オレンジが目印 MI-C1

1999/12/07 (最終更新:2005/08/28 15:27)
◎ 困った

突然のMI-C1 発表から待つこと18日間。 困ったことにこの Zaurus MI-C1 は、 カラーでカメラが使えて音声メモもできていろいろ改良されてて それでいてかなり「小さい」らしいのです。 「携帯性が増すなら乗り換えOK、だけど機能が減るのは勘弁してね」 の買い替えの法則をらくらくクリア。 だけど、つい先日 MI-P2-B を手に入れてからまだ半年も経っていません。 困った。

◎ しまった

困っているうちに発売日が近づいてしまった。 でもどうやら発売が遅れているらしい。 それとなく気になって、発売日前から店先をちょくちょくのぞいてみてはいるものの、 店員の話によると 入荷は発売日すぎてからになりそうだとこと。

さすがにこの日、現物を目にすることはあきらめたその足で ふと立ち寄った隣の店。店先に置いてある MI-C1 発見! 困っているはずだったのですが、悩む間もなくそのまま手に入れてしまいました。

◎ 初めてのカラー

Zaurus がカラーになってからすでに3年半。 色が出る Zaurus をはじめて手にすることができました。

カラーというのはもちろん新スーパーモバイル液晶で、 反射型のカラーTFTと呼ばれる代物です。 MI-310 や GameBoyColor でも使われているこの液晶ですが、 「新」の分だけ室内など暗めのところに強いことになっています。

今まで白黒onlyだったので、色選択でいっぱい色見本が並ぶ フォトメモリでとりあえず感動。 フォトメモリに最初から入っている地下鉄路線図で、 ちゃんと路線の区別がつくことにさらに感動(白黒ユーザーならわかってくれるはず)。

◎ 小ささの比較

本体は ZaurusPocket のようなイメージのフラットデザインで、 ハードカバーで液晶上部が覆われています。

本体左側にはスクロールキー(カーソルキー)と、 「戻る」「決定」の2ボタンが並んでおり、 機能は igeti と一緒ですが配列が若干違います。 igeti 同様電源は「戻る」ボタンと兼用です。

カバーは右側液晶部分のみ覆う形でボタン類は隠れません。 液晶部だけ隠すのは igeti MI-P2-B のレザー調カバーと同じです。

サイズはデザインのせいか一見小さくは見えませんが、 ZaurusPocket MI-110M と比べるとその圧倒的なサイズの差が見てとれます。 横方向で1センチほど小さくなり、印象とは裏腹に縦方向もわずかにスリムに なっています。 厚さは ZaurusPocket よりほんのわずかに厚いけど、その差はカタログ値で調べても 0.5mm 程度しかありません。

igeti との比較では、横の長さは両者ほぼ同一です。 縦の長さは igeti にはかないません。 厚みは液晶部分では C1 の方が厚いですが、電池収納部は igeti の方が若干厚くなっています。 ペンホルダを持たない igeti に対し、本体上部にペンを収納するためその差が 現れているものと思われます。 逆に igeti ではペンホルダがカバーについているなどカバーが大きいわけですが、 カバーをかけた状態では MI-C1 の方がわずかにコンパクトかもしれません。

重さはカタログ値で次の通り。

◎ ペンが短い

igeti では、ペンは本体収納式ではなく、カバーにとりつける形になっていました。 igeti のペンは短くて、使用時にのばして使うタイプです。 さすがにあまり使いやすくはありません。 たまに MI-110M を使ったときなど、ペンの持ちやすさにほっとすることがあります。 MI-C1 のペンは、本体収納式で極限まで小さくしたぎりぎりのサイズです。 ペンの大きさまではカタログに載っていないところなので、 ちょっと調べてみました。

MI-110M と MI-P2 のペンは、ほぼ同じ太さです。 MI-C1 のペンはかなり細くなっています。 手の大きい人だとちょっと安定度にかけるサイズです。 igeti 以降のペンサイズの縮小化は、スクロールキーとの併用インターフェース化に 伴う変更だと思うので、ペンを多用するかほとんどキーで済ますか、 使い方によって評価が分かれそうです。

◎ 上下左右、4側面にコネクタがある

左側面
オプションポート16が左側面真中にあります。 igeti 同様、携帯などのアダプタとの一体化を考慮した設計なのでしょう。 光ポートは左側面の下部で、さらにその下にストラップ穴があいています。

上側面
左端に AC アダプタ端子があります。

右側面
多くのザウルス同様に、カードスロットがこの位置にあります。 カードはダミーカード式で抜き差し用レバーが無い(直接手で引っ張る) のは igeti と同じです。 カードスロットの下に「マイク・イヤホン」端子がついているのが新鮮な感じ。 ペンは右側面上に横からさして入れるタイプで、操作感は ZaurusPocket と完全に同じです。

下側面
こんなところにキーボード端子が付いていました。 下側の真中という位置は目立つようで目立たないため、 いわれないとその存在に気が付かないかもしれません。

◎ 電池じゃないザウルス

小さいのに電池じゃない Zaurus。 買ってすぐ使ってみようと思ったら、本体に電池が入っていませんでした。 箱の中から見つけたのは見なれた単4電池ではなく、 非常に薄いリチウムイオンバッテリー。 そういえば、電池じゃない Zaurus を手にしたのも初めてです。 カタログによると 16時間持つそうです。

今まで AC アダプタは全く使わず、電源も自分から切ったことが無く (オートパワーオフに任せる)、たとえ電池が切れても交換すれば即使える MI-110M や igeti に比べると、 充電やバッテリー容量をきちんと考えなければいけません。

そういえばついてきた ACアダプタ EA-65 が、ものすごく小さいです。 MI-110M や igeti の時も ACアダプタをみて小ささに驚いたのですが、 C1 付属の EA-65 は端子部分が折畳式で、 ACアダプタ部分が 46mm×46mm 程度しかありません。

◎ いっぱいあるタッチボタン類

画面の横にあるタッチキーは、igeti のように左側にしかありません。 それも上から下までびっしりと11ボタンもあります。 igeti は 7つ、MI-110M は 9〜10個。 igeti MI-P2 で不満だった「ペンタッチでインデックスに戻れない」が、 ちゃんと改善されているのには大満足です。

タッチキーのうち上4つが C1 独自のものとなります。 インデックスの直接呼び出しが2種類「ホームインデックス」「ツール」、 「アドレス帳」と「スケジュール」の機能呼び出しが2つ。 それ以外、 下の7つは Zaurus お決まりの「メニュー」「中断」「切」「機能」「カード」 「↑」「↓」が並びます。(切 と 機能 の位置が igeti と上下逆なのは謎)

◎ いっぱいあるインデックス画面

igeti では、基本インデックスとオリジナルインデックスの2種類の画面がありました。 なかなかカスタマイズできて便利だったのですが、C1 にはそれが 6つもあります。 並べ替えたりいろいろとカスタマイズできるみたいですが、その中の 「ホームインデックス-2」は [書く][スケジュール][見る] 等が並ぶ igeti のインデックス画面そっくりでした。

(続く..)

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Hiroyuki Ogasawara <ho>