti MI-P2 では、アクションリスト同様 スケジュール画面にもその日の受信メール一覧が表示され、 スケジュール画面からそのままメール内容を読むことができます。 なるほど、これは非常に道理にかなってるし便利だ・・と大納得しました。

◎ テキストビュア標準搭載機

良く考えたら、MI-P2 は Zaurus で初かもしれない、 テキストビュアの標準搭載機です。

パソコンで普通のテキストファイル (拡張子 .txt) を、 コンパクトフラッシュにコピーして、そのまま MI-P2 に差しこめば 内蔵のブンコビューアでそのまま読める!

でも読めるけど書く手段は標準で入ってないので、今のところ別入手の MORE ソフトを 頼るしかありません。

そう言えば Zaurus には、画像ローダーは最初から標準で入ってます。 普通の jpeg でも、パソコンデータで扱えるし、フォトメモリの「PC送出」と 「PC読込」で、内部データと相互変換や やり取りができるんです。

テキストファイルに関しても、メールなど内蔵機能からの「PC送出」や「PC読込」 ができたら、ブンコビューアが使えて大変便利かなとふと思いました。

◎ 機能キーでできること

マニュアルと見ていると[機能]+[戻る]ボタンという操作がいっぱい出てきます。 [戻る]は基本的にインデックス画面に戻るボタンであると前に書きました。 が、スケジューラなどいくつかのシーンでは[戻る]ボタンで インデックスではなく、一つ前の画面(一覧だったり詳細だったり) に戻ってしまうことがあります。

意味的にはこっちの方が正しいんでしょうが、 戻る動作がいまいち明確ではないので、いっそ[戻る]は インデックス キーに 割り切った方が良かったのかもしれません。

というか、独立した(ちゃんとした)インデックスキーが無いんです。

そこで出てくるのが[機能]+[戻る]ボタンという操作。 この操作をすると、どんなシーンでも確実にホーム画面に戻れるという正真正銘の 「インデックス」ボタンなのです。(結構不便)

ぜんぜん関係ありませんが、同じように[機能]+[決定]ボタンと操作すると、 画面のハードコピーを取ることができます。 Zaurus の画面のハードコピーを取るツール(PCとケーブルが必要)は SZABサポートページで入手できます。

◎ ああ、レポート機能

とうとう igeti MI-P1/P2 用の追加 MORE ソフト配布の詳細SharpSpaceTown に載りました。

待ちに待った MORE ソフトは 「インクワープロ」「レポート&自由帳v1.1」「ワープロv1.1」「表計算」 の4種類。表計算以外は 8/6 と、あと少し我慢すれば登場です。 いずれも MI-110M では本体標準機能だったわけで、 これらを全部組み込んでやっと、機能的に MI-110M に並ぶことになります。

もともと有料配布のアナウンスでしたが、その販売値段は・・表計算以外 一律500円。全部合わせて2500円。 必要な機能だけ選ぶなら、ブンコビューア用に本一冊買う値段とほぼ一緒。 高いか安いかわかりませんが、 有料化ということで、もっと高い値段を覚悟していた人にとっては 結構意外かもしれません。

これで SpaceTown の有料サービス会員は急激に増えることは間違いなし。

◎ これなら使えるか情報ファイル

Zaurus を長いこと使いつづけていて、ホームページまで作ったりしている割に、 Zaurus 使いこみ度はあんまり高くないかもしれません。 というか、自分で言いますが、Zaurus らしい使い方や使いこみ度は かなり低いんじゃないかと思います。(携帯度はむちゃくちゃ高いです)

というのも全く手をつけていない機能がたっぷりありまして、 例えば MI-110M のころ、 ほとんど使ったことが無い「デイリープラン」に「アクションプランナー」。 ちょっといじってはみたけれど、普段は全く使わなかった 「表計算」に「ワープロ」。 最初がんばって使ったけど 結局活用していない「パーソナルデータベース」に「インクワープロ」。

ぜんぜん Zaurus を使いこなしてないです。反省。

同じように、実はあんまり活用していなかった機能として「情報ファイル」 がありました。

Zaurus でいう「ファイル」とは、データを分類する機能のことです。

もともと PI ZAURUS は、レポート&自由帳をファイル単位に分類すること ができました。これはディレクトリのようなもので、 その中にデータの実体がありました。

MI Zaurus ではこれが拡張され、 全機能にわたって同じように分類管理しようという目的で 「情報ファイル」機能ができました。 これが曲者で、この分類は実体ではなく仮想的なものになってしまいました。

実体は一つなのに、複数のファイルから参照されることもあります。 どのファイルにも含まれないデータもあります。

問題は、データ側から「自分がどのファイルに含まれているか」 が一切わからないこと。 操作が面倒で、複数のデータをまとめて移動できないのも (Zaurus全般に言えることですが)かなり難ありでした。

で、その(メモの分類にしか)ほとんど使っていなかった情報ファイルですが、 igeti MI-P2 では MI-110M にくらべて結構さまざまな改良が施されていているのが わかります。

まず、未分類データが専用のファイルにあつまるようになりました。 これでファイリングされていない「ファイルから外れた」データが 一切無いことが保証されるのであれば、大進歩です。

さらに、情報ファイル画面の一覧を、 機能毎に絞り込むことができるようになりました。 スケジュールのように、もともとカレンダーに連動して 時間軸で並んでいるデータは、 情報ファイルで厳密に分類管理してもあんまりうれしくないわけです。 そういう不要なものは表示から外すことができます。 (除外ではなく単一機能で絞込みなのが残念) また、表示されているリストの件数表示がついてます。

メモリもデータも増えれば増えるほど、 情報ファイル機能だけでは役不足になるのは目に見えてます。 特に複数のデータをまとめて取り扱う操作に難があるうちは、 Zaurus 単体での活用に限界を感じます。 UI を含めた大改良を切に望みます。

◎ ダイアログを押したい

電源をON、スクロールボタンでカーソルを移動して「メール・受ける」で[決定]。 すると、

●メールを受ける●
未読メールをすべて受信します
「受信する」「中止」

というダイアログがでてしまいます。 そう、出てしまうんです。

このようなダイアログは、必ず画面タッチして選択しなければなりません。 スクロールボタンや決定キーだけじゃ操作できないんです。 せっかくの igeti なのに、 片手だけでメールチェックして読むところまで持っていけないのは痛いです。 というか実に惜しい。

これさえできれば、その後の 読むときのスクロールに関しては、 ペンよりボタンの方がずっと楽なんです。 メールを読むときは [戻る]と[決定]も、実に意図した通りに働いてくれるので、慣れると非常に便利。

特に、上下スクロールで、スクロールバーからペンが外れて うまく操作できなかったりすることが無いのが良い。 (もしかしてこれまで使いにくすぎたの?)

◎ メモリ管理とブンコビューア

メモリ管理画面は頻繁に使う機能の一つです。 まさかこれを、インデックス画面から隠しているひとはさすがにいないと思います。 (いるんでしょうか?)

ところで、最近 MORE ソフトの数が非常に増えてきましたが、SHARP 配布の MORE ソフトには動作条件が明記されています。 「要空きメモリ ???Kbyte」みたいに。 にもかかわらず、メモリ管理画面ではグラフのバーと 各機能毎の登録件数があるだけで、 具体的に何Kbyteメモリがあいているのか詳細はわかりませんでした。

MI-P2 にはブンコビューアが標準搭載されているので、 この空きメモリ容量をチェックすることが可能になっています。

ブンコビューアの文庫リスト画面で「操作メニュー」をタッチし、 「?」から「メモリー情報」を選びます。 ここでタイトル数表示と共に、本体メモリの残り容量が Kbyte 単位で表示されます。 これが標準でできるのは MI-P2 だけでしょうか。

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フルパワー全開 Hyperでんち

Hiroyuki Ogasawara <ho>