これまで Zaurus は、新型が出るたび速くなっているといわれ続けてきました。 でも本当に速くなっているのか客観的に調べたデータはほとんどありません。 今回その疑問に答えるべくここでベンチマークテストを行ってみます。
MI-C1 購入を機に簡単なプログラムを作っただけなので、テストやデータの内容は あまり吟味されたものではありません。 将来的にはこのチェックプログラムを公開し、 多くの方がテストできるようにしたいと考えています。
テストしたのは手持ちの3機種です。
プログラムは SZAB4.2 で -O オプションをつけてコンパイルしています。 Zaurus は基本的に全部同じ CPU(SH3) かつシステムなので、 割と正確な性能比が出てくるはずです。 ただしそれぞれのチェックの正当性やきちんとした裏付けの検証までは 行っていません。
CPU loop
単純な整数演算を4000万回ループさせます。 メモリアクセスは発生しません。 ループはCPUのキャッシュ上に載るサイズなので、 純粋にCPU単体のクロック速度比較を行うことができると思われます。
DrawString
QP48 サイズの漢字半角含めた文字描画を連続して 30000 回行います。 本当はさまざまなサイズの文字のデータを取りたいところですが とりあえず今回はこれだけ。
TEST | CPU loop | DrawString |
MI-110M | 102 | 164 |
MI-P2-B | 101 | 154 |
MI-C1-A | 51 | 115 |
STAGE-1 CPU TEST
CPUテストに関してはコメントしずらいのですが、igeti の CPU は基本的に ZaurusPocket と同じ速度で動作していると思われます。 もちろん一度のテストだけで決め付けることはできませんので、もっといろいろと 考慮すべき前提条件があるのかもしれません。 MI-C1 については、数値から見て MI-110M/MI-P2 の倍の速度の CPU を搭載している可能性が高いと思われます。
当然ながらこれはCPUのみのテストであって、実際のシステム速度、 さらには実際に操作した場合の体感速度とは異なっています。 それらはおいおい他のテストで明らかになっていくと思われます。
STAGE-2 SYSTEM TEST
このテストは時間が無くてインプリメントできませんでした。 メモリアクセスを多用した、一般動作に近い状態での CPU 速度の計測を 行う予定です。
STAGE-3 DRAW TEST
Zaurus を使った場合、実際にユーザーが体感する速度はほとんど描画速度に 依存しているといえます。 そのため描画APIの速度テストを行うことで、ユーザーが体感する実際の速度比に 近づいていくことになります。 基本的な文字描画(それも一種類だけ)を行ってみましたが、 それでも MI-P2 が MI-110M より若干高速になっていることがわかります。 初めて出たモノクロ機に比べると、さすがに描画 API が改良されているのではないでしょうか。
MI-C1 は色数が多いにもかかわらず描画速度が速くなっています。 ちなみにテスト中表示している文字列は、モノクロ機種では色が薄くなるだけで、 文字を書き換えているのかどうかすらほとんどわからない状態になっていました。 C1 の場合は、ちゃんと文字を書き換えていることが目で見てわかり、 液晶の反応速度の違いを見せつけられました。
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