Zaurus は、その小さな本体にさまざまな機能が盛り込まれています。
買ってすぐ使える本体内蔵のものもあれば、 あとから ダウンロード して追加する機能もあります。 もちろん、機種によって多少使える機能に若干の増減があります。
ダウンロードして機能を追加するためには 何らかの通信環境が必要になります。 Zaurus で直接通信する場合は、携帯電話や PHS、 モデム等を使うことになるでしょう。
Zaurus で通信をしない場合は、一度パソコンでダウンロードしてから Zaurus に転送する必要があります。
SHARP のページからダウンロードするときは、 それぞれのソフト毎に Zaurus 用の通信ツールが含まれているので、 それを使えば転送可能です。(Windows用のみ)
ここまでは、マニュアルとか SHARP のサポートページ SharpSpaceTown Zaurus Information Zaurus Support Station を見るとわかるようになっていますので、 初心者でも問題なく進むことができるでしょう。
だけどほんとは世の中には、 もっともっといろんなソフトが存在しています。 パソコンと同じように Zaurus にも、 数多くのオンラインソフトウエアが揃っているわけです。
これら、Zaurus 用アプリケーションソフトのことを MOREソフト と呼びます。
ユーザーが作った MOREソフトの場合、 なにせ実際に Zaurus を使っている本人が自ら作ったものなので、 かゆいところに手が届くような有益なツールが揃ってます。
ユーザー製の MOREソフトは ザウルスソフト開発サポートページ の投稿MOREソフト からリンクをたどって入手することができます。
ほとんどのものはダイレクトダウンロード可能なので、 Zaurus で通信できる環境があれば、そのままダウンロードして 組み込むことができます。
問題なのは PC を使ってダウンロードする場合です。 SHARP 製の MOREソフトと違い、PC に転送するためのツールがついていません。 なので、何らかの形で Zaurus に転送する必要があります。
MOREソフトはたいてい、拡張子が .ZAC のファイルにまとめられています。 ファイル名規則があるために、 ちょっとわかりにくい名前になりますが仕方ありません。 LZH や ZIP (または.exe)にまとまっているソフトでも、パソコンで展開すれば .ZAC のファイルが出てくるはずです。
MOREソフトをインストールするには、 この .ZAC ファイルを Zaurus に転送しなければなりません。
クレードルなど SHARP 純正のリンクキットを購入した場合や、 Zaurus に最初からリンクキットがついてくるときは、 そのツールを使って Zaurus に .ZAC ファイルを転送することができます。 ただしこのツールは Windows 専用です。
CF(コンパクトフラッシュ)など、 PCとZaurus 双方で読み書きできるフラッシュメモリカードがあるなら、 カードを使って簡単に転送することができます。 ノートパソコンがあるならこの方法がお勧めです。
PC 上で、カードの __ZAURUS フォルダ内に .ZAC ファイルを転送すれば、 そのまま Zaurus 上でアクセスすることができます。 ただし Zaurus はロングファイル名に対応していないので、 ファイル名の長さに注意してください。
また、CD-ROM から転送する場合など、.ZAC ファイルに 読み込み専用属性(書き込み禁止属性)がついてしまう場合があります。 そのまま __ZAURUS に転送してしまうと Zaurus 上で消せない やっかいなファイルができてしまいます。 読み込み専用属性がついている場合は、プロパティで確認して 必ずチェックをはずしておくようにしてください。
orca 氏作の ClipLink を使うと、非常に簡単にファイル単位の転送ができるようになります。 PC と Zaurus 間でも構いませんし、Zaurus 同士でも OK です。
ただし一番最初に、 このClipLinkのソフト自体を何らかの方法で Zaurus に転送しておかなければなりません。 こちらにある 「SHARP のページの ClipLink」 にアクセスすると、 ClipLink をダイレクトダウンロードすることができます。 Zaurus の通信環境がある方は、最初だけ Zaurus を使ってこのソフトをダウンロードしてください。
Zaurus の通信環境が無い方は、次に紹介する カラーザウルスダウンローダを使用するようにしてください。
このソフトは、 通信手段として専用プロトコルを使っている点も 大きな特徴の一つです。
というのも、 SHARP 純正のリンクソフトが使っている PCリンク機能では、 いちいちシークレットを解除しなければなりませんし、 通信終了後にかなり待たされる羽目になるからです。 これは、PCリンクプロトコルの場合内部のBOXファイルを操作している 可能性があるので、Zaurus システムを再構築しているからです。
ClipLink は、通信プロトコルとしてZaurus のPCリンクを使わないので、 使用感も手軽で待たされることもなく非常に便利です。
ザウルスソフト開発サポートページ の 開発サポートツール からダウンロードできる カラーザウルスダウンローダ というソフトがあります。 これは Windows95 専用となっていますが、 Windows98 でも使えます。 ケーブル通信速度は 38400bps までという上限があるものの、 Zaurus 側に特別なソフトが要りませんので、 最初に ClipLink を使う場合に活用できます。
同じ場所に MOREソフトダウンローダ もありますが、こちらは ファイルを転送するために、いちいち設定ファイルを 書き換えなければならず、ちょっと使い勝手が悪くなっています。
ここまでの説明では、転送手段として次の3つがありました。
RS-232C転送を行うシリアルケーブルです。 PCのシリアルポートにつないで使います。 クレードルの場合も、扱いはこのシリアルケーブルと全く同じです。 パソコンに標準でついていて安定しているため、 わりと確実な手段といえます。
Zaurus やノートパソコンなどについている赤外線ポート IrDA を使います。 ノートパソコンなど搭載している機器は多いものの、 設定がわかりにくかったりうまく動かなかったり、 なぜかいまいち使えないことが多いのが難点。
単純明快で転送速度も速く、確実です。 ノートパソコンならほぼ間違いなく搭載されているものの、 デスクトップ型のPCに PCカードスロットはついていません。 カードリーダーが必要になってしまいます。
最近の PC であれば、デスクトップ、ノートを問わず USB ポートが必ずついています。 USB-HUB を使えばいくらでもケーブルを分岐させることができるので、 シリアル端子のようにポートを塞いでしまい接続に困ることもありません。 この USB が使えれば、非常に便利であることはいうまでもありません。
新しい Zaurus MI-E1 の登場に伴って、 ようやく USB で接続できるケーブルも SHARP から登場することになるようです。 (オプションポート16搭載 Zaurus であれば、 従来の機種でも使えるようになりそうです)
また、市販の USB to シリアル 変換アダプタを使うことで、 Zaurus のシリアルケーブルを USB ポートで使用することが可能です。 この場合 Zaurus を USB に繋ぐというよりも、 パソコンのシリアルポートを USB を使って増設しているといった方が 正しいかもしれません。
筆者がこの夏に買ったノートパソコンは、 なんとシリアルポートも IrDA の赤外線ポートもついていません。 接続可能なポートは、USB、PCカードスロット×1、IEEE1394、 それに専用の外部モニタ接続端子とモデムのモジュラージャックだけなのです。 しかも、搭載 OS は Windows2000。 よもや、Zaurus をつなげるのに、こんなに苦労することになるとは思いませんでした。
2000年12月5日現在、 比較手に入りやすい USB to シリアルアダプタは、 PLANEX COMMUNICATIONS のものです。 これは非常に多くのショップで取り扱っていて、 在庫も豊富なものの残念ながら Windows98 にしか対応していません。 Windows2000 用のドライバが無いので使えないようです。
同じく I/O DATA
からも、USB to シリアル変換ケーブルが出ています。
こちらは在庫も少なく、すでに製造していないため市場に残っているもののみ。
ドライバもやはり Windows98 のみの対応になっています。
以前店頭で見かけたものの、2000 では使えないとのことだったので
入手はあきらめてしまいました。
(※その後 2000年12月11日に
Windows2000 にも対応している
USB-RSAQ2 が発表になりました。)
Xircom から出ている USB シリアルコンバータ は、Windows98 だけでなく Windows2000 にも対応しているそうです。 扱っているショップも多いものの、なぜかほとんどのショップが売り切れで、 次回入荷も未定であるとのことでした。 ちょっと値が張るマルチポートタイプは店頭在庫があるようです。 これはシリアル以外にパラレルやPS/2ポートなどもつなげることができるようです。
似たようなマルチポートタイプの USBアダプタ( USBポートバー) は NEC からも出ています。 やはり USB しかないパソコンに、 MobileGearII など WindowsCE マシンをつなげるために必要になるようです。 オンラインショップでも購入できます。 製品情報を見てみると、 Windows2000 で使う場合は、ドライバをダウンロードしてくださいとのことでした。 ところがいくら探しても、ダウンロードページに Windows2000 用のドライバらしきものは見あたりません。Windows98/Me 用はちゃんとあります。 Windows2000 は忘れられているのでしょうか。
そんなとき、偶然店頭で見つけたのがこちら、 Century Corporation の USB to SERIAL 変換アダプタ USB-SERIAL1A です。 Windows98/2000対応、WindowsMe も OK とのことなので、 そのまますぐ購入してしまいました。 秋葉での購入価格は 5480円です。 現在ノートではなく、Windows2000 のデスクトップ PC につないで試していますが、ちゃんと COM3 として認識し、 SZAB によるデバッガもきちんと使うことができました。 今のところ順調です。
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