ビッグサイトで行われた WORLD PC EXPO 2000 にちょっとだけ行って来ました。
今回の目当ては、SHARP ブース・・・ではなくて、実は Red Hat なのです。 なぜなら 「Red Hat のブースに zxLinux が置いてあった!」 という情報を入手したからです。いくしかありません。
ビッグサイトの会場は広く、 Red Hat がどこにあるのかよくわかりません。 Information で案内の方に訪ねると、指さしたところは別のブース。 首を傾げながらそこに向かうと、 ああ、ありましたありました。 ぷらっとホームの二階の角に 見覚えのある赤い色。
そこに置いてあったのはシルバーの MI-C1-S です。 動いているのは当然ながら、本家のバイナリキットで 000318 です。 この手のイベントで SHARP の方にはほとんど登場することがない zxLinux ですけど、ここには zxLinux が確かに動いていました。
感動もひとしお。 ただちょっと気になったのは、そこにいた Red Hat の担当の方。 どうもあまりつっこんで聞いて欲しくないといったご様子でした。 何か訪ねると
「これはあくまで組み込み向けの応用例ですから。」
確かに Red Hat とは直接関係ないですからね・・
Zaurus 上でもっと新しいバージョンも動いているので、
今度はこっちも使ってくださいと話しかけたところ、
「うちと取引ありますか?取引がなければちょっと・・」
それもなんか違うと思います。
いえいえ
zxLinux はメーカーの SHARP も開発に関わっている公認のものなんですよと
説明したところ、
「あ、うちは SHARP さんとは取引ありませんので。」
全然わかっていませんでした。 あきらめてその場を去りました。
37万人を動員したという WORLD PC EXPO 2000。 その混雑の中の最終日、 会場のすみでこんな ずれた やりとりがあったことは 誰も知りません。
SHARP のブースには、新しい MORE ソフト開発ツール CodeWarrior もありました。 ( SHARPの紹介ページ 、 メトロワークスの紹介ページ )
普段は本当は Windows 系 DirectX のプログラマ(?)ですが、 実はあんまり統合環境や RAD を使うことがありません。 その手のツールでわりとよく使う方のは BorlandC++ Builder でしょうか。 普段はもっぱら VisualC++ 6.0 のみです。 それも VisualStudio を起動するのはほとんどデバッグの時だけに限られます。
ちなみに SZAB を使った開発はそれほど難しいものではありません。 むしろ簡単であるといえるでしょう。 統合環境とはいえ個々の小さなツールの組み合わせで出来ており、 それがごくシンプルな構成なので、 他の巨大な RAD ツールよりずっと理解しやすくなっています。
SZAB 唯一かつ最大の難点は、 C言語しか使えず C++ が使えないことなのです。 普段 Windows 等の開発を行っていますが、 最近はライブラリを C++ で構築しているので、 SZAB を使っている限り Zaurus への移植は困難です。
ZPDVIEW、ack、aish、dash、MiniTELNET などなど、 これまで Zaurus に移植してきたツール類は、 X68K 時代に作ったものばかりです。 その理由はやっぱり C言語です。 X68K を使っていた当時はずっと、C++ でなく C言語で開発をしていたからです。
メトロワークス の CodeWarrior はかなり有名な開発ツールです。 PC だけでなくゲーム機など様々なターゲットに対応しているので、 これ一つに慣れておけば同一のユーザーインターフェースの まま開発できるのが特徴です。
残念ながらこれまで CodeWarrior を使う機会がありませんでした。 なので、CodeWarrior の売りである マルチプラットフォームの恩恵は得ることが出来ません。 だけど、それでも注目されるのは、 MOREソフト開発にやっと C++ が使えるようになるからです。 評価版の配布も始まりますので、 取りあえず手にはいるなら使ってみたいと思ってます。
ありとあらゆる場所で使われていて、 いろいろな CPU に対応しているコンパイラといえば、 もちろん gcc も忘れてはいけません。
zxLinux の開発は gcc によるクロス開発環境を使います。 gcc を自分で入手すれば、sh 用のクロスコンパイラを build (make) することが出来ます。 現在の zxLinux 開発キットは PC の Linux (intel) 用 バイナリで構築されていますが、 作ろうと思えば Windows 上で走らせることも可能でしょう。
その前に gcc の c++ (g++) を使いたいところですが、 取りあえずコンパイラ(g++)はできるものの、 ライブラリがまだうまく通らず動いていません。 これがうまく使えるようになれば、 また zxLinux での開発もおもしろくなりそうです。
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