パソコンって呼ばないで
2000年3月
(下から読んでね)
■着メロとコンピュータミュージック [2000/03/20]
一時は大流行していたケータイの着メロ。最近ではちょっと下火のようだ。それを無視して(笑)、メーカーは着メロの機能アップに血眼だ。
そんな着メロ、私はパーソナルコンピュータのサウンド機能の歴史とダブって見える。
最初に登場したコンピュータのサウンド機能はBEEP音、つまりブザーだ。「ぶー」となるだけ。音階もない。ところが、「ぶー」を短く切って「ぶ」「ぶ」「ぶ」...と鳴らすと、あら不思議。高い音に聞こえ、「ぶー」「ぶー」「ぶー」...と長く切って鳴らすと低い音に聞こえる。そもそも、音は空気の振動なので、短い振動は高音、長い振動は低音になるのだ。
次に登場したサウンド機能は音階が表現できた。ただし和音は表現できなかった。しかし、世の中には頭がいい人がいる。「ドミソ」の和音なら「ドミソ、ドミソ、ドミソ...」と短い間に何度も繰り返すと和音に聞こえる。このテクニックには正直、びっくりした。
さらに、3重和音が表現できるSSGと呼ばれるサウンド機能が、その次はSSGより楽器に近い音の表現が可能となったFM音源と呼ばれるサウンド機能が登場した。今の着メロの性能はこのあたりか。
そして、現在のコンピュータのサウンド機能はPCM音源とMIDI音源が主流だ。PCM音源は音をデジタルで録音したり、再生したりできる機能。MIDI音源は楽器と同等の音色を表現できる。
着メロもこの調子でいくと、PCM音源やMIDI音源へと進化していくかもしれない。私は必要ないが(笑)。ひょっとしたら、MP3の機能を内蔵したケータイも近い将来、登場するかも。
■3年前に書いた「3年後のコンピュータ」 〜後編〜 [2000/03/19][2000/03/20誤字修正]
では、今日は後編のノートパソコン編をどうぞ。
「3年後のコンピュータ」 (1997年作)
持ち歩きできるコンピュータもかなり進化しているだろう。B5サイズの液晶ディスプレイが2枚つながっていて、2つに折ればB5サイズ。広げればB4サイズの表示画面になる。
会議などのときは、紙ファイルを持っていったりするが、3年後は折りたたみタイプのノートパソコンを1人1台、持って行って会議をするって感じ。会議中は無線LANで接続されているので、ノートパソコンを移動しながら使えるし、配布資料は各自のノートパソコンに転送すればいいだろう。会議で変更になったものはその場で修正され、そのまま持ち帰れば資料になる。多数決だって、ノートパソコンから入力して、その場で集計してグラフになって表示されたりして。あ、これは別にたいして便利じゃないか。
B5×2またはB4×1の表示画面なら、十分、紙の代わりになる。社内の印刷物のほとんどがその大きさだからだ。書類の受け渡しも無線LANを使ってぴっぴっで終わり。わざわざ、紙に印刷する必要もない。これで完璧なペーパーレスが実現できるのだ。
この万能ノートパソコン、広げた状態で厚さは最大5cmまで許そう。本当は3cmくらいが理想だけど。たたんだら10cmはちょっとジャマだもんね。これくらいの厚さなのでFDやCD-ROMは内蔵されていない。無線LANを経由して近くのデスクトップのものを利用するのだ。もっともFDは遅いし、容量は少ないので、3年後はほとんど使っていないと、私はにらんでいる。CD-ROMだって、ソフトをインストールするとき以外はほとんど使う必要がない。よって、このノートに内蔵されているのはHDだけなのだ。
もっとも、HDさえ、無線LANを経由すれば、サーバーのHDをアクセスできる。この辺の技術がしっかりしていればHDさえ、内蔵されていなくてもいい(無線LANにアクセスするまでのプログラムはROMで入っている)。
あ、書き忘れたが、このノートパソコンの液晶ディスプレイはタブレットにもなっているのだ。画面を直接ペンで差すことでマウスの変わりになる。クリックはペンを強く押すか、人差し指あたりにボタンをつけてもいいだろう。もちろん手書き入力にも対応しているので、ちょっとした文章ならキーボードも不要になる。キーボードもけっこう、じゃまだもんね。どうしてもキーボードを使いたい人のために、折りたたみ式コードレスキーボードもオプションで用意しよう。ノートパソコンを立てかける台もセットでね。
そうそう、バッテリーは50時間くらい持てばいいか。予備のバッテリーもすべてのメーカー間で統一されていて、社内のどこでも充電済みのバッテリーが用意されている。そうすれば余計なコンセントは不要になる。バッテリーは3.5インチのフロッピーくらいの大きさね。
■3年前に書いた「3年後のコンピュータ」 〜前編〜 [2000/03/18]
いよいよ、ネタがなくなってきたので、私が3年前に書いた文章を載せることにした。その題名は3年後のコンピュータ! おっ! 今年のことじゃないか(ちょっと、わざとらしいですか?)。長文なので、今日は前編のデスクトップ編をどうぞ。
「3年後のコンピュータ」 (1997年作)
現在、コンピュータはどんどん家庭へ普及しているので、3年後はかなりの普及率になっているだろう。一家に1台は当たり前。当然2〜3台は普及しているはず。もちろんLANで接続されている。LANも有線ではなく、無線LANがぼちぼち普及しているであろう。家の中にいればどこでも、家庭内のサーバーにアクセスでき、サーバーを通してインターネットにもアクセスできる。そんな環境であろう。
家庭内にコンピュータが普及するには、現在のコンピュータではデカすぎる。私の家には、そんな何台も設置できるほどのスペースはない(ないにもかかわらず、数台所有しているのだから、部屋がどんなにきたないか、想像がつくと思う)。このデカブツの最大の原因はディスプレイだ。でかい、重い、電気食う、の3大迷惑条件を見事満たしている珍しい周辺装置だ。こんなのは3年後はきれいさっぱりなくなっていてほしい。
CRTに変わるものはもちろん液晶ディスプレイだ。図々しく書かせてもらうと、最低17インチクラスは5万円以下で用意してもらおう。10万出せば21インチクラスが余裕で買えなくてはならない。もちろん、超薄型ステレオスピーカが左右に内蔵されている。
そして家庭内で使われるディスプレイなので、当然TVも写らなくてはならない。ってなると、ワイド(横長)のディスプレイかなあ。ワープロなど縦長のディスプレイが都合がいいときは、シャープのウィンドウみたいに、90度回転できるようにすればいいか(マックではもう、実現しているぞ)。あと、ディスプレイを2台並べて1台のディスプレイのように扱えるような機能もあればいいだろう(これもマックは実現している)。
コンピュータ本体は引き出しにでも入れておけばいいだろう。なに?ケーブルがはさまってしまうって? もちろんキーボードやマウス、ジョイスティックやディスプレイ、プリンタなどすべての周辺装置はコードレスにするのだ。USBなんて甘い、甘い。世の中、ひもでつながれているものは、使いにくいと相場が決まっているのだ。
■PlayStation2発売 [2000/03/05]
平成12年3月4日、ついにPlayStation2(以下、PS2)が発売された。ちなみに年月日をつなげると1234なんですよ。気づいてました? ...あ、常識ですか? すみません。
さらに初代Playstationは平成6年12月3日、月日が123なんですねえ。あ、どうでもいいですね。
私はPS2はまだ手に入れていない。PS2みたいに高度な技術で作られているものは不具合も多く、出たばかりの製品はいまいち信用できないのだ(特にSonyは)。だから、モデルチェンジをして値段がもうちょっと下がったときにでも買おうと思っている。そのころにはゲームのラインナップも一通りそろっているだろうし。
さて、そのPS2のスペックを見ると意外なことにインターネットに接続する機能がないのだ。一応、オプションを追加すればインターネットに接続することができるようになる予定ではあるが、標準装備のドリームキャストとは大きな違いだ。コンピュータ部門のVAIOとの競合を避けたのかなあ。ま、USBやPCカードのインターフェイスがあるんで、モデムなんてすぐ接続できるだろうけど、PS2の欠点といえるかも。
ところで、Sonyはインターネット上でPS2の予約を行ったが、予約開始直後にサーバーがダウンしたのは有名な話。その後、顧客情報が流出したのも有名な話。そのニュースが流れるたびに引き合いに出されるシステム開発を行ったIBM。IBMはこの一件で信用度、がた落ちだろうなあ。かわいそうに。
それに対してSony側はいい宣伝になったろうなあ。悪いところは開発もとのIBMに押し付ければいいし。ひょっとしたら、サーバーがダウンするのも計算済みだったりして...。あ、冗談です。Sonyさん(もし、読んでたら)ごめんなさい。ぼくにもPS2売ってください、あ、ただでください。...だめですよねぇ。