パソコンって呼ばないで

2000年2月
(下から読んでね)

 

「コンピュータ=自動車」論 [2000/02/21]

 コンピュータと自動車は共通点が多いと思う。例えば、どんなに大きなエンジンを搭載していても、タイヤやサスペンション、ボディなどが優れていないと、性能を発揮できないのと同じように、コンピュータも、どんなに高クロックなCPUを搭載しても、メモリやビデオチップ、ケース(冷却)などが優れていないと、性能を発揮できない。

 両者とも非常に高価という所も似ている(ま、車の方がはるかに高いが)。だから性能よりもデザインを重視する人もいる。この辺もそっくり。

 しかし、コンピュータと自動車は決定的な違いがある。自動車は人を殺める可能性があるが、コンピュータはその可能性が非常に低いということだ。

 ゆえに、自動車を運転するには免許が必要だ。自動車を購入したい人は教習所で運転の練習を行い、一通りの技術を身につけてから、車を購入する。それなりに知識もついているので、車を購入する目的もある程度ははっきりしている。通勤に使うとか、荷物の運搬に使うとか、単に趣味のドライブに使うとかだ。

 しかし、コンピュータの場合は免許が必要ない。コンピュータの知識がゼロでも購入できる。何に使うか、何に使えるかも分からず、直接ショップに行き、店員のアドバイスに従って、その場で購入するという人もいる。

 私には、そういう人たちの心理が理解できない。せめて何に使うか、そのためには何が必要か、調べてから購入しようよ。高い買い物だし。やりたいゲームもないのにPlayStation本体だけを買う人はいないでしょ。

 たとえば、インターネットやりたいなら、プロバイダこととか、モデムやTAのこととか、ブラウザのこととか、ちゃんと調べようよ。参考書や雑誌など、情報源はいっぱいあるでしょ?

 私はコンピュータが欲しいと思ってから、2年くらいはお金がなくて買えなかったぞ。あ、これは単にひがみか(笑)。

 

Windows2000発売前夜 [2000/02/17]

 ついにWindows2000(以下、Win2K)が発売となる。Win2Kに移行しようと考えている人、Win98のままで行こうと考える人、さまざまだと思う。ちなみに私は通常の作業はWin2Kで、ゲームはWin98でと考えている。Win2K版のゲームが出揃ったら、Win98は捨てようと思っている。

 ところで、WindowsNT4は企業への普及は、アメリカと比べて、いまいちだったらしい。セキュリティに甘い日本人らしい結果といえる。いままで、Windows3.1、95、98を使っていて、いきなりWin2Kに移行するのは結構しんどいかもしれない。

 このことはアプリケーションソフトにも言えることだ。例えば、ワープロソフトの大御所、一太郎。以前、ジャストシステムのホームページで確認したところ、とんでもない発言があった。

「当社ではAdministratorアカウントで、使用することを前提として考えております。」

...との、こと。Administratorっすよ。Administratorとは、OS上で一番強い権限を持ち、何でもできるユーザーである。

 一太郎を使うユーザー全てにAdministrator権限を与えたら、セキュリティもへったくれもない。一般ユーザーの中には、ユーザー名とパスワードの重要性もよく理解できず、下手すると、ユーザー名とパスワードを書いた付箋紙をディスプレイに張っている中間管理職の人もいるかもしれないんだぞー。

 本当にそれでいいのか、ジャストシステム? 考え直せ。もし、私がネットワーク管理者なら、一太郎禁止令を出すぞ。マジで。

 しかし、この話はもっと深い事情があるのかもしれない。...ひょっとしたら、マイクロソフトがその手の情報をわざと他のメーカーに流していないとしたら...。一般ユーザーでも利用できるアプリケーション作成のガイドラインをわざと公表しないことで、ライバル会社を蹴落とす作戦だったとしたら...。

 はたして、ジャストシステムの怠慢か、マイクロソフトの策略か、当事者でない私には分からない。しかし、同様の理由で苦労しているメーカーやユーザーが多いのは確かだ。

追伸
 今、ジャストシステムのホームページで確認したところ、一般ユーザーでも使える一太郎は6月の発売されるとのこと。この前、見たときから書いてあったかなあ。ちょっと、記憶が曖昧。もし、前から書いてあったとしたら、今までの暴言を許してくれ、ジャストシステム。でも、6月はちょっと遅いぞ! ジャストシステム。

 

コンピュータはCDラックの代わりになるか [2000/02/13]

 以前、雑誌でメモリスティックウォークマンのインタビュー記事を読んだ。これからはインターネットで音楽を配信し、音楽データをコンピュータのハードディスクに格納する。必要に応じてメモリスティックウォークマンにダウンロードし、持ち歩く。そうすれば、CDを収納するためのラックは不要になる。つまりコンピュータがCDラックの代わりになるのだ。と、いう記事だった。

 しかし、その構想にはひとつ重大な見落としがある。「ハードディスクは比較的壊れやすい機械」ということ。そして「壊れたときの被害は甚大」であるということである。

 ハードディスクは振動に弱い。アクセス中に強い衝撃を与えれば、かなりの高い確率でクラッシュする(壊れる)。また、衝撃を加えなくても自然にクラッシュする場合もある。

 ハードディスクがクラッシュしたら、ハードディスク内のデータはすべてパーだ。もちろん、ソニーのいうCDラックも完全に消去されてしまう。

 ハードディスクのクラッシュに備える手法としてバックアップがある。しかし、市販されている一般的なコンピュータはバックアップ機器が標準装備されていない。まさか、数GBもあるデータを全てフロッピーディスクでバックアップしようなんて考えてはいないだろう。

 障害対策としてRAIDという手法もある。しかし、RAIDを標準装備しているパーソナルコンピュータは皆無に等しい。

 そんな現状なので、ハードディスクのクラッシュに対する対策はしていないのと等しい。もし、ハードディスクがクラッシュした場合、インターネットからダウンロードした音楽データは保証してくれるのだろうか。どうせ、「購入後、お客様がインストールしたプログラムやデータは保証しかねます。」なんでしょ。メーカーに踊らされて、何かあったときに、被害をこうむるのは、我々一般消費者なのである。何とも無責任な話ではないか。

 コンピュータの新しい使い方を提案するのはすばらしいことだと思う。しかし、何か障害が発生した場合の対策も、十分に練っていただきたいと思う。

 

異世界の言葉 [2000/02/12] [2000/03/19内容修正]

 私のかみさんはコンピュータにまったく興味がない。きっと、私がこのページを作っていることさえも知らないだろう。別に隠しているわけではないのだが、相手が興味がないのに無理やり説明するのが面倒だからだ。

例えば...。

私     「ただいま。」
かみさん 「おかえり。何買ってきたの?」
私     「コンピュータの部品だよ。お前には説明しても分からん。」
かみさん 「あっそ。」(ぶす〜)

 と、なる。もし、ここで、私が何を買ってきたか、ちゃんと説明したとしよう。

私     「ただいま。」
かみさん 「おかえり。何買ってきたの?」
私     「RS-232Cのストレートケーブルだよ。ほら、PC-98とIBM PC/AT互換機のRS-232Cのコネクタって、オスメスが逆じゃん。今まではオスメス変換コネクタ使ってたんだけど、無理やり引っ張ったら、壊れちゃってさ。変換コネクタを買ってもよかったんだけど、また壊れると困るし、思い切ってケーブルを買ったんだよ。」
かみさん 「RS-232C?? ストレート?? PC??」
私     「ああ、RS-232Cは、モデムなどを接続するインターフェイスだよ。」
かみさん 「モデム?? インターフェイス??」
私     「モデムはインターネットをするときに必要な機械だよ。」
かみさん 「インターネット??」
私     「インターネットは世界中のサーバーを接続したWANだよ。」
かみさん 「サーバー?? WAN??」
私     (だぁ〜! これじゃきりがない!)「お前には説明しても分からん。」
かみさん 「あっそ。」(ぶす〜)

 と、なり、結果は同じになってしまうのだ。

 居酒屋などに行くと、同業者の会話はすぐ分かる。明らかに会話の内容が周りと違うのだ。

A 「昔はCeleronだったけど、今はオーバークロックするならAthlonだよな。」
B 「え、殻割りするの?」
A 「うん。で、ゴールデンフィンガーをいじるアダプターがあってさ。」

 てな、感じである。あな、恐ろしかな。完全に一般人とは異世界の言葉である。コンピュータが家電になる日はまだまだ先の話である。

 

インテリマウス。これは買え! [2000/02/10]

 コンピュータの世界では日常が技術革新である。1年どころか、数ヶ月で最先端ではなくなってしまう。よって、コンピュータユーザーは多少の技術革新では驚かなくなってしまう。

 しかし、その中でも、「おぉ、これはコンピュータ界の歴史を変える大発明だ。」と、いうものに出会うことがある。私は、そのような革新的な製品のひとつに、Microsoft社のInteliMouse(インテリマウス)を挙げたい。

 インテリマウスは、ご存知のとおり、左ボタンと右ボタンの間にホイールがあるマウスだ。そのホイールを上下に回転させると、それに連動して、画面上のウィンドウもスクロールするのである。

 初めて、インテリマウスの存在を知ったときは、「ああ、便利そうだな。」と、思った程度。とくに購入意欲は沸かなかった。ところが会社で、ちょっとした理由で購入し、実際使ってみたら...。目からうろこがボロボロボロ〜ッ! 「うぉ〜! これはすごいぜ! 父ちゃん。」って、感じだった。

 ウィンドウをスクロールさせるソフトウェアはたくさんある。シェルであるエクスプローラをはじめ、ワープロ、表計算、そしてブラウザ。インテリマウスがあれば、これら全てのソフトウェアの使い勝手がむちゃくちゃ向上するのだ。

 インテリマウスの洗礼を受けてしまった私はもう我慢できなくなった。必死にお金を貯めて、数週間後に購入に踏み切ってしまったのだ。

 そして、現在。インテリマウスでないマウスは使えない体になってしまった。ホイールがついていないマウスでも、無意識に左右ボタンの間を指ですりすりしてしまう。どんなに性能がいいコンピュータでも、普通のマウスでは使う気になれない。それくらい操作性が違うのだ。

 もし、あなたのマウスにホイールがついていないのであれば、悪いことは言わない。ホイール付きのマウスに買い換えなさい。絶対、後悔はさせない。今までのマウスは何だったんだと思うはずである。そして、ホイール付きのマウスならインテリマウスを勧める。

 インテリマウス。これは買いだ。

 

ケース by ケース [2000/02/08]

 コンピュータのケースの話である(う〜ん、最近、題名をつけるのが、こじつけになってきたなあ)。私のコンピュータのパーツの中で、2番目に長持ちしているのがケースである。ちなみに一番、長持ちしているのはFDDだったりする(フローラからの唯一の生き残り...)。

 話はケースに戻す。私の使っているケースはミドルタワーのATケースである、ATXでなく。次はATXケースを買おうといつも思っているのだが、ATケースもまだ使えるんだし、ま、いいか、と今に至っている。

 しかし、ATXケースを買わない本当の理由は「魅力的なケースがない」からである。総アルミのケース(Windy)が出たときは、かなりぐらっときたが、何とか耐えた。軽そうだし、作りがしっかりしてるし。でも、あの値段じゃねえ。次はフルタワーが欲しいし。総アルミのフルタワーケース出ないかなあ。もし出たら、多少高くても買うぞ。

 と、こんな感じで、いつもケースを物色しているが、どれも個性に乏しい。iMacの影響で、シースルーのケースも出回ったが、ちょっと何か違う。色や、デザインではないのだ。そう、革命的なケースが欲しいのである。

 たとえば、3.5インチベイを2列にしてみるというのはどうだろうか。少々、幅が広くなってしまうが、通気性はよくなるはず。2列の3.5インチベイが2段で、合計4つの3.5インチベイ。で、横向きの5インチベイを3段と、幅に余裕ができるので縦向きの5インチベイを1段。なかなかいいと思いませんか? ...思わないですね。じゃ、次。

 すでに発売済みなのですが、マザーボードを前後逆にとりつけるケース。タワー型のケースは床に置くのが基本である。私は机の下にあるのだが、ケーブルの抜き差しが大変なのだ。暗くてよくわかんないし、机に頭をぶつけるし。その点、マザーボードを前後逆にとりつければ、ケーブル類がすべて前面にくるので超便利。...問題はベイの数と、あの値段か。もうちょっと安くしてくれ〜。

 最後のアイディア。本体と、3.5インチベイ、5インチベイを別のケースにするというのはどうでしょう?これなら、ベイの数に制限がなくなり空きベイの不足に悩む必要がなくなります。そうすればマンハッタンシェイプの復活ですな。ぜひ、ポップアップの取っ手も付けてください。え、このネタは知らない? う〜ん、最近の若者は〜。

 

大きいの、小さいの、どっちがいい? [2000/02/03]

 私は入力デバイスにはこだわっている方だと自分で思う。多少高くても自分がいいものだと思えば、無理してでも購入する。イライラしながらコンピュータを使いたくないからだ。

 初めて購入したIBM PC/AT互換機は、安売りしていた日立のフローラだった。付属のキーボードはキータッチの感触が気に入らず、TABキーが壊れたのを機会に買い換えることにした。

 前にも書いたが、私の机はキーボードを置くスペースが限られている。次はコンパクトなものにしようと決めていた。店頭の展示品でキータッチを確認し、ようやく理想的なキーボードに巡り会えた。その名もFILCO社のFKB-109J。最近じゃ「隼」とかいう商品名で売られている。キーを叩くとカシャカシャと、心地よい音がするキーボードだ。これは今でも結構お勧め。

 このキーボードの弱点は頑丈さだ。私は酔っ払った勢いでキーボードを床によく落とす。キーボードに酒をこぼすこともある。タバコも吸うので灰が落ちることもある。でも、これだけやりゃ壊れるわな。ふつー。

 まずキーボードとケーブルの間のコネクタが壊れた。FKB-109Jは、左右にコネクタを持ち、ケーブルはどちらに差せるようになっている。しょうがないからケーブルを反対側に差した。

 そのうち、チャタリングを起こすようになった。チャタリングとはキーを1回押しただけで、何文字も入力されてしまう現象だ。これは結構イライラする。BS(バックスペース)もチャタリングが発生していたから、かなり悲惨である。どんな状況か、想像してみて。

 そして、現在。Microsoft社のNatural Keyboardを使っている。略してナチュキー!(あ、言葉が乱れている)。今まで英語版しかなかったが、日本語版が出たのを機にチョイスしてみた。

 ナチュキーを初めて使ったときの感想は。...でかい。むちゃくちゃでかい。FKB-109Jの1.5倍近くある。ま、人間工学に基づいて開発された、体にやさしいキーボードなんだから、がまん、がまん。と、自分に言い聞かせて使ってみたが...使いづらい。今まで使ってきたキーボードとあまりにも形が違うから手になじまないのだ。

 最近ではかなりナチュキーに慣れた。しかし、慣れない点がある。でかい点(笑)。せめてテンキーがなければいいのに。できればカーソルキーのあたりもいらない。ま、なきゃないで困るんだろうけど。

 これからのキーボードは小さい省スペース型か、大きい多機能型かの二極化していくと言われている。省スペースの典型はHappy Hacking Keybord(略してHHK)。テンキーどころか、ファンクションキーもない。それに対して、多機能の典型はナチュキー。「ボタンひとつでインターネット」みたいに、余計な、あ、いや、今までにないキーが追加されている。

 で、私のキーボードへの要望。服のサイズのように、S、M、Lの3種類で出してほしい。小さい手の人やお子様は「S]、中くらいは「M」、手の大きい人は「L」のように。いいと思うんだけどなあ。キータッチの硬さの表現も各社で標準化してほしいところ。あと、テンキーが着脱自在ってのも魅力的。

 これだけ、意見を言ってるくせに、普段はキーボードを使わないオレ。高かったナチュキーも、そのうち酔っ払った勢いで壊しそう(笑)。

 

半角?全角? [2000/02/01]

 インターネットは全世界に張り巡らされている。当然、各国の文字が入り乱れる。越後屋ホームページ(ウェブサイトだよ、本当は)は日本語オンリーだが、コンピュータの用語の関係上、英字も混じることが多い。

 ここで、はたと悩む。英字は全角で入力すべきか、半角で入力すべきか...。ウィンドウズの英字なら、
全角ならWindows
半角ならWindows
 どっちにすべきかだ。

 いろんなサイトを見てみると、英字は半角で入力されているケースが多い。だが、全角の中に半角の文字が混じると、どうもバランスが悪いような気がする。

 「何て読むの?」のページでは3回くらい書きなおした。半角にしたり全角にしたりして(笑)。結局、今は全角に統一した。そのほうが見栄えがいいと思ったからだ。

 ところが、−(ハイフン)は、全角だと、どうもバランスが悪い。MS−DOS(全角)、MS-DOS(半角)。後者の方が見栄えがいいと思いません? なので、英字はすべて全角なのだが、ハイフンだけは半角と、まことにアンバランスな表現となってしまっている。

 あ、これはもちろん、Windows+IEでの話。MacやUNIXだと、また違うかもしれないから、あまり意味のない比較かもしれない。悩んでもしょうがないことだと分かってはいるのだが。

 結局、何がいいたいのか...。「頼む! どっちかに決めてくれ! ちゃんとした指針を決めてくれ〜! 何で、全角英数字なんて混乱の元になる文字を作ったんだ〜っ!」 である。

 

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