PIザウルスは、容量の多い機種で 1Mbyte (ユーザーエリア約700Kbyte) のメモリをつんでいました。 専用 RAM カードでさらに増設できるものの、 本体メモリですら半分も使っていなかった私としては、 ザウルスポケットの 10Mbyte (ユーザーエリア7Mbyte) のメモリは、 とてもとても使い切れるものでは無い、未知の領域に見えます。 (そういえば、RAM 32Kbyte の PA から PI に移ったときもそう思った)
しかしいつのまにかザウルスポケットの本体メモリは、 ブラウザキャッシュを消しても 80% 以上もあっけなく埋まっていました。
原因は MORE ソフトです。 郵便番号7桁対応のデータ他、各種ついてきたゲーム類の MORE ソフト、 そして乗換案内をはじめとする体験版ソフトなど、いろいろ入れているうちに メモリがほとんど埋まってしまいます。
現在、本体容量が最も多いザウルスで 10Mbyte (フラッシュ8Mbyte、 ユーザーエリア 7Mbyte) です。 私のザウポケ MI-110M も 10Mbyte ですから、 今後 MORE ソフトがどんどん出てきたら 本体メモリはまず足りなくなってしまうことでしょう。
MOREソフト以外にも、画像を多く含むインターネットデータを多数保存したり、 また PowerZaurus の場合はデジカメ画像や音声データを 保存するケースもあるでしょう。
世代が代わる毎に容量10倍に増えるザウルスでも、 やっぱりメモリはいくらあっても足りないものなのかもしれません。
Type2 の PC カードスロットを装備する Color/PowerZaurus と違い、 ザウポケには小型化の代償として カードスロットも大きな制約を受けることになってしまいました。
ザウポケのスロットはコンパクトフラッシュ(以後CF)カード専用です。 そのため、デジタルカメラや通信用の PCカードなど、 魅力的なオプション類は一切使えませんし、 今後使えるようになる可能性もたぶんありません。
当初は非常に残念だったのですが、考え様によってはちょっと気が楽です。 このスロットには CFカードしか入らないので、 使い方を考える必要がありません。 悩む必要一切なく、メモリ増設でこのスロットを埋めてしまうことができます。
あまりに気が楽なので、つい買ってしまいました CFカード。
PI までのザウルス・電子手帳のオプションは、 SHARP 純正もしくは、必ずザウルス専用のものでなければなりませんでした。 だからカードもメモリ容量の割に高かったり、 販売店でもなかなか置いてなくて買えないこともあります。
しかし MI は違います。 パソコンやデジカメで使われるものと同じフラッシュメモリカードです。 そのため値段も割合手ごろで、 かつどこでも入手できる入手しやすさは嬉しい限りです。
おかげでほんとに悩まず買ってしまいました CFカード。
CFカードは多くのメーカーが出しています。 SHARP 純正品でなくても、PowerZaurus やザウポケ対応を カタログやホームページ上に明記しているメーカーがありますので、 そういう製品は安心して買うことができます。
カードメモリはいつでも取り外しでき、 またユーザーは複数のカードを交互に使い分ける可能性があります。 だからカードメモリは、本体メモリと独立したデータ空間になっています。 カードを使うか本体メモリを使うか、機能毎に切り替えて使うのです。
情報ファイルのような単なる分類ではなく、ほんとに分かれているので、 パソコンでいうフォルダといいますか、 もっとはっきりしたデータの使い分けができるでしょう。
10Mbyte ザウポケ本体に 30Mbyte のカードを挿入した場合、 40Mbyte のザウポケができます。 でも概念的には 40Mbyte の一台のザウポケではなく、 10Mbyte のザウポケと 30Mbyte のザウポケの 2台がいっしょのマシンに入ってる感じです。
例えばフォトメモリー機能で左下の[カード]をタッチすると、表示されるデータが 本体メモリからカードメモリ上のものに切り替わります。 アドレス帳やスケジューラも同じで、カードと本体メモリでそれぞれ別の データを保存しておくことができます。 (本体とカードのスケジュールアラームが重なってたらどうなるんだろう?) 情報ファイルもカード上にもう一つできます。 ザウルスが増えた感じです。
ザウルスが増えた感じがするフラッシュメモリーカードにも、 よくよく見ると必ずしも両方で使えない機能があることに気がつきます。
本体のメモリ管理画面 | カードのメモリ管理画面 |
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本体メモリとフラッシュカードの使い分けは、機能単位で行うことができます。 仕事とプライベートで分けるなど、同じ機能を両方使い分けることもできるし、 機能毎にきっちりどちらを使うか分けてしまっても良いでしょう。
そこで私は、本体メモリにはバックアップが必要なデータを置き、 カードにはバックアップがいらない巨大なデータを転送しておくようにしました。 こんな感じです。
カード側のデータは、パソコンから転送したものが中心でもし失われても 再転送すれば済むものです。 本体側は、ザウルス上で書き換えたり編集することがあり、 バックアップが必要なものです。
これだと、まめにパソコンにデータ転送でバックアップ取るのも苦にならないし、 カードの全データ保管機能も効率よく活用することができます。
上のように分類を分けたら、MI-110M の本体メモリの使用量は 10% 程度になってしまいました。
登場してからあちこちで話題になっている MORE ソフトに Zaurus-PC Exchange というソフトがあります。 ザウルスポケット以降には標準添付で、 ザウルスプラザからダウンロードすることもできます。
しかしながらいったいどこが便利なのか、またどう使うのかは、 フラッシュメモリカードを持っていないユーザーにはさっぱり分からない代物でした。 このソフトでできるのは次の点です。
【本体メモリ】【カードメモリ】【ATAカード】間で、 それぞれ「ワープロ」「表計算」「フォトメモリ」「パソコンデータ」の やり取り(コピーと移動)ができること。
本体メモリとカードメモリ間を、 ファイル名のドラッグだけで転送できるのは便利です。 ザウルス本体の機能は、メモリとカードで完全に分かれているがゆえに、 データ転送は 通信indexからカードを使ったり、 切り貼りを使ったりと意外に操作が面倒になってしまいます。 それが、Zaurus-PC Exchange を使うと本体だけで簡単にできるようになります。
そして全く同じような転送が、ATAカードに対しても行うことになります。 この ATAカード って一体なんでしょう。
MIザウルスは、データ管理を独自のデータベースを用いて行っています。 だから、ザウルスで使ったカードをそのままノートパソコンに挿入しても パソコンからそのデータを直接取り出せるわけではありませんし、 パソコンでカードにファイルを転送しても それがザウルスで直接見えるわけではありません。
これはさすがに不便で、せっかくパソコンでも使える互換性のある PCカードなのに非常にもったいないことです。 そのため、それを可能にしてくれるソフトとして登場したのが Zaurus-PC Exchange です。
ATAカード というのは、フラッシュメモリカードのうちパソコンから見える領域の メモリを指しています。 Zaurus-PC Exchange を使ってここにデータをコピーしておけば、 パソコンにカードを指したときにそのデータが見えます。 またパソコンで書き込んだファイルは、ザウルス上では Zaurus-PC Exchange を使うと この ATAカードのフォルダに入っていることになります。
Zaurus-PC Exchange という MORE ソフトを使うと、 このようにフラッシュメモリーカードを使った、 パソコンとのデータ転送が可能になるというわけです。
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