機能キーは何のために

1998/03/27 (最終更新:2005/08/28 15:27)
◎ 使われなくなった機能キー

歴代のザウルスはもちろん、 PA 電子手帳時代から必ず存在していたものに[機能]キーがあります。 [順送り][逆送り]と共に本体についているこのスイッチですが、 いったい何のためにあるのか分からない方もいるのではないでしょうか。

というのも、PI ザウルスの登場で機能キーを使わなくても済むようになり、 MI になってからは使う必然性が全く無くなってしまったからです。

◎ 機能キーとは

[機能]キーは、もともとはポータブルワープロなどについていたもので、 パソコンの[CTRL]キーに相当します。

使用頻度の低い操作を [機能]キーを押してから(もしくは押しながら) 指定のボタンを押す二段階の操作にすることで、 少ないボタンながらさまざまな機能を実行することができます。

PA 電子手帳はアラーム設定やシークレットなど、多くの操作が [機能]+文字キー などに割り当てられていました。 データの複写などを行うためにも必ず[機能]キーを使わなければならず、 複雑な操作はマニュアルを熟読して覚えておかなければなりません。 半面、慣れればそれなりにすばやい操作が可能でした。

◎ ザウルスで使える機能キー操作

PIザウルスが登場し、それまでのキー操作からペン操作に代わりました。 必要な操作は画面上にボタンを表示しておけば済む上に、 どこでも使える編集メニューもあったため、特に[機能]キーを使う必要はありません。 それでも [機能] キー操作はいろいろと使えるものでした。

MIでも同様ですが、PIよりさらに[機能]キー操作の必要性が減っています。 以下、MIで使えるものを中心にピックアップしてみました。 (PIでも同じように使えるものが多いです)

[機能]+[登録]

修正など既存のデータを編集している場合、普通に[登録]をタッチすると データの上書きになりますが、 [機能]+[登録] の場合別データとして保存になります。 (PAではこうしないとデータの複写ができなかった。) ただし MIでは一部画面で、機能+登録が使えないところがあり、 メニューの複写を使わなければならないようです。 (モデムの接続先の編集など)

[機能]+[変換]

変換入力中、[機能]をタッチしてから[変換]を行うと、 人名・地名変換になります。

[機能]+[ひら]/[カタ]

タイプライター入力ボードなど、文字種切り替えボタンがある状態で [機能]+[ひら] もしくは [機能]+[カタ] を実行すると、 入力行の内容のひらがな変換もしくはカタカナ変換ができます。 入力行に全角のカナ文字があるときは、 [機能]+[半角]で半角変換もできます。

[機能]+タイプライターキー

タイプライター入力ボードで [機能] をタッチしてから アルファベット以外の文字を入力すると、 記号を入力することができます。 パソコンのキーボードで [SHIFT] を押したときに近いです。 PI でも、Addin モードで表示されるタイプライターキーボードでは、 [機能]+キーで記号の入力ができます。

[機能]+[順送り]/[逆送り]

スケジュール1件表示の状態で [順送り]/[逆送り] を使うと、 スケジュールのない日も表示されますが、 [機能]+[順送り]/[逆送り] の場合はスケジュールデータのある日のみを 検索して表示します。

[機能]+ドラッグ

情報ファイルやスケジュールデータの移動など、 ドラッグでデータを移動するような操作がある場合、 先に [機能] をタッチしておくとコピーになります。 フォトメモリーの選択部分移動やインクワープロの部分移動でも同じです。 でもなぜか Zaurus-PC Exchange 上でのドラッグは動作が逆です。 ([機能]を使うと移動になる)

[機能]+スクロール移動

通信記録画面で、[機能]+[▲]/[▼] や [機能]+[順送り]/[逆送り] を使うと、先頭にジャンプしたり数ページ分まとめて進んだりできます。

[機能]+画面タッチ

範囲選択は、普通ペンでなぞって(ドラッグして)行います、 「始点をタッチ → [機能]+終点をタッチ」のように操作すると、 始点と終点の指定だけで範囲選択をすることができます。

[機能]+[通信/メール]

ZaurusPocketだけかもしれませんが、 他のモードにしている状態で [機能]+[通信/メール] とすると、 メールの全受信モードにいきなり切り替わります。 メールチェックを行うとき手間が省けて便利です。

これ以外にも使える操作がいろいろと隠れているかもしれません。 PI では[機能]キーを使った裏技もいくつかありました。 MI でもあるかもしれません。

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Hiroyuki Ogasawara <ho>