パソコンって呼ばないで
2000年10月
(下から読んでね)
■執念のなすび [2000/10/30]
それは会社の用事でソフマップに行った時のことだった。念願のWheel Mouse Optical(以下、新マウス)が発売されたので、ちょっと実物を見てみようと思った。
マウスの売り場に行き、さっそく探してたのだが肝心の新マウスが売っていない。おかしいなぁ。売り切れになるほど人気があったのかなぁ。と、探しているうちに、その事実に始めて気付いた。...新マウスはなすび型じゃない! なんと新マウスは左右対称の形をしていたのだっ!
ご存知、MSマウスは左右非対称で、おしりの部分が左にくびれている。そのくびれ具合が手の平にフィットして使いやすさをかもし出している。しかもそのデザインは美しい。
私は新型マウスもこのなすび型だと信じて疑わなかった。完全な勘違いである。こんな左右対称のマウスなんて嫌だ。しょうがないので旧モデルを探す。製品名はIntelliMouseオプティカルテクノロジー(以下、旧マウス)だ。しかし、この前までたくさん売られていた旧マウスはぜんぜん陳列されていないのだ。う〜ん、おかしいなぁ。売り切れちゃったのかなぁと自分を納得させて会社に戻った。
これじゃ何のために新マウスの発売を待っていたのやら。はぁ(←ため息)。旧型の製品が販売店から消えるのは非常に早い。コンピュータ業界の掟だ。しかし、今、お金がない。いや、そんなこと言ってられない。カードだ。カードを使うのだ。決心はついた。
会社が終わってから私はヨドバシに向かった。まぁ、売ってるだろうな...。そう、たかをくくっていた。しかし! ない! おととい来た時は山のようにあったのに...ない! これはまずい。これは急を要するぞ。手遅れになったら、なすび型の旧マウスは一生、手に入らなくなってしまう。
ヤマダ電機だ! あそこしかない! あそこならあるだろう。もし、売っていなかったら...。嫌な予感が私を襲う。いったん家に帰り、自転車をこいでヤマダ電機へ。
...売っていない(涙)。せっかくここまできたのに。悔しいので店員さんに聞いてみる。
「あ、前のやつはメーカーに返品しちゃいました。ですからもう在庫はないです。」
返品? 返品。返品か(号泣)。どうりで、どこの店も売っていないわけだ。返品ができるのか。恐るべし、マイクロソフト。こうなったらマイクロソフトに直接交渉か? ...無理だろうなぁ。このまま帰るのもしゃくだし、どうせここまで来たんだから、Tゾーンにも寄って行くか。私は半分、あきらめ状態でTゾーンに向かった。途中、一生買い物をしないと心に決めていた某電気屋にも寄るが、売ってるわけがない。落ちぶれたな○○。ふっ、君に期待していた俺がバカだったよ。
そして、やっとTゾーンに着いた。どうせ、返品しちゃったんだろうなぁ。と、マウスのコーナーに行くと、! あった!! 旧マウスが売っていたのだ!(感涙) 思わず旧マウスの箱を抱きしめてしまった(笑)。このとき、私の頭の中では、バラエティとかでゴールしたときなどによく流れる音楽が高らかに流れていた。
ん? 何だ、新マウスと旧マウス、同じ値段で売ってるじゃん。旧型ならちょっと安くしてもいいのに。と、今までの苦労と感謝を忘れてしまう、現金な私であった。
で、今は購入したマウスを使っている。使用感は満足! 満足度100%だっ。
さようなら、インテリマウス。今までありがとう。こんにちわ、インテリマウス オプティカルテクノロジー。君はいったいどこが壊れるんだい?(笑) 君を手に入れるまではすっごく大変だったんだから長持ちしてくれよ。
■哀れ、BJ F850 [2000/10/22]
秋はプリンタの新製品が出る季節だ。日本の国民的行事、年賀状のためだ。今年も各メーカーが新しいプリンタを発売した。気になるのは従来のプリンタを持っているユーザーだ。私もさっそくCanonのカタログをチェックした。ちなみに私の持っているプリンタはBJ F850だ。
まず、フラグシップモデル(最上位機種)。F870だ。20も増えてる(汗)。基本的な性能を比較すると、解像度が上がっていることに気付く。はぁ、これで我が家のプリンタも旧機種決定だ。
F870の下のモデルがF860。この機種が私の持っているF850の後継か。基本的な性能を比較する。何だ、変わっていないじゃん。よかった、よかった。ただ価格が5,000円安くなっている。まぁ、これくらいはしょうがない。ランクは下がったけど、我が家のプリンタも現役だ♪と、安心しきって、カタログのページをめくる。しかし、最後の方のページで私の手はぴたっと止まった。そのページは消耗品のページ。
新発売のF870、F860のインクは共通だ。しかしF850のインクは別なのだ! そんなぁ。兄弟だと信じていたF860に裏切られた気分。こうしてF850のインクはF850専用となってしまった。
しかもまずいことにCanonのプリンタはインクが色ごとに独立している。F850は6色インクなので6種類のインクが必要なのだ。これだけのインクをショップ側はちゃんと在庫確保してくれるのだろうか。本体はまだまだ使えるのにインクが売ってない、そんな悲惨な未来を想像する(涙)。基本性能がいっしょなんだから、F860のインクが利用できないのだろうか? ...分かってます。ダメなんでしょ。はい、はい。
いや、待てよ。インクカートリッジを交換することで、何とか対処できないのだろうか。Canonのプリンタはインクタンクをインクカートリッジにセットし、インクカートリッジをプリンタにセットする構造なのだ。インクカートリッジにはヘッドがついている。
なので、インクカートリッジをF860用の物に交換すれば、F850をF860化できそうな感じもするが。基本的な性能はいっしょだし。Canonさぁ〜〜〜〜ん、後生だから、何とかしてくださぁ〜〜〜〜い。考えてみれば、これはもっともな話だ。コンピュータは自作すれば、古くなった部品を交換していくことにより、最新の状態にすることができる。しかしプリンタは買い換えるしかない。ケースや電源など共通で使える部品が多いにも関わらずだ。
アップグレードできるプリンタ。ちょっと魅力的じゃないですか?
■もう安いだけじゃだめだ! [2000/10/18]
いよいよ新潟県でもフレッツISDNのサービスが始まる。今までテレホーダイの時間しかインターネットに接続できなかったが、24時間好きなときに利用できる。正に夢のようなサービスだ。
しかし、こんなことだけで喜んでいてはいけない。フレッツISDNの回線速度である64Kbpsくらいで満足していてはいけないのだ。
ちょうど同じ時期に新潟市ではケーブルテレビの回線を利用したインターネットの接続サービスが始まる。
ケーブルテレビの回線速度はフレッツISDNの数倍の速度だそうだ。もちろん料金は24時間つなぎ放題の定額制である。
しかし、ケーブルテレビの回線は接続できる地域が限定されてしまうという問題点がある。そこで注目を集めているのがADSLだ。既存のアナログ回線を利用して回線速度を上げる技術だそうだ。
このようにケーブルテレビやADSLのような高速回線を利用したインターネットの世界がもうそこまで来ているのだ。安くなったね。よかったね。で、満足していてはいけないのだ。安いのは当たり前! これからはより速くならなければならない。
しかも日本は世界的に見て、この手の高速回線の普及が遅れているそうだ。このままではインターネット後進国になってしまう。マジでやばいぞ、NTT!
「昔ってさ、インターネットって使えば使うほど料金が高くなったんだって。月1万円以上って人もいたんだって。」
「え? マジ?」
「しかも、ホームページを表示するのに30秒くらいかかったりしたんだって。絵がゆっくりとじわじわ出てきてさ。」
「え〜! ホント? 信じられないなぁ。ぎゃはははははははは。」
...早くこんな時代になってほしいものである。
■製品名 [2000/10/12]
BIBLO、ThinkPad、ValueStar、Aptiva、VAIO...。メーカー製のコンピュータの商品名である。
日頃からよく思うのだが、どうしてこんなに親しみがわかないネーミングを付けるのだろうか。
本来の意味が分からないのは当然として、下手すると読めなかったりする。神秘的なイメージを狙っているのだろうか? でも、これではコンピュータ初心者を拒否しているかのように感じる。
これからのコンピュータはもっともっと簡単になって、家電に近い存在にならなければならない。こんな堅苦しい名前ではいかんのだ。
そこで、親しみがあるコンピュータの名前を考えることにしよう。とりあえず日本語でなければダメだな。ただでさえカタカナ用語が多いコンピュータの世界なので、入り口であるコンピュータの製品名にまでカタカナにしたら初心者は入っていけない。
その次に先輩である他の家電を参考にするのだ。冷蔵庫とかエアコンとか。軽くしゃれが入っていて、それでいて製品の特徴を表している名前がいいだろう。「○○くん」とか「○○太」などもポイントが高い。
では例を挙げよう。コンピュータは速さが命。そこで足の速い動物に「くん」を付けて、「チータくん」 いいでしょ? あ、お客さん、帰らないで下さい。
ちゃんと続きがあります。「チータくん」は水前寺清子がイメージキャラクター。中高年層にばっちり♪
え? ダメですか? じゃ、堅牢で専門家も納得の「固まりま専」 けっこういいでしょ? ただ、これを入力しているときに誤変換して「固まり魔専」になって、ちょっとビビリましたが(汗)。
え〜っと、じゃ次のアイディア。コンピュータはやはり映像と音が命ということで「画音(がおん)」 テレビの「画王」と音が似ているので、「画音には画王をどうぞ♪」なんて、キャッチコピーも応用できる。
じゃこれで最後。DVDとCD-R/RWを搭載し、CDのコピーも簡単にできちゃう「割れず自慢」(謎)