パソコンって呼ばないで

2000年5月
(下から読んでね)

 

興ざめする瞬間 [2000/05/28]

 昔はSF映画やアニメでしかコンピュータは登場しなかったが、現在は普通のドラマでさえ出演することがある。

 昔の作品のコンピュータは、身長くらいあって、あちこちピカピカ光って、やたらとスイッチがついていた。それを見て、私は「おぉ!コンピュータってすごいんだ!」と、子供心に思ったものだ。

 そして現在、個人が所有できるくらいコンピュータは一般的になった。これだけ普及しても、昔ながらのコンピュータがドラマの中に登場することがある。そんな勘違いコンピュータが登場すると、とたんに興ざめしてしまう。私だけだろうか。

 よくあるパターンが、ディスプレイに文字を表示するときに、「ジ・ジ・ジ・・・」って、音が出るやつ。文字を表示するたびに音が出てたらうるさくてたまらん。あと、キーボードをたたくたびに「ピ・ポ・パ・・・」って音が出るやつ。電話じゃないんだから。わざわざ音を変える理由も理解できない。

 ま、この辺は序の口。ひどいとストーリー全体に勘違いだらけのコンピュータ観が存在する場合がある。その代表的な作品に私は「インディペンデンス ディ」を挙げたい。

(ここからは、ネタばれになるんで、見ていない人は読まないように!)

 ある日、宇宙人が地球に攻めてきて、宇宙人の発達した科学力に全く歯がたたない地球人は敵の母船にコンピュータウィルスを送り込む作戦を実行した。

 って、おいおい、エイリアンの使っているコンピュータのCPUとか、あらかじめ分かっていたのか? OSは? ウィルスを作るには、少なくともそのふたつのことを熟知していないと不可能だぞ。

 ま、百歩譲って、不時着したエイリアンのUFOのコンピュータを解析して分かったとしよう。じゃ、開発言語は? あんな小型のUFOに開発ツールがインストールされているとは考えられない。まさか、機械語でウィルスを作ったのか?

 ま、がんばれば不可能じゃないかもしれない。きっとそうだ(むりやり自分を納得させる)。さらに物語は進行して、不時着したUFOを地球人が操縦し、敵の母船に進入。敵のコンピュータにウィルスを転送する。

 って、転送するときのプロトコルは? インターフェイスとかは? そもそも、母船なのにセキュリティ対策とかしていないの? あんな簡単にウィルスを受け取るようじゃエイリアンのネットワーク管理者はどうかしている。セキュリティホールをついたのか? そんな情報をどこで手に入れたんだ? まさか、不時着したUFOのコンピュータの掲示板に掲載されてたのか? にしても、エイリアンの文字は読めないはずだぞ。う〜ん謎だ(笑)。

 逆に、みゅ〜にリアルなのが、少年マガジン連載中の「GTO」。一般ユーザーが知らないようなマニアックな単語がバンバン出る。全く矛盾がなく、違和感なくストーリーを楽しめる。

 このことを知り合いに話したら、「そんなこと気にしないで娯楽だと思って楽しめばいいじゃん♪」と、一言。私って変でしょうか?(笑)

 

 

それって、詐欺ちゃうか? [2000/05/26]

 ノートパソコンの普及に伴い、液晶ディスプレイの値段もずいぶん下がった。本音は今の半額くらいになってほしいのだが、まぁ値段的にがんばっている方だと思っている。

 しかし、液晶ディスプレイには値段以外で強い不満がある。いわゆるドット落ちの問題である。

 ノートパソコンや液晶ディスプレイのカタログをよ〜くみると、ものすごく小さい字でこう書いてある。ノートパソコンのカタログは最後のページで、※印で注釈に書いてあることが多い。

 「液晶画面は非常に精密度の高い技術で作られていますが、画素欠けや常時点灯する画素がある場合があります。これは故障ではありません。」※1

 ...故障だろうが! 液晶ディスプレイのある部分が表示されなかったり、逆に変な色が常に表示されてしまう可能性があるよと、書いてあるのである。

 液晶ディスプレイの製造は非常に難しいそうだ。失敗することも多い。その失敗作の中でも少々の失敗なら、そのまま売ってしまおうという魂胆らしい。そうしないと液晶ディスプレイの製造コストが跳ね上がり、現在の値段を維持できないのだそうだ。

 ...では、一言。こほん(←咳)。

 もっと企業努力しろよ! どう見ても不良品じゃねぇか! 他社もそうしているから甘えてんじゃねぇのか? ...て、いうのが、不満の第1点。

 第2点。そういう大事なことは、もっと、でかく書け!...である。デメリットはなるべく目立たないように書くのがカタログ製作のオキテらしいが、それじゃあんまりじゃないか?

 気づかないで買う客がほとんどだと思うぞ。はっきり言って、ご年配の方には見えないぞ、この文字。

 たのむ! どこのメーカーでもいいから、「当社の液晶ディスプレイはドット落ちは一切ありません。その代わり他社より少々値段が高くなっております」(と、言っても1、2万円くらいだぞ!)。と、いう方針でやってもらいたいものである。

※1 この文章はSONYのVAIOのカタログから引用したが、この文章は他社のカタログより、はるかにでかい字で書いてあった。さすが!SONY。後発だけど、ここまで売れている理由も分かるような気がする。ちなみに私は今、VAIO C1が猛烈にほしい。...誉めたのでください(笑)。

 

CD-ROMの進化型 [2000/05/18]

 越後屋製コンピュータにも書いたのだが、最初のCD-ROMは4倍速だった。しかし速度に不満で16倍速のCD-ROMに買い換えた。

 そのCD-ROMには、これといって不満もなく約3年半の間、使い続けたが、私の愛読書「DOS/Vマガジン」にDVD-ROMが付録で付くことを知り、10倍速のDVD-ROMに買い換えた。ちなみにCDの読み取りは40倍速である。

 しかし、これらの進化は速度だけでは語れない話がある。

 最初のCD-ROMはキャディ式といい、CDをドライブに挿入する前に、CDをキャディと呼ばれるプラスチックのケースに入れなければならなかった。これが、けっこうめんどくさい。先ほど「速度に不満」と書いたが、実をいうとこれが嫌だったという理由もある。

 次に購入したCD-ROMはトレー式。ボタンを押すとトレイが前面に出てきて、そのトレイにCDを置く方式だ。キャディ式に比べると天国のような使い心地だった。

 そして、現在のDVD-ROMはスロットイン形式。ドライブにCDを入れる穴があり、そこにCDを入れると、すぅ〜っと入っていく方式だ。

 購入時にトレー式とスロットイン式のどちらにするか、けっこう悩んだが、価格差が少ないので、思い切ってスロットイン式にした。今、思うと、とてもよい選択をしたと思っている。トレイ式より、さらにリッチでゴージャスな使い心地である。

 このように速度も大切だが、使い勝手も重要な性能のひとつなのだ。コンピュータは道具なんで、速ければいいと、いうものではないのだ。

 ちなみに、DVD-ROMには、ひとつ心配な点がある。たまにぎぎぎぎ〜って変な音がするのだ。スロットイン方式って、何となく脆弱な感じがするのだが...。

 ...使いやすさにプラスして、丈夫さも、大切な性能かもしれない。

 

 

ノートパソコンの未来型 [2000/05/15]

 ノートパソコン...。私に言わせてみれば、値段は高いし、拡張性はないし、小さくて使いにくいし、周辺装置の値段も高いしで、かなり印象が悪い。

 セカンドマシン(2台目)として使うなら許せるが、とてもメインのコンピュータとして使いたくないと思っている。

 ところが私の考えとは逆にノートパソコンのほうが人気が高い。なぜだろう? いろいろ話を聞いてみると、コンピュータを置く場所がない。持ち運びできる。と、いう意見が大半だ。使い終わったら片付けることができるのも魅力のようだ。

 しかし、そのために拡張性を犠牲にするにはあまりにも、もったいない。せめて液晶ディスプレイだけでも買い換えのときに使いまわしができれば...。

 で、思いついたアイディア。ノートパソコンの「キーボード、ディスプレイ」と、「本体」を分離してしまう。つまり、「キーボードとディスプレイの一体型の周辺装置」! もちろんノートパソコンのように、パコッて閉じることができる。

 本体は別の場所にあり、ケーブルでつながっている。ケーブルは電源とUSB(キーボード、マウス)とディスプレイ。この3本が1本にまとめられている。

 無線で実現可能なら一番いいが、ディスプレイの信号がネックになるかなぁ。私はその手の専門家でないから分からんが。もちろん、その辺のインターフェイスは各社が統一していただきたい。

 分離されている本体は最低でもミニタワー。拡張性十分だし、いざとなったら本体だけ買い換えることができる。

 ね? ね? いいアイディアでしょ。各パソコンメーカーの担当の方、もしこのアイディアを採用するなら、わたしにアイディア料ください(笑)。

 

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